(ホーリーの へんしん おばけハウス)
所在地:うらめし山
関連作品:おばけのホーリー(1991/アニメ)
タカラ製 ホーリーのへんしんおばけハウス
わたなべめぐみ原作の児童書「よわむしおばけ」をアニメ化した「おばけのホーリー」は
NHK制作の全200話からなる10分アニメで、主人公ホーリーはうらめし山に住む魔女・
マジョリーヌによって生み出されたチョコレートのおばけ。 (原作だとコールタール)
関連玩具は主にタカラから発売、派手な展開こそ無かったものの安定のNHKアニメだけ
あってか画像のハウス玩具まで発売されていました。 部品の一部がランナー状態なのは
女玩でもよくあるパターン、箱のペラ部分にはオマケの書き割り部品もあります。
1991年発売?/定価:3500円(税別)
三方から
間口:約21.5cm 奥行き:約12cm 高さ:約25cm(風見鶏含む)
玩具オリジナルである本物件は玄関が正面ではなく側面にある少々変わった構造。
屋根には「ホーリーのへんしんおばけハウス」と看板も出ていますが便宜上、
ここではうらめし山にあるホーリー達の生家、マジョリーヌ邸としています。
付属する4体の人形(PVC製)
左から主人公・ホーリー、キャンディ、ピートン、マジョリーヌで身長はホーリーで
約3.7cm。 無塗装のPVC製で正面の造型は良いんですが、この頃流行だったのか
身体に厚みの無いペラペラ造型となっているのが個人的にゃ少々不満…いや、何より
ここまでやっておいてトレッパーをハブるってのが何ともかんとも。
展開!
玄関のドアは開閉可能。 出窓内のシールの絵が少々混乱を来しますね(笑)
屋根ユニットを後方へ、正面の壁を手前に展開させれば屋内で遊ぶ事が可能となります。
それでは1階から順にご紹介
1階はDKのみといった感じで立体としての家具類は小振りなシステムキッチンと本来は
屋外用?の椅子&テーブルのみと少々寂しげですが仕方なし…か。 他に1階用の小物類
としてはフライパンにコップ、コーヒーカップと皿とフォークが2組付属します。
他にも部屋の隣にある塔の扉を開けば内部のエレベーターに乗る事が可能に。
エレベーターで2階へ
…昇る為には事前に塔の上部を画像右の様に展開させる必要あり。
尚、塔の上部には教会の様な鐘が取り付けられています。
塔の横にある紐を下に引くとエレベーターが上昇、紐を塔横の下にある留め具に掛ければ
エレベーターを上部で固定させる事が可能となります。(画像左の右側上下)
付属する小物には鐘突きもありますが人形には対応しておらず、鐘自体も固定されている
ので叩いて鳴らす事が出来ません。 ただ鐘の内部にハンマーはぶら下がっているので
家本体を揺らせばチンチンと鳴らす事が可能…って、これ設計の怠慢だよなぁ(笑)
塔から伸びる渡り廊下の先にある屋根裏チックな2階部屋用にはベッドが付属します。
マジョンガ ホイ!
…と、魔法を掛けつつ1階の床面を捲れば「やまで ピクニック」な風景が展開。
ここで使える小物としてはオニギリ2個と水筒が付属します。
さらに マジョンガ ホイ!
更に捲ると舞台は「はたけで やさいとり」に変化。
付属する5種類の野菜とそれらを植えられる畑に加え、みかんも2個付属します。
更にもう1枚捲ると今度は「うみで さかなつり」に舞台が変化。 付属の釣竿でフグ、
カニ、タコを釣り上げて遊ぶ事が可能、スコップは畑用ですがこちらと共用って事で。
魔女&オバケが住む前はネコやウサギが
さて、ハウス玩具にはよくあるパターンなんですが本物件も過去商品の流用であります。
家の底部にある刻印を見て調査した結果、シルバニアの類似企画として1985年から展開
された‘タカラ・オリジナル’の「3年2組のなかまたち」関連商品である事が判明。
1988年に「3年2組」を外し(でも同コンセプトの)「おひさま幼稚園たんぽぽ組」名義
の『へんしんハウスたのしいピクニック』として発売されていた事を確認しました。
あのバブル期に於いても流用物件って案外多いんですよね…この辺一寸意外な感じです。