グロイザーX

GROIZER-X

登場作品:グロイザーX(1976

 

全長:100m/総重量:1200t(劇中設定より)

 

 

 

 

エヴォリューショントイ製

ダイナマイトアクション! ハイブリッドNo.

宮沢模型限定 コミックスバージョン

 

嘗てタカラから発売されていたマグネモを想起させる磁石によるジョイント構造が売りの

ダイナマイトアクション!に一部レジンパーツを使用した派生シリーズ「ダイナマイト

アクション!ハイブリッド」が誕生、その4番目の商品にグロイザーXが選ばれました。

 

ここで展示するのは同時発売された宮沢模型限定のコミックバージョンで、

アニメ準拠の通常版とは異なる原作漫画準拠のカラーリングモデルとなっています。

 

2017年8月発売/メーカー希望小売価格:19800円(税別)

 

 

 

 

SIDE VIEW

全長:約13.5cm(約1/741スケール)

 

敵であるガイラー星人によって造られたグロイザーXはロボットに変形可能な爆撃機

というのが基本スタイルで、現代の目で見てもなお異様なシルエットが何とも特徴的。

70年代メカ故にラインはシンプルですが主翼の構成等は結構複雑だったりします。

 

モデルの造型は現代の主流である形に拘った‘フィギュア'と遊びを優先する‘玩具'との

狭間を突いたものであり、この辺同シリーズの特徴なんですが…評価は分かれそう?

 

 

 

 

TOP & BOTTOM VIEW

 

「X」の名の由縁であろう上・底部のシルエットもまた特徴的。

上部に装備された3基の旋回式連装砲が大変良いアクセントとなっている様ですね。

余計なモールドを排する方向性の造型は決して悪いものではないと思います。

 

 

 

 

FRONT VIEW

 

グロイザーの3ヶ月前に登場したカゲボーシー(カゲスター)譲りの顔剥き出しの機首は

ビジュアル的にインパクト大! 黄色いアンテナは別パーツで硬質・軟質の2種が付属、

ユーザーの好みで取付ける仕様となっています。(画像は硬質パーツでどちらも要接着)

 

 

グロイザーXを操縦する2人のパイロット(海阪 譲&リタ)は前方の主脚に内臓された

エレベーターで搭乗。 操縦室は頭部の目にあり、基本的に有視界で操縦します。

因みにモデルの主脚にあるタイヤはその小ささ故か残念ながらダミーに。

 

 

前部の主翼が機体の最大幅となる事で威圧感は満点。

ほぼ矩形翼と若干クラシカルな雰囲気もあったりですが、思えば劇中では

往年の名複葉機である赤とんぼが活躍してたんですよね。

 

 

 

 

REAR VIEW

 

後部の翼は2枚重ねとなっており結構複雑。 前部の翼基部には上反角、後部の

下翼基部には下反角を設け前後から見ても「X」の意匠となるのはお洒落な演出?

 

 

後述するロボ形態では曲面主体の構成なんですが、この飛行形態ではロボ形態時に於ける

頭・胸部そのままである前部以外、基本的に平面主体の構成となるのが面白いところ。

因みに2つのメインノズルはロボ形態時に足の裏となります。

 

 

 

 

 

TAKE OFF !!

 

3基の主脚はボディ内に収納可能。

カバーはピタッと閉まるので開く時にはチョイと苦労しました。

 

 

 

 

最早グロイザーしかないっ!

 

国防軍の吉田局長からの要請(命令か)を受け茜島の基地より出撃するグロイザー!

ガイラー星人の空爆ロボを撃退しに行くんですが、無駄かなと思いつつも取り敢えず

国防軍で迎撃してから出撃要請する辺り律儀というか初動ミスというか…

 

 

 

 

ACTION

 

タキオン光弾と並ぶ必殺兵器と言えるフライングトーペドーのハッチが手動で開閉可能。

フライングトーペドーは取外す事も可能ですがグロイザーX状態だと構造上ハッチが

開き難かったりする辺りに最早お馴染みとも言える同社の設計の甘さがぁ…!

 

後部上翼の左右にマウントされているミサイルは別パーツなので取外し可能。

ただ、余り付け外しを繰り返すと塗装が剥がれる危険性アリ。

 

 

 

 

付属のミニメカ

 

モデルにはグロイザーXに格納されている3種の小型メカも付属します。

画像左からGジェット(約8mm)、Gシャーク(約9mm)、Gタンク(約13mm)と

極小ながらもそれなりに頑張った造型が微笑ましかったり。 銀1色なのは玩具的演出?

 

 

 

 

Gジェット発進!

 

上部にあるハッチをクルリと回転させれば格納されていたGジェットが発進準備完了に。

ハッチのピンにGジェットを挿し込んでいるんですが緩いんで内部で落っこちる恐れが。

 

ハッチ周辺の砲台もピンを本体に挿し込むだけの構造なんで旋回可能なんですが、

本モデルに於いては前部の砲台はキツキツ、後部はユルユルだったりするのが何とも…

 

 

 

 

Gシャーク&Gタンク発進!

 

前部の両翼に懸架されている補助エンジンはミニメカの格納庫も兼ねており、

モデルでも補助エンジンの下部にあるハッチが開閉可能。 内部にGシャークとGタンク

を格納出来ますが固定は不可なんで格納時は内部で暴れまくるという仕様。

 

 

 

 

ファイト・アップ! グロイザーロボ!

 

磁石で結合されていた各部品を外し、ロボ用パーツを装着してグロイザーロボへ。

共用部品は頭・胸・太腿だけとなっていますが、これはもう仕方なしッスね。

 

 

 

 

FRONT,SIDE & REAR VIEW

頭頂高:約16cm

 

戦いの最終局面は地上戦という事なんで決戦形態とも言えそうなグロイザーロボ。

余り派手さは無いものの力強いフォルムが頼もしげです。 ふと気付いたんですが

ボディ(肩)に連装砲を装備したスーパーロボットって何気に珍しいのでは?

 

モデルはそんなグロイザーのゴリマッチョぶりが再現されておりパッと見、良い感じ。

メタリックグリーンの部位はアニメ版モデルでは深めのブルー系となっていますが

カルタ等の紙商品ではグリーンの場合が多かったんでこっちの方が馴染みがあったり?

 

 

 

 

ところで…

 

両肩に装備された連装砲は左右で造型が若干異なります。(砲身が片側に寄っている)

画像左はパッケージ写真なんですが、どうにも違和感があり左右を付け間違えているの

ではないかと思ったんでモデルでは敢えてパッケージとは左右逆に取り付けました。

 

…というか、肘の関節等を見るとパッケージ写真は試作品っぽいですね。

連装砲の内側にある2つの穴はビス穴で、モデルにはこのビス穴を塞ぐパーツも

付属するんですがメンテナンスの事を考慮して付けずにおきました。

 

付属のビス穴隠し→

 

 

 

 

ACTION

 

磁石で繋がれた各部が可動、その構造はシリーズの標準的なものとなっています。 肩は

簡易クリック機構採用で腕部の前後の動きに対する弛みを防いでいます。 左右の開きに

関しては肩の形状をアレンジ、肘の曲げ角度は約90度で肘の磁石で前腕のロールも可能。

 

胸と腹は磁石を介して捻りが可能で腹と腰も捻れます。

脚部の可動に関しては画像右な感じ。 足首にも磁石使用なんで接地性はまずまずです。

どうやら腕・腹・脚は基本的にレジン製の様ですね。

 

 

モデルには左右の平手も付属、表情付けに寄与します。

上体をやや反らせばフライングトーペドーのハッチが開閉可能に。

X形態ではこの反らしが効き難いんでハッチが開け難いんですよね…。

 

 

 

 

闘志を燃やす時は今!

 

グレンダイザーやコン・バトラー等々、強力無比な同期生が犇き合った時期にあり、とも

すれば時代に埋もれたまま忘れ去られる運命にあったかもしれないグロイザーですが、

個性を失わなかったデザインとシリアスなストーリーが再評価に繋がった…のかも?

 

ダイナマイトアクション!(ハイブリッド)版グロイザーXは同シリーズの中でも

シンプルな構造・構成なんで物足りなさも感じますが、2017年現在に於いて手に入る

立体物としてはまぁ満足のいくものだと思います…もちろん値段以外は、ですが。

 

 

画像の海阪 譲は当時のスポンサーである中嶋製作所のミニソフビで、パートナーである

リタや敵であるゲルドン帝王も出ていたんですが現在となっては譲以外、入手困難で…

空想科学潜水艦博物館ではその中嶋製作所から出ていた合金版Gシャークを展示中です。

Gシャークの展示室へ! ←画像をクリックするとGシャークの展示室へ飛びます。

 

 

 

 

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