ウォーカーギャリア

ハイコンプリートモデル版 & ウォーカーマシン・イン・アクション版

登場作品:戦闘メカ ザブングル(1982

 

全高:18.6m/全備重量:124t/速度:時速128km/乗員:最大4名

(劇中設定による)

 

 

 

 

バンダイ製 ハイコンプリートモデル12

 

1984年から展開が始まったバンダイのハイコンプリートモデル(以後HCM)は主に

プラモデルを統括するホビー事業部による完成品ホビーで、1/144FAガンダムを皮切りに

バイファムやエルガイム、バルキリー等の非ガンダム系ロボットも展開していました。

 

ウォーカーギャリアはその12番目のアイテムで、放送時期は過ぎていましたが目出度く

モデル化。 しかしながら残念な事にザブングルはラインナップされず仕舞いでした。

展示モデルは1994年の再販版ですが恒例であるメカニックファイルも付属しています。

 

1984年発売/定価:2200

(定価は1994年時のもの)

 

 

 

 

バンダイ製 ウォーカーマシン・イン・アクション

 

ウォーカーマシン・イン・アクション(以後WIA)はガンダムのアクションフィギュア

‘モビルスーツ・イン・アクション' のフォーマットを用いた非ガンダム系アイテムの

1つで「ザブングル」関係では他にザブングルも発売されていました。

 

ザブングルは後にバージョンアップしたオフシュート版でも発売されましたが

どういう訳かギャリアは出ず仕舞いというHCMとは逆の状況だったんで暫らくの間は

このWIA版ウォーカーギャリアを重宝せざるを得ない状況が続く事に。

 

2001年発売/定価:1500円(税抜)

 

 

 

 

それではHCM版とWIA版のギャリアを比較形式でご紹介!

 

 

まず、お顔を拝見

 

HCM版は小部品の組立が必要で、これによりプラモ並みのディティールを得ています。

画像右はWIA版の頭部で玩具とはいえ、こちらも中々の精密ぶりだったりします。

 

 

 

 

どちらも分離可能!

 

2体のサイズ差は画像左の通り。 WIAって1/144だと思ってたら案外小さいのね。

両者共にギャリィ・ホバー&ギャリィ・ウィルに分離可能でギャリィ・ウィルは転がし

走行可能なんですがWIA版の前輪がカッチカチで動かず。 ってか、回る…よね?

 

HCM版は元よりWIA版もコクピットはクリアパーツで表現されているのが

嬉しいですね。 こういうとこ、大事だと思います。

 

 

 

 

 

FRONT,SIDE & REAR VIEW

頭頂高:約12.6cm

 

基本的なスタイルは放送当時に発売されていた1/144のプラモに準拠しているHCM版。

故に腰ユニットの幅広さからくる腕が真っ直ぐ下ろせない状況も変わらず…この辺、当時

にして標準的な解釈なのかとも思うんですが、個人的には余り好みではないんだよなぁ。

 

頭頂高:約11.9cm

 

HCM版と比べ若干スリムな感じのWIA版。 件の腰ユニットの幅が切り詰められて

いるのが大きな理由なんですが、そのお陰で腕の下ろし具合は比較的自然なものに。

基本PVC製なんで歪みもありますが全身の今風ディティールが気持ち良かったりです。

 

 

 

 

ACTION

 

HCM版の腕部の動きはこの時期の標準的なもので、HCMではお馴染みのプラモ版から

1歩進めた指の可動(人差し指&中・薬・小指の2ブロックで)が嬉しいところです。

 

反面、脚部の可動は前後のみ&膝の曲げ角度はイマイチと下半身は少々残念な出来と

言わざるを得ませんねぇ…なんちゃって体育座りは出来ますが当時の技術ではこの脚部

を左右等に開く等は一寸無理だったかな? 因みに踝はシール処理となっています。

 

 

WIA版の肩はボールジョイントなんですが構造が甘く腕部を左右に開くのは殆ど無理。

それ以外の可動に関しては標準的なものとなっているだけに残念至極です。

 

対して脚部は多少ですが腰部で左右に開く事も可能、太腿のロールや爪先も可動という

HCM版を超えた可動ギミックは流石21世紀製といったところでしょうか。

 

 

 

 

ライフル&バズーカが付属

 

HCM付属のライフル&バズーカは両手に持たせる事が可能ですが、バズーカを両手で

構えるのは少々困難だったり…でも可動指でホールド出来るのは当時嬉しかったですね。

そのバズーカは背中の突起に乗せる事も可能ですが固定はされないので注意が必要です。

 

 

 

 

 

WIAの付属品

 

WIA版にはライフル&バズーカ以外にもブーメランイディオム、ミサイルランチャー、

それに左右の握り手が付属…と、ギャリアにして充分な内容となっています。

 

 

ライフル&バズーカはHCM版と同様に両手に持たせる事が可能で、ほんの僅かですが

肩を狭められるんでライフルの両手構えはHCM版以上に決まる…かな? また、太腿が

ロール可能なんで立ち姿が格好良く出来る辺りにも進化の度合いが見られますね。

 

 

ブーメランイディオムとミサイルランチャーはHCM版に装備する事も可能!

ただミサイルランチャーは相当無理くりに付けてますが…(画像右)

 

 

 

 

クローバーSD版と

 

プラモのパッケージっぽい感じでパチリ。

クローバー版にはライフルが付属しないんでパッケのまんまには出来なかったッス。

 

 

 

 

GET IT!

 

2つの間には17年という時の流れが。 HCM版、WIA版共に一長一短な感じですが

価格等を考えると当時の最適解と思えなくもないんで余り責められない感じですね。

どちらのギャリアも買って損をするものではなかったと思います。

 

因みにその後に出た超合金魂やR3等で腰ユニットの形状・サイズは更に考えられたもの

になっているんですが両脚の間隔がHCM版以上に開いた感じに見えちゃうんですよね…

ギャリアって想像以上に身体のバランス取りが難しいデザインなのかもしれません。

 

 

 

 

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