フジ号

 

登場作品:冒険ファミリー ここは惑星0番地(1977

 

 

 

 

タカトク製 合金 Zキャラクター

 

フジ号は宇宙船・日本号に搭載されている3種のメカの主役格。 玩具の方も

主役格らしく別売のコグマ号と劇中同様に合体可能等、高いプレイバリューを誇ります。

 

合体する探険車という事で前年のボーンフリー号を想起するフジ号(&コグマ号)ですが

多少意識したのかもしれませんね。 一般的には「ボーンフリー」以上にマイナーな

「0番地」ですが、個人的にはフジ号を初めとする0番地メカ(の玩具)は

ボーンフリー号同様に愛すべき存在となっています。

 

1977年発売/定価:?円

 

 

SIDE VIEW

 

全長:約15cm

 

 

フジ号のデザインは平面主体の左右非対称スタイル。 惑星探険車という事で

クレーンや観測ミサイルを搭載しているんですが、ガバッとオープンな乗車スペースや

明るく賑やかなカラーリングがソレっぽさを緩めている感じです。

 

 

TOP & BOTTOM VIEW

 

色の派手さはあるものの、構成そのものは割とシンプルな上部。

要所に使用されたクリアパーツとメッキパーツが一定の高級感を演出しています。

 

底部のなんちゃってモールドは申し訳程度ですが前輪間にあるダクトっぽい

モールドには個人的に一寸興味が湧くところ。 勿論、転がし走行が可能です。

 

 

FRONT VIEW

 

フロント左の空きスペースは後述するダブロンの収納場所。

各所にクリアパーツが使用されており良い感じなのですが、赤いボディーに対しては

クリアブルーの方が見た目に映えて良かったかな?…なんて気もします。

 

 

モデルは劇中に登場するフジ号に比べ随所に玩具的アレンジが施されています。 モデル

ではマイクロバス程に見える車体サイズも劇中の実車は精々ハイエース程度と結構小型。

ルーフ上に見える観測ミサイルも劇中ではサーチライトっぽいオブジェとなっています。

 

番組が低予算番組だった為か劇中車の外装の板金加工も平面主体なシンプル構造で、

全体的に張りぼて感が強いんですよね…な訳で玩具の方が格好良かったりします。

 

尤もこれは他の人気作品に登場するメカと玩具の関係にも言える事なんですけどね。

当時の玩具設計者ってのは大したもんです。

 

 

REAR VIEW

 

割とワイルド感のある後部。 リアウィンドにもクリアパーツが使用されています。

組立て段階でシールを貼った下町のオバちゃん(オッちゃんか)達の仕事の雑さも

今となっては当時の大らかさが垣間見れる微笑ましいポイントだったりします。

 

 

主に島崎敬太郎(パイロット)、山田大造(元大工)、大井田五郎(医者志望)の

3人が乗込むフジ号。 最大で大人5人が乗れるそうですが当時のスチール写真を見ると

シートの無い2人はクレーン側に乗っかるだけというハードな待遇に。

 

 

ACTION

 

コクピットのカバーが開閉可能。 運転台も再現されています。

また、ルーフ後方にある観測ミサイルが発射可能。 発射スイッチと一体成型の発射台は

旋回可能なのですが構造的に少々弱そうなので気を付けないとポキッと折れそうです。

 

 

車室も再現&レーダーミサイル発射!

 

コクピット後方の車室には並列に座席が2つ用意されており、その前方にある

黄色いスティック状のボタンを押すとフロントからレーダーミサイルを発射します。

ここは本来ヘッドライトなんですけど、そこはそこって事で。

 

 

他にもショベル型のオプションパーツが付属しレーダーミサイルの代わりに付け替える

事が出来るのですが、それならば‘発射'ではなく関節を備えたアームが伸びて

ショベルカー然としたギミックにするといった方向性でお願いしたかったかな〜。

 

 

 

ウインチクレーン起動!

 

車体左側に装備したウインチクレーンは上下に伸縮し、およそ180度旋回可能。

折り畳まれているアームを伸ばし先端の巻取り機を回すと

伸ばした紐の先に着いたクレーンフックを巻き取れます。

 

 

 

レバン星のロボット・ダブロンが付属

全長:4.5cm

 

小さいながらも当時としては中々良く出来ており、底部の車輪で転がし走行が可能。

頭部&胸部が左右に回転可能なので表情を付けて楽しむ事も出来ます。

 

腕部にはスプリングが使用されフレキシブルに可動するんですが、内部に針金だか何だか

が通っているにも関らずバネが強くて任意のポーズで固定出来ないのが何とも残念。

これが後述するフジ号との合体にも影響を及ぼしているだけにストレスは中々のものに。

 

 

フジ号のフロントにドッキング!

 

フジ号フロント左の空きスペースにダブロンを接続可能。

劇中設定でも接続可能らしいのですが玩具とは異なるスタイルとなっている様で、

劇中車にはモデルにあるダブロン収納スペースはありません。

 

また、モデルではダブロンの固定にロック機構が無いので合体は若干不安定なものに。

他商品にもチョイチョイ見られるタカトクの詰めの甘さがこの辺にも出ちゃってます。

 

 

では改めてダブロン接続状態のフジ号をご紹介!

 

 

SIDE VIEW

全長:約16.5cm

 

玩具的にはこれが‘正調フジ号'という感じでしょうか、一気に賑やかさが増しますね。

ダブロンがやや前傾姿勢になるのが気になるんですが、もしかしてダブロンの前輪を

地面に着かせるつもりだったんですかね?…いやいや設計の甘さだな、こりゃ。

 

 

TOP VIEW

 

うーん、自己主張の強いダブロンの両腕が何とも邪魔なんだよなぁ。

もう少し腕の処理を何とかしてダブロンの収納位置を後方に下げると

纏まりが良くなってグッと格好良くなったと思うんだけど…。

 

 

FRONT VIEW

 

やはりこの状態のフジ号はダブロンが良いアクセントになっているのと同時に邪魔も

しちゃっていますね。 メリハリのある左サイドから見るとコクピットに被ってしまうし

地味目な右サイドから見るとチグハグ感が出て見た目によろしくないんですよね。

 

 

‘タカトク版フジ号'という事で

 

劇中の実車写真の中にはコクピットの左横にダブロンの頭部がくっついたものが

あるんですが、この頭部が結構小さいんですよね。 ダブロンは人と並ぶと結構デカイ

のでサイズ的な矛盾を感じるのですが手元に映像資料が無いので確認出来ませんでした。

 

 

 

因みにパッケージ写真では

 

試作品なんですかね、製品版よりもダブロンのレベルが色々と高いゾ。

せめてパッケージの様に腕が前方に揃えられると良かったのに。

まぁフジ号に関しては製品版の方が良い部分もあるんですけどね…

 

 

ヒバリ号と

 

パッケージ写真だと人形が乗っているフジ号だったんですが製品版ではカット。

これ、アメリカだったらアクションフィギュアのプレイセットで展開されたのでは?

なんて想像するとワクワクしちゃうんですが…もう製品化される事は無いんだろうなぁ。

 

 

タカトク合金の傑作の1つ…です!

 

冷静に見ると小型クレーン車な気もするフジ号ですがナイズなアレンジで劇中以上の

格好良さを与えた‘タカトク版フジ号'。 ダブロンの収納、別売のコグマ号との合体等、

当時のタカトクにして中々の意欲作、粗もありますが傑作の部類と言って良いでしょう!

 

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