メカンダーロボ

登場作品:合身戦隊 メカンダーロボ(1977

 

全高:120m/重量:32t/出力:80万馬力/材質:超鋼軽合金KS鋼

(劇中設定より)

 

 

 

 

CM's製 メカアクションシリーズ

メカンダーロボ DXver.

シーエムズがBRAVE合金と並んで展開していたメカアクションシリーズで

メカンダーロボが登場。 合金でないのは残念ですが嘗てブルマァクより発売されていた

テクニカル合身セットに倣ったパッケージとその内容はマニアの琴線に触れるものと

なっています。 同社からは合体ギミックを省略したスタンダード版も発売されており、

こちらは更に塗装をメタリックにした限定版もリリースされていました。

 

2009年発売/標準価格:13440

 

 

FRONT,REAR & SIDE VIEW

全高:約17.5cm

 

モデルの造型は現代風のスマートなプロポーションなのですが

腕部と腰部、脚部(特に太腿部)が細いのでスーパーロボットに必要な

力強さはやや不足している様に思えます。

 

それに加えて胸部の形状が平坦且つ間延び気味なのに肩の球体部が小さいので

余計にアンバランスさを感じるんだよなぁ。

 

更に腰と太腿が細いので直立姿勢を取らせようと思うと左右の太い足首が互いに

干渉してしまい画像の様に綺麗に立てないんですよね。

 

やはり70年代スーパーロボットたるもの、腕と脚と腰は多少ぶっとく造った方が

頼もしく見えて良いというのがノボ的な感覚です。

 

 

勿論それなりに格好良く立たせる事も可能ですが…拳の小ささが気になるな。

何より素立ちより仁王立ちを基本とするのは本来逆なんじゃないかと思うんだよね。

 

 

背中にドッキングする2種のマシン

メカンダーマックス(或いはトライマックス)はメカンダーロボの背中に

‘合身'する事でメカンダーロボを起動させます。

モデルには合体可能な大サイズのメカンダーマックス以外にも合身可能なミニサイズの

PVC製メカンダーマックスとトライマックスが付属します。

 

メカンダーマックスは全長:約4.4cm

トライマックスは全長:約3.3cm

合身時には画像右下の様に予め分離させておく必要があります。

 

因みにトライマックスは「トライカーマックス」と表記される事もありますが

どちらが正しいという事は無い様です。

 

メカンダーロボの背中カバーを外し、背中のピンに予め分離させた

メカンダー(トライ)マックスを取り付けます。

再びカバーを取り付ければ合身完了。

 

 

 

大サイズのメカンダーマックスは空想科学航空宇宙博物館内で展示中!

↑画像をクリックすると展示室へ入れます。

 

 

それでは以下にメカアクション・メカンダーロボの各関節周りをご紹介。

本モデルは基本的に関節部品で各部を繋ぐブロック構造となっています。

 

首関節

極めてオーソドックスな構造で左右にのみ可動します。

 

 

肩関節

ボディ側の肩関節ユニットは2軸で可動するので多少ですが腕部を前後にスイング可能。

また画像の様に軸受け部を上方にセットすればいかり肩にする事も。

 

んー、劇的な変化は無いかな?

 

腕側の肩関節で腕部を左右に広げられますが球体部のスリットには限りがあるので

その角度は精々4045度といった感じです。

もうちょっと広がって欲しかったかな。

 

 

腕部

肘の曲げ角度は約90度。 関節にはクリック機構が設けられています。

勿論、上腕部と肩の接続部の軸で肘をロールさせる事も可能。

手首は取り付け軸での回転以外に内側へ曲げる事も可能となっています。

 

手首は画像にある通常の握り手以外にも武器の持ち手と平手が両手分付属。

何れも内側へ曲げる事が可能です。

 

余談ですが「マジンガーZ」(或いは「鉄人28号」)以来、スーパーロボットの四肢は

円筒形が主流だったんですが「メカンダーロボ」の前年に登場した「コン・バトラーV」

以降、四肢の一部或いは全部に角型のデザインが採用されるようになり

これが以後のトレンドとなっていった様です。

 

 

胴・腰&股関節

上半身と下半身の接続部にもクリック機構付き関節ユニットが使用されているので腰が

前後左右にスイング可能なのですが、ボディ形状の関係で余りその恩恵を授かれません。

 

脚部を繋ぐ股関節の可動範囲は画像の通りですが脚部を付けるとここまでは動きません。

尚、クリック機構は開脚の動きに対して機能します。

 

 

脚部

太腿部の上端はパンツの形状に合わせて斜めに切れ込みが入っており

これが可動に制限を与えるのですが、接続時に切れ込みの位置を移動させる事により

ある程度改善され様々なポージングを可能にします。

 

クリック機構付きの膝関節は1軸可動で曲げ角度は画像の通り。

 

足首はかなり凝った構造をしているのですが、やはり形状が災いしており

その力を充分には発揮出来ないという状態に。

 

 

ACTION

 

メカンダーロケットガン

両手首を収納した前腕部が180度回転、劇中ではここからロケット弾を発射します。

モデルでは手首を取り外す事で回転に対応。

 

如何にもスーパーロボットらしい武器とアクションでノボのお気に入りです!

 

 

便利なメカンダーUFO

両前腕部に装備されたスパイク付き円盤状バックルはメカンダーロボの大きな特徴。

打撃よし、切断よし、投擲してもよし…と、とても便利な上に盾としても機能します。

画像左下の様に2枚重ねて‘UFOダブル'形態にする事も可能。

 

画像右は付属のグリップを付け手持ちの盾とし、

同じく付属の剣・メカンダーフェンサーと共に構えさせたところ。

 

 

魅力の50%はメカンダーUFO!(当社比)

「メカンダーUFO」って名に若干のダサさを感じながらも当時の状況的に

‘UFO'というフレーズが欲しかったのかな…なんて考えると感慨深いものが!?

 

 

大型空中魚雷ジョーズ

メカンダーロボの爪先を外せば内部に空中大型魚雷ジョーズを格納可能。

足首底部には固定用のレールがあるのですがクリアランスがほぼ無いので

ギュッと嵌めると後で取るのが大変に…尚、ジョーズは2発付属します。

 

 

メカンダーキックフェンサー

足首の両側にあるのは飾りに非ず。

蹴りによる打撃力に切断力を加えた凶悪な武器だ!

 

またモデルにはメカンダーロボの原子炉をピンポイントで狙ってくる

敵兵器・オメガミサイルも1発付属します。(画像右・全長:約2.6cm)

 

 

その他にも

説明書にはありませんが‘耳'が外れるのでメカンダーライチャック的に遊ぶ事も。

胸から(腹だな)放射される原子炉の炎・メカンダーフレイムには是非とも炎の形をした

視覚効果用パーツを付けて欲しかったんだけど…。

 

 

メカアクションってくらいなので

様々なアクションポーズがとれる訳なんですが関節ユニットには色々と問題が。

大きくは以下の2点、個体差という事も考えられますが…

 

1:兎に角、よく抜ける。

造型精度の問題かピンと穴の径が合っていないんだよね。

遊んでいるとスポスポ抜けるんでストレスが。

でもまぁ、この程度なら自分で調整する事も容易なのが救いか。

 

2:関節ユニットそのものが脆い

簡易的なクリック機構があるのは嬉しいんですが材質的に少々問題が。

クリックが余り快適に機能しないんで割れない様にと神経を使わなければなりません。

末永くガシガシ遊ぶ事を望むのは諦めた方が得策かな。

かといって、何もしなくてもやがては砕ける様な…

 

シーエムズというメーカーのポテンシャルって問題かもしれませんが

遊ぶのにストレスを感じるデリケートな商品ってここ最近多い様な?

 

 

飛び立て、合体マシン戦隊!

破壊されたメカンダーロボに代わって登場した2号機は4体合体する仕様に。

材質がポリマースチール製となりパワーもアップ、合体時には巨大化しちゃうゾ!

 

メカンダー3を操縦していた敷島竜介はトライカー3(メカンダーベース)を、

新たに登場した新トライカー(メカンダージャック)は主に敷島ミカが操縦する事に。

 

 

メカンダープレーン・メカンダーベース

メカンダー2の機首の代わりにメカンダーロボの頭部を接続したメカンダープレーン。

メカンダーロボのボディをトライカー3にそのまま搭載したメカンダーベース。

トライカー3にはクリア成型の補助部品を装着しています。

 

 

メカンダージャイロ・メカンダージャック

メカンダー1に両腕を装着したメカンダージャイロ。

新トライカーに両脚を載せたメカンダージャック。

新トライカーにはクリア成型の補助部品を装着、

両脚の先端部にも外観用の補助部品を取り付けます。

 

 

色々と遊んでみる

画像左・中はブルマァクっぽく。

画像右はテキトーですが然もありなんな感じがまた面白かったり。

ただ、こういうのはミサイル発射ギミックとかが無いと魅力に乏しい気も。

 

 

漂うアオシマ臭

元々の発想が実にアオシマ的なんですよね。

画像右なんてアオシマの合体にしか見えないもん。

 

 

メカンダー合体後には

メカンダーマックスは画像の様に2機合体となり以前の様に背中に合体。

2台のトライカーは足首に収納されます。

 

本商品には吹けば飛ぶよなミニ新トライカー&トライカー3も付属します。

先述したジョーズの代わりに足首内へ劇中通り収納する事が出来ます。

(但し足首底部のレールには対応していないので中で暴れまくる事に)

 

各関節可動で様々なポージングが可能!…なのも良いですが、スーパーロボット玩具で

あるならばやはりミニメカ格納やミサイル発射などのギミックが欲しくなりますね。

 

因みに新トライカー・トライカー3は共に全長:約1.6cmになります。

 

 

無敵の命の火をともす!

放映途中でメインスポンサーのブルマァクが倒産するという不遇っぷりが注目されがちな

「メカンダーロボ」ですが、スーパーロボットらしい肉弾戦上等なアクションが

とても格好良かったです。 同級生には「ダンガードA」「ギンガイザー」「バラタック」

「ボルテスV」に「ザンボット3」といった面々が…うん、決して負けてないゾ!

 

シーエムズ版メカンダーロボはブルマァク版では有り得ないほどスタイルが良く、

可動する各関節が繰り出す様々なアクションポーズが嬉しいのですが問題点が目立たない

訳ではありませんでした。 しかしながらそれを補って有り余る商品としての存在感、

パッケージデザインに代表されるその存在意義はファンにとって

「♪甘く優しい想い出」が蘇り、「♪二度と還らぬ幼い日々」が還って来た様な、

そんな楽しさを与えてくれるナイスな玩具でした。

 

ところでシーエムズって何処か本質的な部分でブルマァクと似通っていた様な?

 

 

 

 

スーパロボット格納庫

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