THE LUNA ROCKET SHIP (SPACE SHIP LUNA)
登場作品:月世界征服(1950)
DESTINATION MOON
ペガサスホビー製 1/144プラモデル
メビウスやポーラライツらと共にオールドSFメカをキット化しているペガサスホビー
より発売されたルナは1950年の映画「月世界征服」に登場する月探険ロケット。
実は無版権のオリジナル商品の態でのリリースでしたが、この辺オトナの事情ですかね?
商品名はTHE LUNA ROCKET SHIPですが劇中ではSPACE SHIP LUNAと呼称されています。
昨今の海外キットは日本国内でも業者により輸入販売されるケースが多く、
本キットもネット通販等で割と容易に入手可能でした。
パッケージサイズ:約19cm×30.5cm×6.3cm
2014年発売/輸入参考価格:6264円
組立て説明図
総パーツ数12点+ベースのシンプル構成。
円形の窓にはクリアパーツが使用されています。
【1】は船体を上下逆にした状態で、上部に見えるアンテナの様な部品は着陸時に使う
補助脚的なもの。 劇中でもチラッと確認出来るのですが飛行時は収納している様です。
部品と完成品写真
画像左上:最近の海外キットってゲート場所にも気を遣っているんですね。一寸関心。
画像中上:丸窓の上下にはハッチのモールドも。劇中では下が搭乗口兼、減圧室。
上のハッチは使用していないので不明となっています。
またハッチ右側には月面で使用する乗下船用の収納式ステップがあり、
パッケージイラストにも描かれているのですが残念ながらモデルには反映されず。
画像左下:月面を模したベース。 劇中だとひび割れた荒地の様な表現でした。
画像右:パッケージにある完成品写真。もしかしてCGだったりするのかな?
大体こんな感じに
全長:約32cm
スケール換算すると実機の設定全長は約46m。
水平の主翼と垂直尾翼により飛行機的な印象を受けるシルエットを持つ機体は
後に製作される「地球最后の日」に登場するスペースアークに通ずるものがあります。
シンプルながらも美しさとカッコ良さを兼ね備えた名ロケットですね。
先述の搭乗用ハッチは垂直尾翼側、つまり上面にあるのですが劇中の1シーンでは
下面側にあるものとして作劇されています。 演出的には面白かったんですが
ミスだったのか敢えて目を瞑ったのか、或いは全然気にしていなかったのか…
DVD!
SF映画史を語る上で必ず話題に挙がる名プロデューサー、ジョージ・パルによる
人類初の月面着陸を科学者と民間企業を中心に成し遂げる宇宙冒険映画。
主人公が各企業のトップにロケットの概念や月旅行の必要性を説明したり
ロケット‘ルナ'や宇宙服の製造過程の描写などを1つ1つ丁寧に
作劇するスタイルは観る者を引き込みます。
4人の乗組員の1人は急遽決まった素人で、彼を通して当時まだまだ一般的に
理解されていなかったロケット、宇宙、月面等の知識を啓蒙するといった一面も。
月へ航行中、レーダーが不具合を起こし乗組員が船外活動するシーンを観た時は
「2001年宇宙の旅」は18年前のこの映画をオマージュしている?と思ったり。
世界初のカラーSF映画である本作、外せない作品です!
他のパルメカも展示中!
左:「地球最后の日」のスペースアーク
右:「宇宙戦争」のウォーマシン