ガンフェニックス

(ガンウインガー・ガンローダー・ガンブースター・ガンフェニックスストライカー)

登場作品:ウルトラマンメビウス(2006

 

 

 

 

バンダイ製 ポピニカ GMS-DX

(GUYS MACHINE SERIES)

ガンフェニックスを構成するガンウインガーとガンローダーは放送当時に単品版が

発売された後にやはり単品販売された3機目・ガンブースターとセットにして

一部の仕様も変更したガンフェニックスストライカーが発売。

 

画像は2007年に展開されたオリジナルビデオ「ウルトラマンメビウス外伝

アーマードダークネス」の発売に合わせて再販されたもので、‘テレビカラー’と題された

様に以前のものとカラーリングを変更、ガンフェニックスストライカー発売時に

変更されたガンスピーダーの仕様を引き継いだスタイルとなっていますが残念ながら

ガンブースターはセットされず「ガンフェニックス」としての再販となりました。

 

2008年発売/定価:6000

 

 

 

ガンウインガー&ガンローダー

ガンウインガー(画像左)◆全長:14m/全幅:10m/全高:5m/乗員:2名

ガンローダー(画像右)◆全長:12m/全幅:14m/全高:8m/乗員:2名

(劇中設定より)

 

◆最初に発売された単品版の定価は2625円(ガンウインガー)、3150円(ガンローダー)

 

 

SIDE VIEW

ガンウインガー◆全長:約17.9cm(約1/78スケール)

 

ガンフェニックスの前部を構成するガンウインガーは如何にも高速戦闘機然とした機影。

上部には程好く曲面を取り入れ下部等は平面主体で構成。ロングノーズも格好良いですね。

 

対して後部を構成するガンローダーは複雑な平面構成。

造形も塗装具合も良好なのですが垂直尾翼にあるマークはシール処理となっています。

 

ガンローダー◆全長:約14.5cm(約1/83スケール)

 

 

TOP VIEW

上部から見ると1個のメカとしてバランスよく纏まっているガンウインガー。

ガンローダーは各パーツの複合体といった風情で2機の差別化を図っている感じです。

ファイヤーパターンがとても綺麗ですね。

 

 

BOTTOM VIEW

ポピニカだけに両機には車輪が装備されており転がし走行が可能。

底部にも赤&オレンジのラインが走り、これがとても良いアクセントとなっています。

 

 

FRONT VIEW

機体の両側と下部にエアインテーク、主翼下に武装と結構保守的なガンウインガー。

ガンフェニックスの前部という役処に留まらない格好良さを持ったデザインだと思います。

 

 

 

ブ厚い主翼の様に見えるのは巨大なエンジンユニットで内部にはローターも装備。

補助エンジンも装備しておりガンフェニックスを支えるパワーを発揮します。

 

 

REAR VIEW

コクピットを構成する小型ビークル・ガンスピーダーの後部が剥き出しとなった中央部は

デザイン的に若干の物足りなさも感じるのですがガンローダーとの合体や合体後の

ギミックを考えるとこの辺は致し方なしといったところ。

 

 

 

巨大な推力を生む左右のノズル群。機体下部に見える斜めに配置された安定翼は

テックサンダーにも見られるデザイン的な隠し味。テックサンダーも

ガンフェニックスもプレックス・新田氏のデザインだそうで思わず納得。

 

 

搭乗、ガンスピーダー!

全長:5m/全幅:2.2m/全高:2m(劇中設定より)

 

ガンスピーダーはガンウインガー&ローダーのコクピットを構成する小型ビークル。

嘗ての単品版ではキャノピーは塗装処理で開閉ギミックも無かったのですが

ストライカー発売時に画像の様に仕様を変更。コクピット内部のシートも再現され

付属する人形を搭乗させる事が可能と、大変豪華になりました。

 

ここで紹介しているテレビカラーバージョンでもこの豪華仕様のガンスピーダーを使用。

付属の人形は4体で、内1体は白襟の隊長という拘りぶりです。

底部には車輪も装備、転がし走行が可能となっています。

 

劇中では潜水艇としても機能していたガンスピーダー。

空想科学潜水艦博物館の方でも個別に展示しています。

 

 

ガンスピーダー1

機首が赤いのがガンスピーダー1で主にガンウインガーのコクピットを構成。

ガンウインガーの機体後部が上方に開き後部より定位置に収納させます。

 

 

ガンスピーダー2

機首が黄色いのがガンスピーダー2で主にガンローダーのコクピットを構成。

ガンローダー後部が画像の様に開き後方から収納、定位置でロックが掛かります。

ロックはガンローダー底部のレバーで解除が可能で、ガンスピーダーをそのまま前方に

取り出す事が出来ます。ガンローダー内部にはガンスピーダーを2機まで搭載可能で

劇中でもガンスピーダーを射出後、ガンローダー内部後方から別のガンスピーダーが

前方に出てきてそのままガンローダーを操縦するといった演出が為されていました。

 

 

上部機銃は旋回可能!

バンダイ・片野氏の話によれば原口監督の希望で機銃を横に向けた画を撮りたい旨を話され

た際にそれならば玩具も…という事で急遽パーツ追加で玩具も旋回可能としたそうです。

何とも微笑ましいエピソードですね。

 

 

メテオール発動!マニューバモード!

超絶科学メテオールを搭載した両機は一定時間これを発動させる事が可能。

メテオールを発動させると両機はマニューバモードと呼ばれる形態に変形し、

通常では不可能な飛行・攻撃を可能とします。

 

モデルも当然の様にマニューバモードへの変形が可能でガンウインガーは

機首内や主翼内に収納された隠し翼が展開。主翼下の武装も基部のアームが伸びます。

イメージ的にはガッチャマンUのイーグルシャープですね。

 

ガンローダーは機体両側が左右に展開し内部のローターが顔を見せます。

機体に収納されていた隠し翼も展開、垂直尾翼も左右に割れます。

 

 

ガンフェニックスへ合体!

両機を直列に合体させるだけのシンプルなシステム。ガンローダーと高さを合わせる為に

事前にガンウインガー底部にある車輪を起こしておきます。(画像下)

 

 

ガンフェニックス

全長:24m/全幅:14m/全高:8m/乗員:最大6名

(劇中設定より)

 

 

SIDE VIEW

全長:約27.2cm(約1/88スケール)

 

大先輩であるウルトラホーク1号に倣った様な纏まりの良さは本機の大きな魅力。

ガンウインガーのスピーディーさとガンローダーの力強さを併せ持った

重戦闘機ぶりが格好良く表現されていると思います。

 

 

TOP & BOTTOM VIEW

ガンウインガーからガンローダーへと流れるラインから成るシルエットは

やはりウルトラホーク1号を想起させます。上部に映えるファイヤーパターンも

前後で繋がり、ガンフェニックスの絶好のアピールポイントとなっています。

 

 

FRONT & REAR VIEW

シンプル合体故に合体しても見た目的に大きな変化はありませんね。

後部はガンローダーそのままです。

先鋭的なフロントにパワフルなリア。うん、かっちょええですな!

こうして見ると確かに機銃を旋回させたくなります。

 

 

いやぁ、どうも馴染めなくって…

本来は合体時にガンローダーの隠し翼が画像左の様になるらしくパッケージ写真も

そうなっているのですが、どうにもこうにもこの中途半端さが好きになれなかったので

ここでは閉じた状態を基本としました。

 

 

後部より搭乗

劇中通り合体状態でガンローダー後部のハッチからガンスピーダー1を挿入、

そのままガンウインガー部の定位置にスライドさせる事が出来ます。

別アイテムであるフェニックスネスト(基地)と連動させる事により

更に劇中のイメージを再現して遊ぶ事が可能となっています。

 

 

ガンブースター

全長:14m/全幅:8m/全高:7m/乗員:2名(劇中設定より)

 

3機目のガイズマシンとして登場したガンブースター。

玩具はガンウインガー&ローダー同様、単品販売後にガンフェニックスストライカーで

仕様変更されました。画像はそのストライカー版で、当館所蔵のガンローダーは

残念ながら中古機となっています。

 

2006年発売/定価:2310円(単品版)

 

 

SIDE VIEW

全長:13.6cm(約1/103スケール)

 

ガンウインガー&ローダーとは一寸異なるラインを持ったガンブースター。

飛行機らしさより与えられた役処に対して忠実なデザインといった感じ。

 

 

TOP & BOTTOM VIEW

パッと見、ダッシュバード2号的なアウトライン。

初めからクリアイエローの翼が露見している事に違和感もあるのですが、

これも本機の特殊性の演出といったところかな?

 

 

FRONT & REAR VIEW

ボディが浮いた状態となるシルエット。

単機で見た場合の異質さは本機に持たせた特徴と言えますが、ガンウインガーや

ガンローダーに引けを取らない魅力を持たせる事にも成功している様です。

 

 

ガンスピーダー3をセット

ガンスピーダー3の機首はシルバー。

後部ハッチの開閉方法はガンローダーとは逆の下開きに。

 

 

攻撃モード

左右の小型翼を左右に展開すれば攻撃モードに。

4枚あるクリアイエローの翼は何れも樹脂製となっています。

 

 

合体、ガンフェニックスストライカー!

左右の翼&ブースターユニットを展開させ垂直尾翼を展開させたガンローダー部を

上下に挟み込む様にして合体。ジョイントによりガッチリとホールドしてくれます。

 

 

ガンフェニックスストライカー

全長:26m/全幅:16m/全高:10m/乗員:最大8名

(劇中設定より)

 

単品版として発売されていた3機をガンフェニックスストライカーとしてセット販売。

機体カラーをリアルなマット塗装とし、各機に付属したガンスピーダーのキャノピーを

クリアー化&開閉機能を持たせ内部の座席も再現。これに搭乗可能な人形も6体付属と

大変豪華な仕様となりました。本館所蔵のものは中古機なのでパッケージは無し(涙)

ガンウインガーの機首の塗装が剥げていたりもしますが、これは返ってリアルかも?

 

2006年発売/定価:8400

 

 

SIDE VIEW

全長:約29cm(約1/90スケール)

 

構成としてはガッツイーグル式とも言える合体方式ですがタップリある全長により

側面のシルエットは意外とスマートな印象を受けます。

 

 

TOP & BOTTOM VIEW

左右に展開したガンブースターの翼は合体すると少々頼りなさげかな?

下部に配されたブースターも含めて非常に纏まりの良い合体具合ですね。

 

 

FRONT & REAR VIEW

機動力のみならず攻撃力も大幅にアップしたのが伺える重厚な前後のシルエット。

合体しても格好良さを失わず更なる魅力を放つガンフェニックスストライカー、

見事なデザインワークに思わずウットリです。

バランスの問題か安全性の問題なのかガンブースターは殆どプラ製なのですが

単品版でもポピニカブランドとなっています。

 

 

ガンフェニックスと2ショットで

カラーリングに関してガンフェニックスのテレビカラーは明る過ぎるかな?

…と、思わなくもないのですが玩具という事を考えるとこれはこれか。

モデルの造形に関しては文句無いものの各部に使用された樹脂パーツが若干気になります。

注意して扱わないと直ぐに歪んでしまったり、クリアイエローの翼に関しては多少ですが

ベトつきもありました。対象年齢3歳以上の玩具という事を考えると仕方ないのかも

しれませんが造形がリアルなだけに実に口惜しいんですよね…これはガンフェニックス

以外にも多々言える事なのでバンダイには一層の努力を求めたいところです。

 

 

俺達の翼!

前作に当るクロムチェスターは玩具として突き抜けたデザインでしたがガイズマシンの

デザインの方向性はメカとしての魅力も併せ持つ、言わば原点に立ち返った様なスタンスが

メカファンにとっては嬉しいところ。単品版から一部仕様変更したセット箱である

ガンフェニックスストライカーと、それを基本としたテレビカラー版ガンフェニックスを

見ると「ウルトラマンティガ」のガッツウイングから始まった

平成ウルトラメカ(玩具)の完成形を見た気がします。

 

 

 

 

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