PATOROL BASE
関連作品:ウルトラマングラフィティ(1990)
バンダイ製 プラトイ
3段変形パトロールベース
ウルトラマングラフィティはウルトラマンをファンシー系キャラとして世界観を再構築。
文房具等のファンシーグッズやシルバニアファミリーの様な人形玩具を展開し1990年に
OVA化もしましたが残念ながらウルトラマングラフィティとしては短命だった様です。
本モデルは当初の設定に従って発売されたウルトラマンハウスの手直し品であり、
OVA後に仕切り直しがあったか、その世界観は以前のウルトラマン倶楽部的なものに。
本モデルは後年、ユタカよりバーチャルベースの名称で再販されました。
1991年発売/定価:4500円(税別)
人形は別売りです
画像左下が本モデルの基となったウルトラマンハウスで、表面にフロッキー加工を施した
別売人形に対応…マンもセブンも妻子持ちなんですね。 当然、本モデルもその人形が
必要なんですが持ってないんでバンプレスト製のプライズ人形で代用しました。
3種のメカが付属
本モデルにはジェットビートル、ウルトラホーク1号、ウルトラカーが付属。
ジェットビートルとウルトラホーク1号はディフォルメクロスからの流用品になりますが
幸い代用人形でも搭乗可能でした。 グラフィティの人形が乗れたのも偶然の賜物か?
パトロールベースは3つのモードに変形可能、まずはAモードからご紹介!
Aモード
外形寸法:約28cm×25cm
ほのぼのした世界観にマッチしたユニークな外観は魅力的ではあるんですがウルトラマン
ハウス時代にバルコニーだった場所(口の部分)にコントロールセンターを配した為に
Aモードだと正面の青い扉が開かないという不具合が…開閉不要と判断しちゃったかな?
で、そのコントロールセンターはデカイ椅子でしかないんで正直面白味には欠けます。
扉を塞いでまで設けた意味があったかどうか…まぁデザイン次第だとは思うんですが。
「目」の部分はクリアドームで開閉する事が可能、内部は小部屋になっています。
クリアドームの部屋となっている‘両目'は右(画像左)がウルトラパラボラレーダー、
左(画像右)がテレスコープ。 ドームを閉じる時はレーダーやテレスコープを外さな
ければならず、その際レーダーに関してはドーム内に収納不可ってのが更に残念。
Bモード
4本の柱で上部を持ち上げ、後方にカタパルトを装備すればBモードの完成。
これで漸く正面にある2枚の扉が開く様に。 ハウス時代は向かって左が玄関でした。
Aモードにメカの発進遊びを加えたのがBモードといった感じですね。
追加で装備した2基のカタパルトからジェットビートルとウルトラホーク1号が発進!
カタパルトはゴム動力で、交換も容易な構造となっているのは有難いところです。
Cモード
上部を裏返し下部の横に接続すればCモードに。 上部の裏側はプロジェクト&
メディカルルーム、Bモードと共用の下部はウルトラガレージと呼称されます。
1本だけ残した柱に取り付けられた地上レーダーはダイヤル操作で表示部が回転します。
プロジェクトルーム&メディカルルーム
如何にもソレっぽい機器を配したプロジェクト&メディカルルーム。
これと言ったギミックはありませんが遊びのドラマを展開させるにはこれで充分かな。
ウルトラガレージ内には
カタパルトで隠れていた場所にはカプセルベッドが収納されています。
カプセルベッドはカタパルトが取り付けてあったスリットに掛ける事が可能、
カプセルベッド内部には人形を収納する事も出来ますがその意味合いはユーザー次第。
他にも小物類が→
ウルトラマン用にはベータカプセルとスプーンが、ウルトラセブン用にはウルトラガンと
怪獣カプセルが付属。 何れも元はビートル&ホーク同様、ディフォルメクロスの
付属品だった様ですが画像の様にプライズ人形にも持たせる事が出来ました。
時代に咲いた徒花一輪
ハウス玩具だったものを手直しして基地玩具とした事で少々チグハグな感もある
パトロールベースですが元々ユルめな世界観なんで特に問題とはならない様ですね。
後年、ユタカからポケットヒーローシリーズの一環としてバーチャルベースの名で再販、
その後ネオ・バーチャルベースの名で更に再販された本品はメーカーにとって都合の良い
アイテムだったのかも。 こうなるとオリジナルのウルトラマンハウスが1番貴重かな?