所在地:ナンダーラ王国
登場作品:ヤットデタマン(1981/TVアニメ)
タカトク製 合金 Zキャラクター
マンネリと言われつつも各作品で新アイデアを取り入れてきたタイムボカンシリーズ
でしたが5作目「ヤットデタマン」ではメカ面を大刷新して変形合体する人型巨大ロボを
採用、基地も主人公達が平時に居る場所ではなくロボの運用施設としてのものでした。
玩具面に於いては「ゼンダマン」「オタスケマン」に続いてタカトクが合金玩具を発売、
ここで紹介する単品以外にも大馬神とセットにした「ゴールデンボックス」も発売されて
いたんですが残念な事に大馬神殿に関してはこの合金以外の単体商品は無かった様です。
1981年発売/定価:2300円(貼ってあった値札による)
SIDE VIEW
全長:約12.3cm
主人公であるワタル&コヨミが暮らす時代よりも未来の世界にある‘ナンダーラ王国’の
孤島にある大馬神殿は王国の危機を救うべく過去へと旅立ったカレン姫達をサポートする
巨大な馬型施設で、会話も可能な自立型ロボット・大巨神と大天馬を運用しています。
劇中では余り目立つ存在ではありませんでしたがモデルはそんな大馬神殿を忠実に再現。
効果的に使用されたクリア&メッキパーツにタカトクの手馴れっぷりを感じます。
TOP & BOTTOM VIEW
上部から見ると馬味は薄め。 底部にある3基のキャタピラはダミーですが内部に配した
金属製の小径車輪で転がし走行が可能となっています。 ディティールはシールによって
補われているんですが、当時作っていた町工場のおばちゃん?の仕事が少々雑な様で…
FRONT & REAR VIEW
馬型という事もあって建築物というよりも巨大な乗物感がありますね。 実際キャタピラ
を装備しているし基地=乗物という玩具的慣例はこれ以前からも根強くありましたし。
尚、シールの助けもありますが玩具としての配色は中々に良好だと思います。
巨大なマフラーが乗物感を強調している後部。
ただ劇中では動かなかった気が…最終回では海に沈んじゃうし。
鼻・眼・尾のクリアパーツは玩具的に大変良いアクセント。
馬的に言うとエビ反りスタイルにした事で躍動感のあるデザインとなっています。
付属品
本モデルには大巨神と大天馬が黄・赤で2個ずつ付属。
大巨神の全高は約3.3cmになります。
ACTION
前部のカバーが開閉可能、オープン状態で尾を下方へ押し込むと前部からカタパルトが
迫り出し大巨神&大天馬の発進準備が完了! カタパルト右横にある黄色いロック
(画像右上)を押すとカタパルトは収納され、尾も元の位置に戻ります。
問題点としては前部カバーが構造(或いは設計)上、緩くて閉じた状態で保持するのが
困難なところ。 長い時を経て諸々劣化したのかもしれませんがもう少し詰めた設計に
して欲しかったですね…シャフトが通るスリットを小加工すれば良いんでしょうが…。
やって来い来い 大巨神&大天馬!
内部にもクリアパーツが使用されたカタパルトは先端がもう1段階伸縮可能、天面に
彫られたエンブレムが何ともお洒落です。 カタパルト内部にある赤い仕切り板を奥に
押し込み大巨神or大天馬をセットしてカタパルト左横にあるレバーで発射!となります。
尚、前部カバーにあるクリア部分は単独で開閉可能。
予めカタパルトをセットしておけばクリアカバーを開けて大巨神or大天馬を
カタパルト内に入れる事も可能ですが、この状態での発射は不可となっています。
戦闘タイプに変形!
黄色い鬣を後部へ倒して首を上部に引き出し、頭部を後方へ回した後に
首の内部に収納されているミサイルランチャーを前方に引き出せば変形完了!
ランチャーから発射可能なミサイルはランナーに付いた状態で4発付属。
因みにミサイルをセットしたランチャーを首内部に収納する事は出来ません。
ふむ、これはこれで格好良いな。
やっぱ玩具的にゃこうゆう魅力も必要なんスかね。
パッケージにあるイラストと
現物との差異は気にならないですね。 本モデルの造型は頗る良好だと思うんですが、
それ故に前部カバーの緩さに代表される不満点が目立つ事にも…
♪来たぞ 来たぞ 大巨神!
同じくタカトクから当時発売されていたソフビ製ヤットデタマン&大巨神とパチリ。
ソフビの持つ柔らか造型に対して合金玩具のカッチリ造型…どっちも魅力がありますね。
尚、大馬神殿のソフビは未確認。 多分出てなかったと思うんだけど…?
合金版大馬神殿の1番の不満点は何と言っても巨神号が付属しない事。 劇中では
この巨神号が大馬神殿から発進、ヤットデタマンの前で大巨神に変形するという
流れなんで直接大巨神を射出しちゃう本モデルから受ける違和感たるや…(涙)
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