(ポピニカ版)
登場作品:未来警察 ウラシマン(1983)
バンダイ製 DXポピニカ PC-41
「ウラシマン」は主人公達のアクションで魅せるタツノコお得意の内容ですが商品的には
やはりメカで推さねば、という事で主人公リュウの愛車がDXポピニカ化されました。
この頃既に円熟期を迎えたポピニカの高品質ぶりが窺える1品となっています。
1983年発売/定価:1800円
SIDE VIEW
全長:約12cm
モデルはコンパクトなボディにギミックを詰め込んだ設計なのでスタイリングに
関しては劇中設定よりアレンジを効かせたものですが、それでも尚リアルっぽさを
内包している辺りにポピー時代から続く技術とセンスの蓄積ぶりを楽しめたり。
後輪にはモールドが→
お、よく見たらピレリのタイヤを履いてますよ。
TOP & BOTTOM VIEW
ボンネットとギミックのある右側以外のボディはダイキャスト製。
ルーフに開いている四角い穴は後述するギミックの為のもので本来はありません。
前・後輪には後述にある車高を変化させるギミックがあるのですが、それとは別に
後輪ユニットにはプルバックゼンマイを搭載、走行可能となっています。
FRONT & REAR VIEW
ちゃんとフェンダーミラーも造形。この辺の細かい仕事には好感が持てますね。
フロントウィンドウにはクリアパーツが使用されているのですが
ヘッドライトはメッキのみ。この辺は‘らしくない’…かな?
大迫力のリアタイヤ。 テールランプがシール処理なのは仕方無しか。
アレンジされた造型とはいえ、モデルの可愛らしいフォルムは大いに魅力的です。
ACTION
開閉可能なボンネットの中にはミサイル発射装置があって発射可能なのは良いんですが
ミサイルを装填したままボンネットを閉める事は不可…この辺は何とかして欲しかった。
(ミサイルは6発付属)
また、画像左の通り助手席側のドアも開閉させる事が可能。 ドアには窓枠が造型されて
いますが劇中ではドア部だけで窓枠はありません。 これはマグナビートルに改造される
前のリュウが乗っていたワーゲンがコンバーチブル・タイプだった事に由来します。
付属のリュウを乗車させる
画像の様に右サイドのボディがオープン、可動するアームに取付けられた運転席には
バトルプロテクターを装着したリュウの塩ビ製フィギュアを乗せる事が出来ます。
座席にはお尻のピンで固定、フィギュアは今だったら塗装済みになるのかな?
シートをアームで持ち上げた後にボディを閉めればバトルプロテクター装着〜車外に
飛び出すリュウのイメージを再現出来ます。 ルーフの穴はこの為だったんですね。
←内装の再現も
申し訳程度ではありますがハンドルやインパネ類なども再現されています。
前・後輪アクション!
ボディ左側中央には2つのスイッチは前を押すと前輪が、後ろを押すと後輪が
ポップアップ。 これを組み合わせると様々な躍動的表情を楽しむ事が可能となります。
因みにどの状態でもプルバック走行が可能。
ポピニカ黄金期、最後の輝き
この時期のポピニカといえば精密なミニチュア感がウリで本商品もパッケージにその旨が
記されているのですが、マグナビートルに関してはプロポーションやディティール以上に
簡易な走行ギミックだけに留まらぬポピニカ円熟期の凄みを見せつけた一品ってな感じ。
因みにポピニカに振られた通しナンバーはPC-56のDXガイオス(スピルバン)が最後
だった様で、以降はナンバーの無い単発感強めな商品展開となる事に。 アニメや特撮
作品のトレンドの移り変わりもあって、メカ玩具史に於いては節目だったんでしょうね。
バンダイ製 キャラウィール
全長:約6.5cm
そのスタイル故にキャラウィールの中でも全長が短めなのですが、それでも尚スマートな
印象のキャラウィール版マグナビートル。 専用ホイール等、評価すべき点もありますが
リアウィンドウが塗装処理だったりマフラーの色が赤くない等のマイナス点も。
2002年発売/定価:600円(税別)
2018年発売のアクアマリン版と
タツノコプロ創立55周年を記念してアクアマリンよりマグナビートルの
ハイクォリティモデルが登場。 放送当時の商品としては他にラジコンで走行するものや
ポピニカサイズでモーター走行するプラトイ、大小2種のプラモ等がありました。