(スカイフィッシュ1号&スカイフィッシュ2号)
登場作品:ウルトラマンゼアス(1996)/同2(1997)
全長:14.6m/全幅:11.4m/重量:7.4t
最高速度:マッハ2.6(宇宙飛行時:マッハ46)/乗員:4名
(劇中設定より)
ユタカ製 プラメカ
1997年の劇場用映画「ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影」の公開に合わせて
発売されたもので台紙は共通ですがカラーリング違いで1号と2号の両方をリリース。
小気味良い造形でMYDOの隊員バッチも付属。低価格玩具としては充分な内容の商品です。
黄色い機体の1号は前年公開の「ウルトラマンゼアス」でデビューしているのですが
この時は商品化されなかった様で、「2」公開時に2号と同時発売となったのは嬉しい
サプライズでした。当時、本家バンダイからはPVC製のミニメカセットである
「ウルトラメカセレクションV」の中の1つとして1号のみを立体化。その後
名称を変えつつ「メビウス」時まで続いた同シリーズでしたが、終ぞや2号は立体化
されなかったので2012年6月現在、ユタカ版が唯一のモデルとなっています。
1997年発売/定価:?円
SIDE VIEW
全長:約10cm(約1/146スケール)
その名が示す魚らしさが良く出ている横からのシルエット。
複雑なパターンのカラーリングは塗装だけではカバー出来なかったらしく
その一部はシール処理となっています。
TOP & BOTTOM VIEW
機体の基本構成は「ウルトラマンG」に登場したハマー辺りが元かな?
ボディと一体化したウィング内にはリフトファンを装備しており短距離離着陸も可能です。
モデルの上・底部にある目玉の様なカラー部位は側面と共にシール処理となっていますが
基本造形に関してはこの時期のユタカらしい、大変良好なものになっています。
FRONT & REAR VIEW
機首両サイドに設けたカナードの端にはMYDOレーザー砲を装備。
X型となる尾翼もハマー譲りか。
やはり機体中央部はジェットビートルを強く意識したものでしょうね。
同年デビューのガッツウイングと異なり、そこはかとない安心感を与えてくれます。
上部両サイドのエアインテークから後方ノズルへの流れやインテークの下部に
リフトファンのダクトを設ける辺り、小ぶりなれど良く考えられたメカだと思います。
スカイフィッシュ2号
「1」の翌年公開となった「ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影」でデビューした
同型機でカラーリング以外は全くの同性能となっています。
1号と異なり実にウルトラメカらしくなったカラーリング。
機首は銀、後部は薄いメタリックブルー、キャノピーのフレームは劇中同様に
オレンジとする等、妙に拘った塗装が嬉しくなります。シールの部位はありません。
ウルトラメカ史上唯一…か?
ウルトラメカ史を振り返ってみると細かなマーキング違いの同型機はあったものの
全くの同型機を「1号」「2号」とし、カラーリングを全く変えたというのは
現在(2012年)のところスカイフィッシュだけではないでしょうか。
不思議な巡り会わせで世に出て現在では微妙な存在となっている
「ウルトラマンゼアス」ですが、スカイフィッシュに関してはハマーの亜種とはいえ
ウルトラメカとして決して悪くないデザインだったと考えます。