スペースマスケッティ/ランドマスケッティ
ジオアトス/ジオアラミス/ジオポルトス
登場作品:ウルトラマンX(2015)
バンダイ製 プラトイ
DXスカイマスケッティ
DXジオアラミス&ジオポルトスセット
2015年の新作「ウルトラマンX」では前作にあたる「ギンガS」で見送られた防衛隊の
戦闘機が登場。 しかも複数の車両と連動させる事により3つの形態へ変形可能に。
玩具はジオアトスとジオマスケッティをセットにした「スカイマスケッティ」と
ジオアラミス&ジオポルトスのセットに分売。 スペース&ランドマスケッティに
変形させて遊ぶ場合は上記の2つを揃える必要があります。
スカイマスケッティ:2015年7月発売/メーカー希望小売価格:3500円(税別)
アラミス&ポルトス:2015年8月発売/メーカー希望小売価格:1900円(税別)
まずは各車両からご紹介
ジオアトス
全長:4.4m/全高:1.5m/全幅:1.7m/最高速度:時速200km/乗員:5名
(劇中設定より)
ベース車:日産 リーフ
ジオアラミス
全長:4.4m/全高:1.8m/全幅:1.7m/最高速度:時速180km/乗員:7名
(劇中設定より)
ベース車:日産 e-NV200
ジオポルトス
全長:6.8m/全高:1.9m/全幅:1.7m最高速度:150km/乗員:3+8名
(劇中設定より)
ベース車:日産 e-NT400テストトラック
SIDE VIEW
モデルの全長
ジオアトス:約6.8cm ジオアラミス:約6.9cm ジオポルトス:約7.2cm
ジオアトスのみボディがダイキャスト製。
また、ボディに走るライン類はジオポルトスのみシール処理となっています。
FRONT & REAR VIEW
フロントの造型はそれなりに頑張ったものとなっており、
日産のエンブレム等も細かく印刷されています。
ジオアラミス&ジオポルトスセットには
↓ビークルカードが3枚付属→
各カードは別売りのDXエクスデバイザーに対応しています。
日産車、連続登板
前作にあたる「ギンガS」に登場したシュナウザー&マラミュートに引き続き
同じリーフとe-NV200が使用されたというのはオトナの事情があったのかもしれませんが
何気に快挙と言えそうな気がします。 1台がトラックというのも目新しいかも。
ジオマスケッティと連動する事が前提のモデルなので多くは望めないのかもしれませんが
デザインは悪くないので出来れば1/43スケール位の精密モデルも欲しいですね。
↑「ギンガS」のシュナウザー&マラミュートと。
ジオマスケッティ
全長:8m/最高速度:マッハ3(劇中設定より)
Xioが誇る無人戦闘ユニット。
ジオアトス、ジオアラミス、ジオポルトスと合体する事で真価を発揮します。
ジオアトス、ジョイン・トゥ・ジオマスケッティ!
ジオマスケッティの機体後部中央にある部位にジオアトスをセット!
カッチリとロックする安心設計となっています。
スカイマスケッティ、コンプリート!
全長:8m/最高速度:マッハ3(劇中設定より)
ジオマスケッティ&ジオアトスから成るスカイマスケッティは本システムの中心形態。
有人機となった事でより柔軟な動きが可能に。 両翼にファントン光子砲を装備。
SIDE VIEW
全長:18.5cm
ジオマスケッティにジオアトスが乗っかっただけとも言えるスカイマスケッティは
本機のバリエーション中、最もオーソドックスな戦闘機スタイルとなっています。
モデルは3ヶ所ある着陸脚状の部位に車輪が設けてあるので転がし走行が可能。
TOP & BOTTOM VIEW
車両が操縦ユニットである以外、特に面白味は感じない無難なデザイン。
機体上面にはジオアトスのパーソナルカラーである赤いラインが走り、
対する底部には他の形態でのパーソナルカラーが配色されています。
因みに設定全長は8mなのでジオアトス2台分以下となるのですが…
今だに設定なんてあって無い様なものなんですね。
FRONT & REAR VIEW
前・後部もこれといった特徴の無いデザインに。
外観よりも変形遊びに主眼を置いたデザインなんですね。
高速戦闘機っぽさを感じる事の出来る角度は結構限定されそう。
もう少しくらい飛行機っぽさがあっても良いのでは?…と感じたり。
主材質であるABSからくるであろうダルな質感、ディティール、成型色などが
基デザインを玩具的に昇華させるのを阻害している様な感じがします。
現在の3歳以上向け玩具ではこれがスタンダードなのかもしれませんが…
ACTION
ジオマスケッティからスペースマスケッティに変形開始!
ジオマスケッティには機首や主翼基部に合計9ヶ所のラチェット機構を装備しており
変形時に於ける各部位の保持力に寄与しています。
機首と主翼を180度回転させた後、機首を左右に開き主翼に合わせれば変形完了。
ジオアラミス、ジョイン・トゥ・ジオマスケッティ!
ジオアラミス車内に収納されているバーニアを取り出しジオマスケッティにセットすれば
スペースマスケッティの完成となります。
スペースマスケッティ、コンプリート!
ジオマスケッティの宇宙戦闘機モード。
全長:6m/武装:ファントンレーザー(劇中設定より)
更にランドマスケッティへ!
ジオマスケッティの機首を180度回転させ主翼を垂直に移動。
機首を左右に開き、そのまま後方へ機首を回せば変形完了。
ジオポルトス、ジョイン・トゥ・ジオマスケッティ!
ジオポルトスの荷台を展開するとランドマスケッティ時に使用可能となる
ファントンレールキャノンが現れます。 この状態でジオマスケッティに合体すれば
ランドマスケッティの完成となります。
ランドマスケッティ、コンプリート!
ジオマスケッティのホバー戦車モード。
全長:9m/最高速度:時速250km(劇中設定より)
3形態にはなるけれど
構造的にはテックサンダー&ダッシュバードな感じで新鮮味は薄い上、
ここまでするのに合計5400円(税別)かと思うと正直ビミョー。
変形合体の自由度が低く意外性が無いってのがネックになっているんだよなァ。
フリーダムに遊んでみる
画像左:スカイマスケッティ前進翼Ver.
画像右:水中型アクアマアスケッティ
お、アクア〜は悪くないかも? 各車両は前後逆にしてもホールド可能です。
画像下:ランド‘ロボ'マスケッティ 2態
ふむ、こちらも悪くないかな。
力の無いデザインのものを玩具化する際にはこういった自由にイマジネーションを
膨らませる事の出来る、遊べる余地をもっと多く持たせてくれると有難いんですけどね。
なんもせん方がエエ?
ジオマスケッティをただひっくり返した状態。
あれ、この方が纏まりが良くて格好良く見えるゾ?
色味的にはこっちか?
機首だけ回転。 ま、これもアリだな。
ともあれバンダイの当該担当者はもう少しデザイン&設計に注力して欲しいものです。
悪くはないけど色々と足りない
例え過去のアイデアの練り直しであっても玩具として遊べるデザインであれば
結果オーライだと思うんですが、本製品は如何せん遊びの幅が狭いのが難点です。
ジオマスケッティのデザインをもう少し練り込むなり、3台の車両のミニカーとしての
完成度を上げるなり、まだまだ商品価値を上げる余地があったと思います。