スカイダイバー

 

スカイダイバー

登場作品:謎の円盤UFO

全長:2755

限界深度:650850

 

異星人の侵略から地球を防衛する組織【S.H.A.D.O.】の活躍を描く

アンダーソン作品初の完全ライブアクションドラマ「謎の円盤UFO」は1970年秋に日本へ上陸。

生身の人間が演じる60分のドラマは、連続性のあるシリーズ構成や更に磨きの掛かった

ミニチュアワークと融合し、アンダーソン作品の到達点をみた感のある傑作SFドラマとなりました。

 

 

そのデザイン

 

*  1980年、地球は異星人の侵略を受けていた!

謎の円盤UFOは10年後の世界を舞台としたドラマでしたが…時が経つのは早いものです(笑)

月にある前線基地、ムーンベースはSHADOの第一次防衛網。襲来するUFOを3機編隊の

小型宇宙艇で迎撃しますが、防ぎ切れずに地球への侵入を許してしまう事も。

そんな時の為にあるのが、このスカイダイバーを中核とする第二次防衛網です。

 

*  7つの海に展開するスカイダイバー

高速で飛来するUFOをSHADOの無人監視衛星SIDで捕捉、侵入コースを算出し

本部へ連絡するとコース上に最も近い場所で展開しているスカイダイバーへ迎撃命令が発動されます。

スカイダイバー最大の特徴は迎撃戦闘機「スカイ1」をそのまま艦首部として構成している事で、

命令が下るとパイロットはシューターで艦首のスカイ1へ移動、

艦体の位置を固定しつつ40度の仰角を取りそのまま海中からスカイ1を射出しUFOを迎撃します。

 

*  SF潜水艦の白眉

戦闘機と潜水艦という相反するメカを見事に融合、

ファンタジーの塊である筈なのに妙に納得してしまうスタイリングとカラーリング…

技術的には既に「サンダーバード」で頂点に達した感があり、

その後メカに関してのセンスは研ぎ澄まされ続け遂にここまでに至りました。

「スカイダイバー」…そのネーミングの妙も含めてSF潜水艦のデザインとしては

殿堂入りといっていいでしょう。

 

 

 

…で、玩具

 

アオシマ製 新世紀合金

2004年に秋に「ミラクルハウス」ブランドで発売されたもの。

元は英国エンタープライズ社製で、これを新世紀合金シリーズの1つとして輸入販売した。

同社は他にもインターセプター&UFOやスペース1999のイーグル1など

なかなか力の入った展開を見せている。

 

定価 ¥9880

 

左舷

全長約29cm

左舷側はTVに最もよく映る。ITCメカは特定の方向から見た時に

最も見栄えが良くなるデザインが多く、逆にそれ以外の方向から見ると…

と、いうのが欠点と云えば欠点だ。

それでもスカイダイバーはマシな方で、どこから見ても結構サマになるのだが

やはり左舷側が最もカッコいいですね。

 

デカイ商品だが飾り台が無いのは何とかして欲しかった…

 

上部および底部

プロップにある細かなモールドを丁寧に再現してあるのが気持ち良い。

上・底部から見ると艦首のスカイ1が独立したものである事が良く判る。

発射ギミックは無いものの、スカイ1はモチロン取り外し可能です。

 

底部以外は殆ど合金製なので重い重い。

 

前部および後部

プロポーション的には非の打ち所が無い反面、ギミックは殆ど無い。

合金玩具と言うよりは合金製のプロップ再現モデルといった処か。

 

後部左右にあるX型の尾翼は潜舵と方向舵を兼ねたもので

推進方式は例によってジェット推進と見受けられる。

 

 

スカイ1、発進!

水中で約40度の仰角を付け準備完了!

ロケットブースターに点火して海面上へと飛び出していく。

 

スカイ1部も殆ど合金製。モールドが太いのが気になるものの

コクピットにはちゃんとパイロットも座っているという芸コマぶり。

こうして見るとスカイ1って結構小さい戦闘機ですね。

 

ドッキング部

スカイ1のパイロットは出撃命令が下るとシューターを使用して

前方のスカイ1に移乗する。

シャッターの様に見える部分がシューターだろうか?

 

コナミ製 食玩

全長約11.5cm

SFムービーセレクションとして発売されたものの1つで

小さいながらもスカイ1は取り外し可能。 定価¥300

 

画像下は新世紀合金との2ショット。

因みにセイル等にある番号「1」は艦番らしく、

16話では「3」と書かれたものが登場、スカイ1の尾翼の数字も3だった。

 

新世紀合金は高価な置物だが、その大きさ・プロポーションやディティール等

好きな人であれば買ってソンは無い内容です。

 

バンダイ製 プラトイ

全長約22cm

これは放映当時に発売されたもので

フリクション走行&スプリングによるスカイ1発射ギミックを持つ。

下で紹介している同社製プラモデルと大きさ・ギミックが非常に似ている。

 

パッケージ共々、当時としてはなかなかハイセンスな玩具で

他にインターセプターも発売された。

 

他に当時物の玩具としてはエーダイより小サイズの合金玩具

「グリップキャラクター」シリーズでの商品があるのですが

こちらは放映終了後、第2次サンダーバードブーム(7374年?)の頃に発売されました。

 

バンダイ製 プラモデル

こちらも元は当時発売されたもので

ゼンマイ走行&スカイ1発射ギミックがある。

画像は83年頃に再販されたものだがギミックはそのままだった。

完成させると上のプラトイと良く似たものになります。

 

小松崎 茂氏の迫力ある箱絵が購買意欲をソソりますね!

 

 

スカイダイバーは偶に登場する脇メカの域を

出ませんが、ひとたび画面に映ればその優れた

デザインと演出で見る者を強く惹きつけます。

ITCメカはUFOで1つの区切りがつき、

スペース1999以降のアンダーソン作品では

UFOを超えるデザインのメカに

なかなか出会えていない気がします。

 

おまけ:普段あまり紹介されない右舷側のマーキング

 

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