登場作品:ウルトラマンレオ(1974/TV特撮)
全長:82m/全幅:48.4m/重量:96t/最高速度:光速の98.9%/乗員:10名
(劇中設定より/別数値設定あり)
タカトク(マツシロ)製 プラトイ
ホビックシリーズ
パッケージサイズ/縦:約17.5cm×横:約27.2cm×高:約10.8cm
「帰マン」「A」「タロウ」と続いた第2期ウルトラマンシリーズの最後を飾った「レオ」。
玩具面に於いては主にタカトクが大々的に展開、この頃夜明けを迎えた合金玩具をメイン
としつつも‘ホビック’と名付けた合金より大型のプラトイシリーズも展開されました。
ここで紹介するホビック版マッキー1号は別売のマック基地と劇中通り合体させる事が
可能なんですが、逆を言うと最大アイテムのMAC基地は単体だと不十分という事に。
同じくレオで大型プラトイを出していたタケミは基地と1号をセットにしていただけに
この辺、評価の分かれるところか。 因みに製造はマツシロによるものとなっています。
1974年発売/定価:2700円?
SIDE VIEW
全長:約25.3cm
普段は宇宙ステーションのMAC基地に合体している宇宙船マッキー1号は地上との往還
以外にも中央の格納庫にマッキー2&3号を搭載、大気圏内での戦闘行為も可能という
タックファルコン(A)の流れを汲む機体ですが本編での活躍場面は極僅かでした。
デザイン的にはZATっぽさが残る2号・3号他に比べるとかなり大人しめで結構好み。
モデルの造型はサイズの割にディティールは控え目で半ばお約束だったゼンマイ走行も
ありませんが反面、フォルムの捉え方等は当時にして非常に丁寧なものとなっています。
TOP & BOTTOM VIEW
当初は機首・コンテナ・後部の各ブロックを分離しコンテナ部を単独で活用する
構想もあった様ですが、少ない出番の中でそれが画かれる事はありませんでした。
モデルの真面目な造型ぶりは上部でも発揮。 後述するギミックの関係で底部は少々
ゴチャついていますが、コンテナ部に見えるノズルには一寸したお洒落心を感じたり。
因みに画像だと判り辛いですが薄いブルーの成型色には微妙にラメが入っています。
FRONT & REAR VIEW
機首の左右にある下反角のついた翼(の様なもの)とY字尾翼でXの意匠が窺える前部は
曲面を効かせた機首からのラインをコンテナ部が大きく崩し、異質感を与えています。
前部と異なり後部は基本的に平面構成となっており低翼スタイルで安定感もあり。
機体から独立した形の主翼にはアトミックジェットエンジンを都合4発装備しています。
機体の色分けをほぼ成型色でフォローしているのが気持ち良いですね。
殆ど活躍しないので印象が薄いんですが、こうして見ると中々格好良い機体ですね。
機首先端にあるインテークらしきものの直ぐ上にコクピットのモールドがあるんですが
画像だと判り難いナ…左側は日焼けしていたMACのエンブレムも右側は無事で一安心。
ギミック用の大きなツメが少々気になりますが煽りで見ても格好良し! 機首両横にある
丸穴はアトミック・ミサイル・ガンの発射口だそうですが、これが火を噴く事は無く…
個人的には尾翼の上端を左右に分けエンジンらしきものを配置したり、エンジンと一体化
した主翼を本体から独立させたり中央コンテナの汎用性を考慮したり等の点を考えるに
「サンダーバード」に代表されるアンダーソンメカの影響を感じますね…ゼロXとか。
ふむ、バックショットも悪くはないですね。
同じタカトクの合金版やイマイ製のプラモも良かったですが、大きなサイズにスマートな
造型を兼ね備えたホビック版マッキー1号は当時にして◎な出来栄えと言えそうです!
ACTION
機首上部にはギミック用のスイッチを2つ配置。
前方の台形型スイッチを押すと予め収納されていたランディングギアが展開します。
後方の円柱型スイッチを押すと予め折り畳んでおいた翼が展開、 これはマック基地との
合体時に使用するギミックで、底部の赤いツメは翼をロックする為のものになります。
ランディングギアは後方にも装備、主翼上部の左右にあるスイッチで展開可能です。
着陸!
劇中では見られなかった地上への着陸シーンを再現!
モデルは車輪により転がし走行可能、ゼンマイ走行としなかったのを吉としたいですね。
コンテナ展開、マッキー2&3号発進!
中央コンテナ後部のボタンでコンテナが左右に開閉、内部のカタパルトで付属のマッキー
2号&3号を射出可能です。 ゴム動力のカタパルトはコンテナ開閉ボタンで射出可能、
2号&3号をカタパルトにセットしたままコンテナを閉じる事は不可なのが何とも残念。
各メカの全長はマッキー2号:約5.9cm/3号:約6cmで各1機ずつ付属、別売の
マック基地に付属するものと同一となっています。 これ以外にもミサイル発射機能とか
あると尚、良かったかな? 母艦故に格納ギミックが無いのは重ね重ね悔やまれます…
パッケージ背面より
想像が膨らむ透視図は楽しいオマケ。
これを見ると機首を独立可能とする当初の構想が垣間見えますね。
「レオ」のホビックシリーズは全4種。 翌1975年の「タイムボカン」でもホビック
名義のプラトイが発売されましたが、どうもその後に発売されたタカトク製プラトイに
ホビックの商標を名付ける事は無かった様です…ん〜、なんでかな?
MAC基地へ!
日本上空400kmに静止しているMAC基地へ人員や物資を運ぶのもマッキー1号の役割。
画像は同じホビックシリーズのMAC基地で、劇中通りにマッキー1号との合体が可能!
基地本体も魅力の詰まった逸品ですが果たして当時2つ買って貰えた子は何人いるやら…