電人ザボーガー

1974年4月6日〜1975年6月29日(全52回)

ブルマァク製 ソフビ

 

警視庁の秘密刑事・大門 豊は犯罪組織Σ(シグマ)団を倒す為、父が遺した犯罪捜査ロボ

ット‘ザボーガー’と共に父の仇でもあるΣ団に闘いを挑む。 ザボーガーは大門の体内

にある電極回路に怒りの電流が流れる事で起動、バイク型から人型へ変形して闘うのだ。

 

前番組の「タイガーセブン」に続き玩具は主にブルマァクが担当。 ソフビも複数サイズで

幅広く展開され、有難い事にミスボーグ等の敵ロボットも数種類発売されていました。

 

 

 

 

マシーン・ザボーガー

全長:約12.1cm

 

ザボーガーは平時に於いてはバイク形態を採っており大門の移動手段として活躍します。

ブルマァクはマシーン・ザボーガーと呼ばれるバイク形態もソフビ化。 大門が乗って

いない単体状態での造形ですが丁寧な塗り分けで見栄えの良いモデルになっています。

 

 

安定感を得る為の極太タイヤが微笑ましく、よく見るとシートも再現しています。

モデルは前後2ピース構造ですが動かして遊ぶ事は無いですね。 ‘足裏’にある

表記はブルマァク・ピープロ・ザボーガーの3つでフジテレビの表記はありません。

 

 

 

 

電人ザボーガー

 

複数サイズでソフビ化されたザボーガーの1つでコレクター的にはミドルサイズと呼称。

ヘッダーは先述のマシーン・ザボーガーと共通で、図版も表裏で共用に対応しています。

ヘッダーにはフジテレビの証紙が貼られていますが本体の足裏には表記されていません。

 

マシーン・ザボーガー同様、足裏表記の‘ブルマァク’‘ピープロ’は活字体によるもの

ですが何故か‘電人ザボーガー’という個別名は手彫りっぽいのが軽く謎だったり。

 

全高:約13.7cm

 

ぽっちゃりボディに細手足という独特な体形で造形されたミドルサイズ・ザボーガー。

先述のマシーン・ザボーガーでは劇中で銀だった部分を白で表現しましたが本モデルでは

薄い青灰の成型色で表現、こういうアレンジは同社のウルトラマンでも御馴染みですね。

 

背面にも及ぶ細かな塗り分けが高い再現度を得ていますが、その背面故なのか

肘の塗装を割愛しちゃってるのが何とも残念で…膝が塗ってあるだけに。

 

 

お、正面から見ると目立った細手足も角度を変えると気にならないかな?

‘耳’に当るブーメランカッターは当時の成型技術の関係からか下側が抜かれていませんが

これは仕方無しとしましょうか、何れにせよ基本造形に問題は無いと思います。

 

 

モデルは6ピース構造で首と両脚が個別に可動。 ミニソフビでは中々採れないポーズを

決める事が出来るものの、胴体は一体成型なんで腰を捻るといったミニソフビ馴染みの動き

は不可です。 最もザボーガーはチェーンパンチや口の機関砲、格納された3種の小型メカ

といった巨大ロボ的アクションが魅力だったりするので本モデルはキック専門って事で。

 

 

先述のマシーン・ザボーガーは大門が乗っているもう1サイズ大きいものも発売。

寂しかったんでザボーガーを乗っけて…お、当時の玩具にありそうな?

 

 

 

 

電人ザボーガー 対 恐竜軍団シリーズ

 

本作は最終クールに入る第40話からタイトルに上記の副題が付き、マシーン・バッハを

駆る松江 健が仲間に加わります。 ブルマァクは終盤1クールとはいえ主役のストロング

ザボーガーを中心に恐竜軍団シリーズのソフビも発売、コレクションが賑わいました。

 

 

 

 

マシーン・ザボーガー(新・大門付き)

全長:約11.6cm

 

先述のマシーン・ザボーガーより若干小型ですが主人公である大門 豊が乗っています。

モデルの大門が緑成型(&塗装)なのは第40話から緑&オレンジという派手な衣装へ

変更になった為かと思われます。 大門の顔が塗装されているのは良いのですが

全体の塗装はかなり簡略化されちゃって残念無念、諸々の事情は察しますが…

 

 

 

 

マシーン・バッハ

全長:約10.4cm

 

大門と共に恐竜軍団と闘う松江 健が乗る武装バイク、マシーン・バッハもソフビ化。

先のマシーン・ザボーガーと似た仕様ですがサイズは更に小型化されています。

 

因みにマシーン・バッハは永大の小型合金玩具‘グリップキャラクター’でも商品化、

営業的観点からか「ストロングザボーガー」という商品名でしたが肝心のストロング

ザボーガーの商品化は見送られただけに貴重な存在で、現在では結構なプレ値も…

 

 

 

 

2台が合体、ストロングザボーガーへ!

 

こんなに違う2台(と2人)の大きさ。 モデルは何れも3ピース構造ですが設計上、

固定された状態になります。 まぁ、動かして遊ぶモデルではないので無問題ですね。

で、この2台が空中で合体するとストロングザボーガーが誕生します。

 

因みに前シリーズでライバルキャラだった秋月 玄が乗るバイク、

マシーン・ホークも秋月が乗った状態でソフビ化されていました。

 

 

 

 

ストロングザボーガー

 

ヘッダーは先述した2台のバイクと共通、表裏で異なる図版で対応していた様ですね。

ザボーガー同様、ヘッダーにはフジテレビの証紙が貼られていますが本体足裏の表記にフジ

テレビの名は無し。 尚、「ストロングザボーガー」の個別名は活字表記となっています。

 

 

画像は付属したストロングザボーガーのカラー特報で、本商品に限らず新シリーズ開始前後

の商品に封入されていたものだと推察します。 こういうオマケってワクワクしますね。

 

全高:約12.6cm

 

ザボーガーにバッハのパーツを装着する形でパワーアップしたストロングザボーガー。

モデルはザボーガーから1歩進んだ造形レベルでその力強さを良好に再現、デザインの関係

で左右に一寸開いた太腿がまた良い感じです。 ロボットなんで造形し易かったのかな?

 

先述のザボーガーみたいにくすんだ色合いも嫌いじゃないですが、子供向けの玩具であれば

やはり明るめの赤に銀といった強めのコントラストの方が訴求力はありそうですね。

 

 

劇中ではデップリした体形のストロングさんですが本モデルではその辺バランス良く

アレンジしていてこれが案外、劇中よりも格好良く思えたり…ですが、顔の造形に関しては

ザボーガーに引っ張られた感じかな? 劇中だと眼はもっと細く、眼の周囲は青でなく

黒でキュッと締めた感じなんですよね。 ま、これはこれで良いんですけども。

 

お、どっしりした後姿が頼もしげ。

 

ザボーガー同様に背面も塗装されているのは嬉しい限りですね、モデルは定番の4ピース

構造なんでポースも定番な感じ。 腰のストロングバズーカが動くと面白いんですが

その辺は同社のギミック付き大型ソフビやギミック満載なプラトイが補完していました。

 

 

 

 

1975年は時代の変り目?

んー、まるで別次元で発売された2体みたい。

 

思えばストロングさんが登場した1975年は「ウルトラマンレオ」が最終回を迎えシリーズ

は暫し休眠、1期ライダーの最終作「ストロンガー」と戦隊の第1作「ゴレンジャー」が

同日にスタート、前年10月より「ロボコン」が吹き込んだコメディ路線も波に乗って…と

大きな流れが集った年に思えますね。 ピープロ的には「ザボーガー」終了の3ヵ月後、

1975年9月27日に終了した「冒険ロックバット」が最後のテレビ作品となりました。

 

ストロングザボーガーで新時代の造形を見せたブルマァクも2年後の1977年に倒産、

同社の特撮ソフビは「ロックバット」後も「アクマイザー」「ビビューン」「バンキッド」

と続き「ガンバロン」で終了、「マグマ大使」「チビラくん」辺りに始まるブルマァク

オリジナルの特撮ソフビ史は幕を閉じるのですが今思うと都合8年は短い様な…

 

↓マシーン・ザボーガーの展示室へはコチラから↓

画像をクリックすると展示室へ入れます。

 

 

 

 

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