&UGM装甲車
関連作品:ウルトラマン80(1980/TV特撮)
チェリコ製 レーシングセット
パッケージサイズ/縦:約21.2cm×横:約47.3cm×厚:約6.2cm
メインスポンサーであるポピーからは商品化されなかったスカウターS7でしたが
チェリコから所謂スロットレーシング玩具として商品化されていました。
同社より展開されていた「ビッグレーシング」の流用商品となります。
1980年発売/定価:3200円
スカウター S7
全長:4.32m/全幅:1.67m/全高:1.27m/最高速度:時速 750km/乗員:4名
(劇中設定より)
本作に登場した防衛隊が使用する車両ですが本商品にスカウターS7の表記は無く、
後述するUGM装甲車と共に単に‘レーシングカー’と表記されるのみでした。
尚、モデルはオトナの事情で劇中に登場するものとは少々形状が異なります。
SIDE VIEW
全長:約10.3cm
スカウターS7はベース車であるマツダRX-7( SA22C )にマーキングを施しただけ
ですが当時人気のスポーツカーがウルトラカーになったのは「帰ってきたウルトラマン」
のマットビハイクル以来、奇しくも同じマツダ車という事で感慨深かったりも。
モデルはシールによりマーキングを再現。
あれ、ホイールから接着剤?がハミ出ちゃっていますね…
TOP & BOTTOM VIEW
ボディの造形は可も無く不可も無く、照れ隠しの意味もあってかウインドウは
クリアブルーに。 商品の性格上、細かなディティールは寧ろ邪魔なのかも?
底部はスロットレーシングならでは。
前輪間の金属ブラシでレールから電流を取り込み内部のモーターを回します。
FRONT & REAR VIEW
リトラクタブルライトは開いた状態での立体化で、
ストップランプと共にクリアパーツが使用されています。
さて、本来のスカウターS7はノーマルのRX-7がベースなんですが
モデルでは劇中と異なるレーシングタイプとなっています。
これは元製品に由来するのですが…→
チェリコから発売されていたビッグレーシング用のミニカー
ライト&サウンドと名付けられたシリーズの1つで
ヘッド&テールライトが点灯し、エンジンサウンドも鳴ります。
スカウターS7はこれのシールを変更したものなので非ノーマルタイプとなった訳ですが
こうして見てみるとレーシングタイプの方が格好良い様な気がしないでも?
ただ残念な事にライト&サウンドギミックはオミットされて…(涙)
UGM装甲車(仮称)
本商品はレーシングセットなのでスカウターS7の競争相手が必要です。
そこでセットされたのがこのUGM装甲車(仮)なんですが、恐らく劇中には登場しない
オリジナルメカと思われ、モデルも完全な造り起こしと見られます。
尚、設定のみで劇中には登場しないメカの1つに【ゴリゴンUGM】なる移動指令装甲車
というのがあるので本車をゴリゴンUGMとするのも一興かもしれません。
ゴリゴンUGMの設定
全長:6.6m/最高速度:時速291km/定員:5名
SIDE VIEW
全長:約10.8cm
シンプルなシルエットの装甲車でモデルのディティールも控えめな感じ。
UGMの文字と下部の青赤ラインは付属のシールを貼る仕様となっています。
TOP & BOTTOM VIEW
ルーフ上部にある連装砲が大きな特徴。
フロントウインドと後部のルーフにはクリアパーツが使用されています。
シャーシの形状を見るとこちらも造り起こしっぽいですね。
FRONT & REAR VIEW
捉え処の無いアニメメカ風デザインですが悪くは無い感じかな?
ACTION
ルーフ上にある砲は左右に360度旋回可能。
射手の座席がある処をみると結構アナログな武器だったりして。
UGM基地(電池ボックス)
モデルサイズ/縦:約9.3cm×横:約14.4cm×高:約7.8cm
本製品は家庭用電源ではなく単1乾電池×4を使用する仕様で、
その電池ボックスの造型をUGMの基地風味とした辺りは実にお洒落な感じ。
因みに一部を除き基地各所のシールもユーザーが貼る仕様で、屋外に張り出た
赤黄のコネクターは2台の車を操作するコントローラーの差込口となっています。
イラストボードも2枚付属
雰囲気を盛り上げる80vs怪獣のイラストボード(2種)がスタンドと共に付属します。
商品全容
組み上がり寸法:約64cm×約46cm
どうやら製品版ではイラストボードの絵柄が変更された様ですね。
ビッグレーシング製品で拡張も
先述の通り「ウルトラマン80レーシングセット」は当時の製品「ビッグレーシング」の
規格品なのでビッグレーシング製品を用いて拡張する事も可能です。 クロスレールが
2本あるとはいえ、やっぱ短い楕円コースでは飽きるのも早そうですもんねぇ。
肝心要の車に関しては3つのグレードがあった様です。
スカウターS7のベースになったRX-7は最上位モデルだったんやなぁ。
コストカットとはいえヘッド&テールライトは点灯して欲しかった…
グリコのおまけ
全長:約4cm
グリコは前年の「ザ・ウルトラマン」に引き続き「80」も商品化。
スカウターS7を立体化する辺りは驚きの一言で、フェンダーミラーの再現や
リトラクタブルライトの開閉ギミック等、侮れない内容となっています。
因みにルーフの穴は本来付属するウルトラマン80人形を挿す為のもの。
ビッグレーシング版と2ショット、これ以外の当時品だと消しゴムがあった様です。
その後2016年にAMIEより発売された1/43スケールのレジン製ミニカーを以て漸く
格好の良いスカウターS7が手に入る事となりましたが‘玩具’となると…
思わぬ形での立体化でした
残念ながら前年の「ザ・ウルトラマン」に登場したシューターASS同様、
ポピニカ化が見送られたスカウターS7でしたが曲がりなりにもチェリコが製品化。
オリジナル車両と共に本家であるポピーを好アシストしていた…と解釈したいですね。