ロピカの家

所在地:みどりが森

 

 

 

 

ヨネザワ製 プラトイ

森の仲間たちシリーズ ロピカの家

パッケージサイズ/縦:約26.2cm×横:31.3cm×高:18.2cm

 

タカラが1977年に発売しスマッシュヒットとなった「こえだちゃんと木のおうち」以来、

他社からもその亜流と言えるツリー系ハウス玩具が登場。 「森の仲間たち」はヨネザワ

が独自に設定したキャラクター世界で、本物件はそのフラッグシップ・アイテムでした。

 

正式な発売年は不明ですが1980年代序盤までに発売されたものだと思われます。

価格は恐らく3000円台だと思うのですが…?

 

?年発売/定価:?円

 

 

 

 

パッケージ側面にはその世界観の導入部が

 

もしかしたら当時の児童雑誌等で軽くメディア展開していたかもしれませんが多くの人に

とっては無名キャラなんで最初に目に入るパッケージには「森の仲間たち」の世界観と

関連商品を解り易く紹介、これは良演出ですね。 (反対の側面には遊び方の説明図が)

 

 

 

 

更にイメージを膨らませる小冊子

 

付属する小冊子は遊び方の説明図かと思いきや画像の通りイラストによるイメージ図と

なっており、ユーザーの感情移入を好アシスト。 ロピカの家に見られる妙なアレンジに

困惑しつつも1970年代っぽさを感じる楽しげな画風は個人的に結構好みだったり。

 

 

パッケージで「ロピカ」がミツバチの子なのは判りましたが個人(個蜂?)名ではなく、

冊子を見るとどうやらミツバチの子の総称みたいで一寸意外…ってゆーかロピカ以外は

全て職種名のみ、ユーザーが自由に名付け親となる趣向なのも悪くないですね。

 

画像右下にある4体のロピカ人形は本物件に付属するもので身長は約3.7cm。

オールプラ製で首が左右に可動、背中にはちゃんと羽があり4体共通の顔と2種類ある

ボディの模様はシールではなくプリント処理という手間を掛けた仕様になっています。

 

 

 

 

正面&裏手

モデルサイズ:全高:約28cm/全幅:約29cm/奥行:約17cm

 

中心の太い幹から左右へ枝を伸ばす大木スタイルに奇を衒ったものはありませんが

ベッドやバスタブ等、外付けを基本とする構造にゃハウス玩具として若干の違和感も。

蜂の家なんで本物の蜂の巣みたく吊り下げ式にすると面白かったかもです。

 

 

 

 

夜も楽しいロピカの家

 

底部の電池ボックスに単3×2をセットした後、根元の脇にあるキノコを回すと

3階部分が発光点滅。 本物件に於ける目玉ギミックの1つとなっています。

 

 

 

 

滑り台

 

玄関横には滑り台を設置、取り付け軸を中心に左右に動かせます。

ピンを穴に嵌めるジョイント方式ですがユルユルなんで外れ易いのが良いのか悪いのか…

 

 

 

 

玄関&ベル

 

玄関のドアは開閉可能。 ベルから下がったチェーンを振るとチンッと鳴りますが

イージーな構造故、上手く鳴らすには少々コツが必要だったりします。

 

玄関の奥はエレベーターになっていて、幹の横にあるハンドルを回す事で1〜2階間を

上下する辺りはまんま「こえだちゃん」ってな感じ。 そう言えば「こえだちゃん」では

備え付け遊具がブランコでしたっけ…亜流なりに色々と差別化はしているみたいですね。

 

 

 

 

ベッド&バスタブ

 

2階部分から左右に伸びた枝先には2段ベッドとバスタブを設置。 特にギミックは

ありませんが滑り台と同様のジョイントなのでお互いの位置を換える事が可能です。

また、葉っぱの布団が2枚付属しますが使い勝手は画像の様に正直イマイチな感じ。

 

因みに2段ベッドは雲を、バスタブは花をイメージしたお洒落デザインとなっています。

 

 

 

 

3階へは階段で

 

本物件唯一の‘部屋’である3階へは階段を上って…という動線。

玄関から直通でないのは残念ですが外観的にはメリハリが付いて良いかも?

 

 

 

 

3階

 

ハート型の葉で覆われた3階の部屋は最上部のプレートを回すと内部の床面が回転、

床面には人形を固定するピンが3体分設置されています。 先述の通り床の中央に

設けられた電球を介し部屋全体が発光点滅、因みに床面には花のモールドも。

 

 

 

 

他にプレイマットも付属

 

本物件には画像にある森のイメージを想起させるフエルト地のプレイマットが付属。

亜流とはいえ当時にして老舗大手メーカーの一角を担った米澤玩具だけに1つ1つの

仕事に見られる実直さは素直に評価したい処です。 後は…センスの問題かなァ?

 

1994年にヨネザワの玩具事業部がセガに買収され「セガ・ヨネザワ」となり

1998年に「セガ・トイズ」となった事でヨネザワの文字が消滅したのは世代人にとって

寂しい限りでしたがそのスピリットは現代にも生き続けて…いると良いんですけどね。

 

 

 

 

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