ヤゴマリン

 

 

 

 

登場作品:タイムボカン

全長:5m

速度:20ノット(水上)

  :10ノット(水中)

重量:2t

 

 

 

 

 

1975年秋、その後タツノコプロを代表する傑作シリーズの第一作「タイムボカン」がスタート。

タツノコアニメは「ガッチャマン」に始まるSF路線に「ポリマー」ではギャグが加わり、

「タイムボカン」を以ってひとつの到達点をみました。

魅力的なメカにアクション、主人公よりも完成された敵キャラ、そしてテンポ良いギャグ。

スピード、パワー、テクニックが頂点に達した時、気が付けば「ワンパターン」と

言われながらも足掛け8年に渡って楽しい時間を提供し続けてくれました。

 

 

そのデザイン

 

*  ムシムシ大行進

タイムボカンの主役側のメカはすべて昆虫がモチーフになっています。

カブト、バッタ、クワガタ、テントウ、ヤゴ、ホタル、シャクトリムシ、ハチ、ダンゴムシ…

当時の多くの男の子にとってカブトムシやクワガタムシといった昆虫は生きている玩具みたいなもので、

主役メカであるメカブトンなどは大変親しみ易い、それでいて格好良いデザインでした。

 

*  メカブトンに搭載された小型潜航艇

 27話で2機目のメインメカ、「ドタバッタン」が登場するまで1機で主役を張り続けたのが「メカブトン」。

メカブトンには2機の小型メカが搭載されています。ひとつは飛行可能な「テントウキ」、そしてもうひとつが

ここで紹介する「ヤゴマリン」です。

その名の通りヤゴがモチーフなのですが、小さい頃は「蚊」だと思っていました。

潜水艦としてどうあるべきか…という事よりも、モチーフとしたものを如何に作品世界に合わせたものにするか

という事に主眼を置いたデザインなのでリアリティはありませんが、それ以上に必要だったものがこの頃のメカ

にはあります。

資料を見たら水上20ノット、水中10ノットというデータがあったのですがアニメメカとしては随分控えめな

設定です。普通?はもっと景気のいい数値をつけるものですが(笑)

 

*  唯一の水中型メカなのに

 出番が少ないです。(泣)

同じメカブトンに搭載されているテントウキは結構活躍するのですが…そのせいもあってかヤゴマリンの人気は

 今ひとつで、当時発売された玩具や下で紹介しているプラモデル等は現在のプレミア市場に於いてもそれほど

高い値はついていない様です。

因みにこれまでタツノコのメインメカデザイナーだった中村光毅氏がデザインしたのはこの「タイムボカン」

のみで、2作目の「ヤッターマン」以降は「ガンダム」でお馴染みの大河原邦男氏によるものです。

 

 

 

…で、玩具

 

タカトク製 合金Zキャラクター

放映当時に発売された合金玩具で、

タカトクはこのタイムボカンシリーズの商品で一気にブレイク!

この後、ポピーに次ぐ第2の合金メーカーに昇りつめる事になります。

 

箱の裏(画像右)には今や高プレミアのお仲間たちが…(笑)

 

 

左舷および上部

全長約10.5cm

造形そのものは大変良く再現されている。

キャノピーがちゃんとクリアーパーツなのも好印象です。

 

上にあるパッケージの写真には試作品が使用されているらしく、

上部の羽?もクリアパーツとなっています。

タカトクの合金にはよくあるケースなのですが…そっちの方が良かったなァ(笑)

 

 

前部および後部

経年変化の為か全体の塗膜がヒビ割れしています…(涙)

初期の合金玩具は材質も悪く、本品も右舷のミサイル発射機の合金部が割れてしまっている。

発売から30年も経てば脆くなるのは仕方が無いかもしれませんね。

 

 

ギミック

キャノピーがスライドしてコクピット内の様子を楽しめます。(画像左)

また両舷からは‘マリン大砲’が発射可能だ!(画像右)

 

 

永大製 プラモデル

ちょっちダメージがありますね(汗)

 

 

 

木江田博士(60

 天才科学者にしてヒロインである淳子の祖父。

 作中ではタイムマシン「タイムボカン」を発明。それを

 搭載したメカブトンの試運転中行方不明になり(第1話)

 物語前半は博士を残して戻ってきたメカブトンに乗って

主人公達が博士探しの旅をする。

 

 

 

 

 

木江田;「今日はみんなにヤゴマリンの

プラモデルを紹介しよう。メーカー

は永大で定価は当時600円ぢゃよ」

 

 

 

 

 

 

 

「上にあるのが箱絵でこれが中身ぢゃよ。

赤、白、透明に銀メッキとシールで色を

塗らなくてもカラフルに仕上がるぞぃ。

ゼンマイによる走行も可能ぢゃ」

 

 

 

 

 

「小型のテントウキが付いていてヤゴマリン

に格納出来るぞ。プラモオリジナルだが、

メーカーのサービスぢゃな」

 

 

 

 

 

 

 

「これが完成図ぢゃ。他にも操縦席の

ハッチが開きミサイルも発射するぞ」

 

 

 

  

 

 

 

「こっちは駄菓子屋さんなどで売っていた

ものぢゃ。箱入りのものもあるんぢゃよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「お手軽に組み立てられるぞ。

 当時80円くらいぢゃったかなぁ?」

 

 

 

 

 

 

「ヤゴマリンは普段はメカブトンの

 下側に格納されておる」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッチオープン!因みにこのメカブトンは

 ユニファイブから数年前に発売された合金玩

具【真合金】の第1弾商品ぢゃ」

 

 

 

 

 

 

一同;「…それで、プラモはいつになったら

造るんですか?」

 

木江田;「それはまぁ、そのうちに…な」

 

 

 

 

 

 

当初はプラモのみの展示でしたが、

目出度く合金も展示の運びとなりました!

しかし対応年数をとっくに過ぎてしまったのか

残念ながら小破損品でした…。

またいつか状態の良いものに巡り会える事を

願っております…

 

 

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