タカトク製 合金 Zキャラクター
合金玩具が華やかなりし1970年代はスーパーカーやUFOといったコミック・アニメ・
特撮以外を出自とするキャラクターも男児達に大人気。 中でも空想科学的魅力に溢れる
UFOは版権フリーという事もあって複数メーカーから合金玩具が展開されていました。
ここで展示しているX-1はポピーに次ぐ合金玩具メーカーであるタカトクから発売された
オリジナルデザインの合金UFOで、正体不明のものを相手にキャラクター玩具らしい
アプローチで商品化。 正確な発売年等は不明ですが70年代を彩る1品です。
?年発売/定価:1000円?(貼られていた値札による推察)
SIDE VIEW
全長(直径):約9.4cm
基本デザインは当時の子供達にもバッチリ浸透していたアダムスキー型。
少々ダルな感じも受けますが外殻の開口部からはクリアオレンジで覆われた内部の様子が
窺える等、見た目の楽しさを備え忘れぬ玩具的良デザインとなっています。
TOP & BOTTOM VIEW
円盤だけにアウトラインは真円状で、中心部から同心円的に各オブジェを配置。
機体に貼られたアルファベットと片仮名が未確認さを削いでいるのはご愛嬌という事で。
画像では判り難いですが機体中央内部には乗組員2名の姿が…あれ、結構小型なのかな?
底部のデザインも当時にして見慣れた感じ。 中央にある穴は後述するディスプレイ台を
取付ける為の物で、その周囲に球状車輪を3個装備。 転がし走行が可能となっています。
ACTION
本体は基本的に二重構造となっており、最上部をツマミにして回せば合金製の外郭部が
気持ち良く、且つ想像以上に長時間回転します。 予め坂道を用意すればこのギミックに
より‘回転させながら走行'という如何にもUFOらしいアクションを楽しむ事が可能に。
ミサイル発射‘用意'
上部2ヶ所のハッチが開閉可能で、ハッチを開ければ内郭部に2ヶ所装備されたミサイルの
姿を見る事が出来るのですが残念ながら発射ギミックは無し。 また先述の通り外郭部は
回転するのでハッチオープン時はミサイルの位置を合わせる必要があります。
画像右下は後述する下部ハッチのオープンスイッチで、ミサイル×2と
このスイッチの3つは120度の間隔で内郭部に設けられています。
んで、このスイッチ押すと…
小型円盤、発進!
スイッチ操作により格納庫のハッチがオープン、予めセットしておいた小型円盤が
射出されます。 小型円盤は赤&銀メッキの2機が付属し、転がし走行が可能。
但し格納庫にセット出来るのは1機のみとなっています。
ディスプレイ台も付属!
モデルにはクリア成型されたネームモールドが入ったディスプレイ台が付属。
因みに画像ではクリアブルーですがクリアオレンジのバージョンもある様です。
画像右はパッケージにある遊び方説明図。
♪ちゃらら〜ん ちゃらら ちゃらら〜ん
小振りなモデルですがクリアパーツ越しに見える乗組員や母船的ギミックなど、
玩具的アイデアを詰め込んだ内容は合金玩具として中々の佳作だと思います。
特に回転ギミックは不思議な魅力があり、思わずボ〜っと見惚れてしまうほど。
確かポピニカのマゼラン(ウルトラマンタロウ)にも採用されていましたっけ。
UFOやスーパーカー、オカルトにUMAに恐竜と70年代はTVキャラクター以外にも
商品価値を持ったものが色々とある、子供にとっては夢のあるアツい時代でした。