(ニホン号)
登場作品:冒険ファミリー ここは惑星0番地(1977)
タカトク製 Zキャラクター
脂の乗っていた時期の「Zキャラクター」シリーズの1品。タカトクの特撮物としては
「怪傑ズバット」に続く玩具展開作品で、ズバット以上にメカ色を強め登場メカの
合金玩具は5種類発売、日本号に関しては大型のプラトイも発売と中々力の入った
展開でしたが肝心の作品自体はズバット以上のマイナー作品となってしまった様です。
1977年発売/定価:?円
SIDE VIEW
全長:約16.5cm
やや複雑な平面構成の日本号。東映メカとして見ると若干の異質感がありますね。
基本、探査船なので戦闘的イメージが無いのも作品カラーに合っていて良い感じです。
一応名称はニホン号なのですが、本体に貼られたシールやパッケージには「NIPPON」の
表記がある辺り少々混乱してしまったりです。
TOP & BOTTOM VIEW
上部のアウトラインは割とシンプルで所謂ヒーローカラーが東映っぽさ(ポピーっぽさ?)
を演出しています。底部を見ると解る様にキャタピラはダミーで車輪による転がし走行が
可能。後述のギミックの関係で中間部にも補助輪を装備しています。
FRONT & REAR VIEW
物語の舞台となる惑星に着陸した以降は搭乗している11人の家となる日本号。
能動的に動き回る宇宙船としてではなく基地的な意味合いの強い役処に見合った
良デザインだと思います。モデルの造形もカラーリング等にアレンジはあるものの、
ポピー製品の域に達したと言って良い丁寧さが伺えるグッドモデルとなっています。
ACTION
画像左のボタンを押せば船首のレーダーミサイルが発射可能。ミサイルは3発付属します。
因みに設定だと本船は非武装だそうです。
フロントスタビライザー展開
手動操作により開閉可能です。また上部のアンテナも回転可能。
レーダーアーム可動
左右のレーダーアームを立ち上げると連動して居住スペースが左右に張り出します。
前部分離!
レーダーアームを起こした状態で画像左の尾翼を押すと船体前部が射出されます。
前部は独立した宇宙艇になるという玩具オリジナル設定。
エレベーター可動
船体下部にあるエレベーターが上下に可動するのですがレバー操作等ではなく
直接エレベーター本体を動かす方式となっています。
フジ号&コグマ号が付属
簡易造形ですが雰囲気はとても良く出来ていますが残念ながらヒバリ号は付属せず。
赤いフジ号、緑のコグマ号は共に合金製で全長は約 2.8cmになります。
フジ号&コグマ号を格納可能
船体下部にある格納庫のシャッターを開ければ両機を格納可能です。
(シャッターは左右共に開閉可能)
スケール的には意外と合っているかも?
こうしたプレイセット的なスタイルは基地玩具の大きな魅力です!
Z合金恒例、シルバーカードが付属
パッケージのフタを開けたベラ部分に直接印刷されています。
♪ど、ど、何処だか分らない〜
「冒険ファミリー ここは惑星0番地」は和製「宇宙家族ロビンソン」ともいえる
作品でしたが2012年現在、ソフト化等には恵まれずマイナー作品の1つとして
歴史に埋もれている現状なのが何とも残念…リメイクしても面白いと思うんだけどなぁ。
展示した合金版日本号は他の4点(フジ号・コグマ号・ヒバリ号・ダブロン)と比べて
最も丁寧な造り且つ高い完成度を誇るモデルで大型プラトイ版共々お勧めの1品です。