ZOIDS
ゾイド

〜シンカー他〜

 

メーカー:トミー(現タカラトミー)

 

 

トミーの高い技術とセンスが結実!

1983年に登場した新キャラクター「ゾイド」

1999年、遂にアニメ化。更に強力な

キャラとなって市場を賑わせました!

 

 

 

 

シンカー(エイ型)

元は80年代に「重装甲スペシャル・シリーズ」として発売されたもので

アニメ放送に合わせて1999年に復刻。

当時とは成型色などに差異があるもののギミック的には昔のままです。

ゼンマイ動力により地上走行&水上航行が可能なのですが

説明書には水上航行の旨が明記されていません。

当時の金型故「スムーズに水上航行しない」などの不具合が起こり

結果、消費者からクレームが来る…そんな時の為の対策でしょうか?

 

スケールは1:72 定価600円(旧製品は780円)

 

左舷

全長約15cm

流線形のボディが美しい側面。

上部に飛び出ているのがネジ巻き(リューズ)になっています。

底部に取り付けられた大型のロケットブースターが小型の機体には少々不釣合い。

だが、そこがカッコイイ!

 

上部および底部

エイをモチーフにカッコ良くデザインされています。

所々に見えるアズキ色で円筒形のポリキャップは組立ての段階で部品同士の保持を目的に

使用されている箇所とポリキャップをデザインの一部として(部品保持とは無関係に)

取り入れている箇所があります。目立つポリキャップを逆手に取ったアイデアは

多くのゾイドの意匠であり、魅力の一つにもなっています。

 

底部を見るとロケットブースター内に発泡スチロールの角材が入っているのが見えます。

これを浮力材として水上航行が可能となるのですが、画像の復刻版に関して水上航行の旨を

明記していないにも関らず浮力材を付属させ説明書にもブースター内部に入れる様に指示して

いる辺りが何とも歯がゆい感じがしますね。でもオミットしなかった点ではトミーに拍手!

 

前部および後部

小型ゾイドですが威風堂々な感じのシルエット。

両翼のハードポイントにはホーミング魚雷を4発装備。

ロケットブースターも相まって後部は大迫力です!

 

旧製品版(ゼネバス帝国版)では本体色が他の‘重装甲スペシャルシリーズ’

同様シルバーだったのですが、シンカーに於いては画像の復刻版(ガイロス帝国版)

のダークパープル()の方がカッコ良く思えます。

 

走行&航行中は両翼が羽ばたきます。

後部のテール基部には舵もあるのですがあまり利かなかったような…。

 

コクピットブロック

コクピット部を前方にスライド、ハッチをオープンすると

付属のフィギュアが顔を覗かせます。

旧製品版ではフィギュアにメッキ処理が施されていました。

このコクピット部分は他の多くの帝国軍小型ゾイドとも共通しており

そこがまたゾイドの世界観やデザインの面白さを演出しています。

 

テクニカルデータ&機体解説

※公式ファンブック2によると飛行速度はマッハ0.9。

ゾイドのテクニカルデータでは全長&全高の表記が基本なのですが

画像の‘全高12.7m’は‘全幅’のミスではないかと思われます。

 

旧ゼネバス帝国が初めて開発した飛行ゾイド、シンカー。惑星Zi唯一の海空両用機である。

この能力が、旧式機であるはずの機体が今でも第一線で活躍できる理由である。

水中戦から空中戦へと素早く転換する能力は海上ゾイドにとって大きな脅威である。

ただし空戦能力は低く、戦闘機型ゾイドとの戦いは苦手としている。

(以上パッケージより)

 

ウオディック(魚型)

シンカー同様80年代に発売されたものの復刻。

旧製品は「ハイパワーゼンマイ・シリーズ」の一つで「重装甲スペシャル」以上の

大きさと1ランク上のギミックを搭載していました。このウオディックでは

尾をくねらせながら水中を航行、胸ビレなどを使って歩行も可能となっています。

ギミックは復刻版でもオミットされず当時のままなのですが

やはりシンカー同様、航行ギミックについては触れられていません。

 

1:72スケール 定価800円(旧製品は1000円)

 

左舷

全長約24cm

中口径ビーム砲を兼ねたメインエンジンを背部に装備した魚型ゾイド。

中央付近にある円い部分はハイドロジェットノズルでこれに尾部の運動を

加えた方式の推進システム。ゾイド絶頂期の名デザインです!

 

上部および底部

背部のビーム砲兼エンジンは‘浮き’になっていて、内部には浮力材である

発泡スチロールが入っています…なので水面ギリギリを航行する事に。

エンジンとその間にあるミサイルランチャーはハードポイントによる外付け式。

ジョイントの径はほぼ同じなので他のゾイドの部品を取付ける事も可能です。

ゾイドはブロック玩具的な面白さも内包しているんですね。

 

手持ちのゾイドジャンク箱から適当なものを取付けてみました。

題して「ウオディック対空強化型」なんちて。

 

前部および後部

コクピットのある前部は深海の水圧にも耐え得る強固なデザイン。翻って運動ブロック

である後部は柔軟なデザインで、全体に施されたモールドのセンスも良好です。

…にしても右舷側に飛び出したネジ巻きが何とも見栄えが悪くて残念至極!

遊べる事が最優先なので仕方ないのですが、元のデザインが素晴らしいだけに

悔やみきれません…これは旧ハイパワーゼンマイ・シリーズ共通の弱点です。

出来る事ならディスプレイ仕様のウオディックも欲しい!

 

各種ギミック

口を開けると中にはソニックブラスターが(画像右上)

多くのゾイドと同様、コクピットは頭部にレイアウト。ハッチも開閉する。

胴体後部をくねらせて水中を泳ぐ姿はまるで本物の魚のよう!

4つのヒレを脚の代わりにして歩行も可能です。

 

テクニカルデータ&機体解説

オーガニックシステムを限定的に使用する事によりゾイド核の分裂を促進できる事を

知った帝国技術班は絶滅寸前のゾイドを大量生産する事に成功した。

その中の一つウオディックは12000mもの深海で活動できる最強の海戦ゾイドである。

水上では背部のビーム砲で、水中では口腔内のソニックブラスターで敵を撃破する。

さらに短時間であれば陸上戦も可能である。

(以上パッケージより)

 

ハンマーヘッド(シュモクザメ型)

メディアミックスで復活したゾイドですが当初は旧製品版の復刻がメインでした。

しかし26番目の商品「ジェノザウラー」辺りから新設計のゾイドが現れ始めます。

シリーズ33番目に登場したハンマーヘッドもそんな新設計ゾイドの一つで

80年代ゾイドのデザインラインとは一寸雰囲気の違ったものとなっています。

ゼンマイ動力にて走行可能、残念ながら航行能力はありません。

 

1:72スケール 定価800円

 

左舷

全長約24cm

ウオディックの様に背部にメインエンジンを装備した格好。

この大型イオンブースターと可変機構を持った主翼で飛行を可能としています。

 

共和国側のゾイドは部分的に内部メカが露出しているイメージが強いので

全身が装甲に覆われたハンマーヘッドは少し異質な感じを受けます。

また生体的なイメージが薄めなので背ビレや尾ビレが無いとサメ型だと判り難いかも。

カラーリングは何処か「謎の円盤UFO」のスカイダイバーを想起させますね。

 

イオンブースターにあるのはヘリック共和国のマーク。このマークの様に

ゾイドには各種マーキング用のシールが付属しており、好みに合わせて自由に貼って

楽しむ事が出来ます。(今回はハンマーヘッドのみ貼ってみました。)

注意書き等、大変有難いのですがシールの形や大きさがゾイドのデザインと

微妙にマッチしていない場合が多いので案外使い辛いのが難点です。

イオンブースターを外した所→

セイル状の部位にある垂直翼は後方へ可変させる事が可能です。

 

上部および底部

お、上部から見るとサメ型なのが判り易いですね(笑)

後部の‘AZマニューバミサイルコンテナ’のハッチが潜水艦っぽいのですが

底部主翼下の武装などを見るとやはり航空機的なイメージが強いです。

それにしてもゾイド特有である情報量の多さは相変わらずのスゴさ!

底部中央にあるのがネジ巻きなのですが…

←おぉ、ゼンマイに進化が!

旧ハイパワーゼンマイ・シリーズの弱点を克服している!

後部に装備されている武器を画像の様にしてゼンマイにパワーを注入します。

ディティールを損ねる事の無い新設計のゼンマイはハンマーヘッドの様な

中型ゾイドだけでなく先行して登場したガンスナイパーや

レブラプターの様な小型ゾイドにも導入されています。

 

前部および後部

他のゾイドと違って生物をメカにしたというよりも

結果的に生物に近くなったメカ、と言った感じですね。

アニメでは大統領専用機といった役処で登場、空を飛んでばかりいました。

 

各種ギミック

艦首両舷にあるポッドを開くと2連装のミサイルが前方にスライド。(画像左)

勿論コクピットハッチは開閉可能。(画像中)

主翼は内側に180度折りたたむ事が可能。(画像右)

 

艦首と艦尾を互い違いにくねらせながらゼンマイ走行する様は如何にも

サメっぽいだけにウオディックと違い水中で遊べないのが何とも無念です。

 

テクニカルデータ&機体解説

旧大戦時にゼネバス帝国の海空両用機シンカーの奇襲戦法に手を焼いていた

共和国軍輸送部隊がシンカーの対抗機として開発したのがハンマーヘッドである。

海中と空中どちらでも効率よく稼動するイオンエンジンを装備し、

主翼部に可変翼を使用した機動性の高い海空両用ゾイドである。

(以上パッケージより)

 

モサスレッジ(モササウルス型)

ハンマーヘッド等で技術の進化を見せたゾイドですが新世紀を迎えた

2002年、ゾイドは更に革新的なシリーズをスタートさせます。

ゾイドが元々持っていたブロック玩具的要素を拡大、動力を廃し本体を

立方体のブロック構造にして各パーツや本体そのものにも拡張性を持たせた

これまでにない新基軸、それが「ゾイドブロックス」です。

 

当初はモサスレッジの様な無動力の小型ゾイドが主でしたが、シリーズが

進むとブロックスにも動力を持ったものが登場。更なる進化を見せました。

 

1:72スケール 定価680円

 

左舷

全長約17cm

ハンマーヘッドより生体的なイメージ。「口」があるとゾイドっぽいですね()

主武装である魚雷ポッドは胸ビレ上部に装備、尾部のチェーンソー状の部分は

口部のキバと共に格闘戦用の武装となっています。

 

上部および底部

コクピットは頭部ではなく背部にレイアウト。

コクピットブロックは主機であるイオンブースターも兼ねており

大変コンパクトにまとめられています。

胸ビレ下部にはハードポイントを装備、ブロックスのジョイント径を持つ

他のパーツを取付ける事が可能です。

また尻ビレ上部にも小径のハードポイントがあるので昔からのパーツ

を取付けられると思ったのですが…何かユルユルでした(涙)

確かガンスナイパーにも同様の事象があったような…。

 

前部および後部

大きめにデザインされた左右のヒレがいい感じでカッコ良さを演出しています。

やはりコクピットは頭部に持ってきて欲しかった感もあるのですが、

これ以上頭部がデカくなるとカッコ悪くなりそうなので仕方無いか。

 

ギミック

お約束のコクピットハッチ開閉。

 

口部も開閉、バイトファングと呼ばれるキバで噛み付き攻撃だ!

体の各部はボールジョイントにより核であるブロックスと結合、

様々なポーズ付けが可能となっています。

またブロックス同士もジョイントで結合しています。

 

↑パッケージにある遊び方の例。とにかくその拡張性が最大のウリ。

 

テクニカルデータ&機体解説

戦闘機械獣ゾイドの整備性、量産性を飛躍的に高める為に開発されたのが

BOXシステムである。このシステムを採用した最初の水中専用の機体が

モサスレッジである。水中、水上戦闘を想定して開発されたモササウルス型

の機体であり、テイルソーと魚雷ポッドを装備し、格闘戦と雷撃戦に威力を

発揮する。また、短時間ながら陸上や低空での活動も可能。

(以上パッケージより)

 

※ゾイドは基本的に接着剤不要の組立てキットです。

 

 

 

 

ここでは紹介していませんが、極初期の

ゾイドの中にも水中型のものがありました。

トミーの優れた技術とセンスによって

ヒット商品となったゾイド。浮き沈みのある

キャラクター業界ですが、休みながらでも

良いので息の長い展開を期待する次第です。

 

泳げないvs泳げるの図式に…。

 

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