エリアルベース

登場作品:ウルトラマンガイア(1998/TV特撮)

 

所属:対根源的破滅地球防衛連合G.....

Geocentric Universal Alliance against the Radical Destruction

 

運用:特捜チームXIG( eXpanded Interceptive Guardians

 

所在地:成層圏・赤道軌道上/全長:600

(劇中設定より)

 

 

 

 

バンダイ製 プラトイ

空中母艦基地 エリアルベース

パッケージサイズ/縦:約32cm×横:約52cm×厚:約10.1cm

 

「ダイナ」に続く平成ウルトラ第3弾「ガイア」は特撮、殊にメカニック面を更に強化。

メインであるポピニカは別売の輸送機や格納庫を介して複数を連動させるという、

これまでに無かった高いプレイバリューを持ったシリーズが展開されました。

 

で、恒例となった基地も無事に玩具化。 ダイブハンガー(海)、グランドーム(陸)と

来た為か今回のエリアルベースは(空)の属性を持ち、空中母艦というスタイルを採用。

故に玩具の方も基地と言うよりは大型ビークルといった風情になっています。

 

1998年発売/定価:7500円(税別)

 

 

 

 

SIDE VIEW

全長:約38.5cm(約1/1600スケール)

 

反陽子浮揚システム‘リパルサー・リフト’によって赤道上空に滞空しているエリアル

ベースは機動力を持ったXIGの前線基地。 用途が異なる多数のメカを格納・運用する

その外観は飛行空母な趣でダイブハンガー、グランドームとの差別化を図っています。

 

モデルは各所に玩具的アレンジを加えつつも基本的には劇中モデルに沿った造型なので

メカファンも納得な感じ。 モデルは付属のシールを貼った状態で、指定のシール以外に

ユーザーが自由に貼れるシールも付属していますが貼り所に悩んだので今回はパス。

 

 

 

 

TOP & BOTTOM VIEW

 

空母っぽいものの全通甲板がある訳ではない事が解る上部。 後述する艦首上甲板にある

カタパルトの間には3連装砲を並列に2基装備、随分控え目な攻撃装備ですが全体に渡る

このゴテゴテっぷりは艦船っぽさより基地らしさを演出したかったのかもしれませんね。

 

上部もそうですが底部を見ても全体にモールドを走らせリアル感を演出していますが

その様はまるで隙間恐怖症なんじゃないかと思えるほど。 材質の問題もあってか

ダルダルなモールドですが子供向け玩具であればこれで充分、か。

 

 

転がし走行用の車輪を装備させなかったのは一寸意外、これもリアル志向の結果?

 

 

 

 

FRONT & REAR VIEW

 

劇中では艦首に3つ並んだ六角形の穴からコンテナ状態のXIGファイター等を射出。

総合的な司令室がある最上部は文字通りブリッジ状となっているのが面白い処です。

 

後部のディティールはシールでフォロー、基本的には左右対称なんですが

艦尾の左舷側に別個で司令塔を設ける辺りにデザイナーの拘りが窺えたり。

 

 

デザインの源泉となったのは「キャプテンスカーレット」のクラウドベースでしょうね。

XIGのチーム○○って設定も「キャプテン〜」のエンジェルズを発展させた感じだし。

そう言えばクラウドベースのブリッジは縦方向に‘ブリッジ’状でしたっけ。

 

 

後部両舷のクレーンは劇中モデルにもある装備ですが、モデルでは此処にギミックが

与えられた関係でかなり大型化される事に…でも返ってメリハリがついた感じかな?

メッキを使ったポイントと黄色を採用したのは玩具的に良判断だったと思います。

 

 

アレンジはあれどストレスの無い造型は最早当たり前みたいですね、良い時代だわー。

 

 

 

 

付属のXIG(シグ)マシン群

 

3種の戦闘機は左からXIGファイターEX(約4.3cm)、同SS(約4.4cm)、

同SG×2(約4.3cm)で、奥は輸送機のピースキャリー(約7.7cm)。

戦闘機はノンギミックですが各モデル共にメッキと塗装の塩梅が実に良い感じです!

 

本来、XIGファイターを始めとする中型メカの多くはコンテナモードと呼ばれる共通

サイズの六角柱に変形。 画像左にある4個の六角柱がそのコンテナモードで、

モデルではエリアルベース並びにピースキャリーと連動します。

 

 

 

 

格納庫&カタパルト

 

メッキも眩しい艦首部を前方に引き出すと内部にある格納庫が現れます。 格納庫内には

XIGファイターを画像の様に2機格納可能、ガイドである溝に合わせて駐機させますが

固定するのは不可なんで格納したままエリアルベースを動かすと中で暴れちゃいます。

 

上部甲板にはカタパルトを2基装備、これにより付属のXIGファイター4機を

全て基地に搭載させる事が可能に。 基地とのサイズ差を気にせず楽しめるのは

本モデルの玩具的アレンジが良い感じで纏まっているという証拠だと思います。

 

因みに…→ 

 

パッケージ写真ではカタパルト間にある司令塔上部にアンテナが立っているんですが

モデルでは地味な感じの形状へと変更される事に。 こういった変更ってこの頃には

既に珍しいパターンだと思うんですが…これも安全対策なんですかねぇ?

 

 

 

 

XIGファイター発進!

 

上甲板にある2基のカタパルトは其々後部のボタンでXIGファイターを射出可能。

ダイブハンガーではカタパルトに透明カバーを、グランドームでは戦闘機に発射筒を

使用しなければなりませんでしたが3年目にして漸くスマートな射出となりました。

 

 

 

 

タンクカバー回転!

 

ブリッジ後方の両舷にあるタンクカバー(説明書表記による)が画像の様に回転、

表側とは異なるモールドを楽しむ事が出来ますが少々意義の薄いギミックかな?

先述した付属のコンテナモードを格納可能とかなら面白いんですが…。

 

 

 

 

艦尾アクション

 

付属のコンテナ上面にはジョイント用のスリットが2ヶ所設けられており、

このスリットを介して両舷に設置されたクレーンへのジョイントが可能となります。

 

クレーンは基部で2軸+先端で1軸可動、艦尾に3ヶ所あるコンテナの設置場所まで

クレーンでコンテナを運ぶという遊びが出来るんですがクレーンの可動範囲は

限られているんで思い通りには遊べず…なので格好だけ楽しむ方向で。

 

コンテナ設置場所の左右2ヶ所は後方のレバーで前方に押し出す事が可能、

ピースキャリーへの搭載に備えます。 尚、中央のコンテナはピンで固定される仕様。

 

 

 

 

ピースキャリー発進!

 

左右のコンテナを前方に押し出し中央のコンテナを外した後、固定ピンに

ピースキャリーを取り付けます。 この時、ピースキャリー側のジョイントが

クレーンと同様な感じでコンテナのスリットに刺さる事で搭載完了となります。

 

劇中ではピースキャリーも基地内に格納されているので本来のスタイルではありませんが

大して問題無いですね。 ともすれば大きな乗物でしかないエリアルベースですが玩具は

基地としての劇中イメージを楽しく、且つ格好良く再現出来ている良作だと思います!

 

余談ですがミリオン出版のムック本「平成ウルトラマンライドメカTOY大全」に於ける

エリアルベースの項で「ピースキャリーをセットして、スライドしたコンテナを(ピース

キャリーの)ハッチに入れる事も出来る」とありますが、これは間違いで不可です。

 

 

 

 

バンダイ製 食玩 DXウルトラシグマシン

 

エリアルベースの全長:約13.6cm

各XIGファイターの全長:約1.7cm/ピースキャリーの全長:約2.8cm

 

エリアルベースは食玩でも発売、ピースキャリーとの全2種で個別の箱画により選択して

購入する事が可能。 やや簡易造型ですがダイブハンガーやグランドームでは見送られた

だけにこの食玩化は嬉しい限り、アクションを盛り込んだ楽しいモデルとなっています。

 

 

1999年発売/定価:300円(税別)

 

 

 

 

ACTION

 

艦首上甲板にはカタパルトを装備、中央のレバーを引いてロックした後に後部のボタンを

押すと2機同時に射出されます。 また、艦尾にはピースキャリーを搭載可能…と、

食玩版エリアルベースは基本的に玩具版を踏襲した設計となっている様ですね。

 

そう思うと値段が玩具版の1/25な食玩版は中々頑張っているのかも?

個人的には古い時代の安プラモを見ている様な一寸懐かしい感じが楽しかったりです。

 

 

 

 

玩具版と2ショット

 

飛行可能なZAT基地や宇宙ステーションなMAC基地等があったものの、ここまで

乗物感を前面に押し出したエリアルベースはウルトラ基地の歴史に於いてかなり異質。

 

デザインも作劇も玩具も挑戦的だった「ガイア」に相応しいエリアルベースは

英のクラウドベース、米のヘリキャリアと並ぶ3大飛行空母として認定しちゃいます!

 

 

 

 

エリアルベース内を再現したアイテムも!

 

エリアルベースと連動はしませんが内部の格納庫を模した「コンテナステーション」も

発売、本作のメイン玩具であるポピニカとそれを搭載可能なピースキャリーを用いれば

メカの発進やメンテナンス等、基地内部の雰囲気を再現して楽しむ事が可能となります。

 

 

 

 

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