登場作品:ヤットデタマン(1981/TVアニメ)
タカトク製 合金 Zキャラクター
パッケージサイズ/縦:約11.1cm×横:約22.7cm×厚:約8.2cm
「ヤットデタマン」の主力メカは変形合体ロボである大巨神であり、商品展開も大巨神&
大天馬に絞られた感じでした。 そんな中に於いても大馬神殿と共に合金化されたのが
主人公側の移動メカであるタイムカーゴ、補助的アイテムですが有難い存在です。
1981年発売/定価:?円
SIDE VIEW
全長:約15cm
タイムカーゴは未来の世界からカレン姫&ダイゴロンが乗って来た籠型のタイムマシン。
中央キャビンの前後にカゴカキロボット(説明図表記)を配した機体は正に籠そのもので
モデルはメッキやクリアパーツを効果的に使用、玩具として丁寧な仕上がりを見せます。
劇中と比べるとキャビン部が若干寸詰まりなのとキャビン部とカゴカキロボットとの
サイズバランスに玩具的アレンジが施されていますが気になるものではありませんね。
…にしても、そのネーミング含めナンダーラ王国のセンスは中々のものですな。
TOP & BOTTOM VIEW
キャビン部のルーフ前方にあるドーム内にはタイムレーダーを装備、これは劇中に無い
玩具オリジナル。 その後方に装備されたミサイル発射機は劇中だとパラボラアンテナ
(ビーム砲かな?)だったりしますが、ここもアレンジして賑やかな感じとしています。
キャビン底部には転がし走行用の車輪を装備していますがその形状は結構特殊、
ここは劇中だと接地時に於ける脚部となっています。
FRONT & REAR VIEW
右肩でキャビン部を担ぐカゴカキロボット内に見えるワタルの(後部にはコヨミの)
絵にはクリアパーツが被せられており、腕や脚のメッキも良い感じですが出来れば
脚部には劇中通りバネを使用してビヨンビヨンさせて欲しかったですね。
脚部は無理でしたがドーム内にあるタイムレーダーは小さなバネの上に取り付けられて
いるので手に持つ度にプルプルと震えます。 これが結構楽しかったり。
カゴカキロボットの後部はありがちなアッサリ味。
尚、頭部のアンテナは付属のパーツをユーザー自身が取り付ける使用となっています。
ACTION
2体のカゴカキロボットとキャビン部は分離させる事が可能。
カゴカキロボットの右腕はバネ仕掛けで少し伸ばす事が可能(放すと引っ込む)で、
これによりキャビン部の担ぎ棒を腕と即頭部で挟み込むという構造になっています。
カレン姫&ダイゴロンが付属
付属のカレン姫&ダイゴロンはペラペラ造型な上に全ッ然、似ていなくってぇ(涙)
もしかすると間に合わなくて準備段階のラフデザインを立体化したのかもしれませんが…
ダイゴロンよりもカレン姫の方がデカイのも含めて本モデルのガッカリポイントです。
で、キャビン前部のハッチは開閉可能。 人形を搭乗させる事が出来るんですが折角、
内部に再現したカレン姫用のベッドに対応していないばかりか固定ポイントも無し。
カレン姫をベッドの上へ上手く立たせて側面の窓から見ても映えないんですよねぇ…
ミサイル発射!
キャビンのルーフにある2連装のミサイル発射機は基部で左右に開き発射幅を変える事が
可能、発射機はルーフに差し込んでいるだけなんで左右に旋回&取り外しも可能です。
赤いボタンでミサイル発射、ミサイルは3発付属します。
何故かルーフが
ルーフ中央にある赤いダイヤルを90度回しルーフ側の△とダイヤル側の△を合わせれば
ロックが解除されキャビンからルーフを取り外す事が出来るんですが、その意味合いは…
取り付ける際は工程を逆にしてしっかりとルーフをロックしておきます。
因みにルーフを介さずにミサイル発射機をキャビンに取り付ける事も可能、
遊びのバリエーションを増やす事に注力した当時のデザイナーの苦心ぶりが窺えますね。
♪タイ〜ム街道 タイ〜ムカーゴで
タカトク製ヤットデタマン&ユニファイブ製ダイゴロンのソフビ人形を加えて記念写真。
脱マンネリを目指し‘らしさ’を捨て時代に則した新風を吹かせた「ヤットデタマン」
でしたが、玩具的にもアニメ的にも得られたものより失ったものの方が大きかった
感じがしますね…シリーズの寿命が近かったのかもしれませんが何とも残念です。
で、合金版タイムカーゴですがプラモが出なかった事もあってマトモな立体物としては
唯一と言ってもよい(消しゴムはあったかも)モデル。 大馬神殿と共に円熟期のタカ
トク合金を楽しめる1品なだけに此処は是非タイムラクーダ&ナガモチも…って無理か。
大馬神殿の展示室はコチラから↓
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