所在地:広島県広島市中区大手町1丁目10
煉瓦造(一部RC造)/3階建て(一部5階建て)
建設時の延べ床面積:3069u
1915年4月5日竣工/同年8月5日 広島県物産陳列所として開館
1921年 広島県商品陳列所に改称
1933年 広島県産業奨励館に改称
1944年 業務停止・行政機関の事務所に
1945年8月15日 原子爆弾により倒壊
1996年12月6日 遺構がユネスコの世界遺産に認定
学研 6年の学習 2006年秋号
幕末―終戦セット 教材@
パッケージサイズ/縦:約25.7cm×横:約18.3cm×厚:約1.7cm
世代人にゃ馴染みのある学研の科学と学習も時代の流れに沿って発行形態が変化、
「2006年秋号」というのを見るにこの時期には季刊誌になっていた様です。
で、本誌にはテーマである「幕末―終戦」に合わせた教材(という名の付録)が付属。
ここで展示する原爆ドームのペーパークラフト以外に歴史すごろくも付属していましたが
本品のみの中古販売品を購入した関係で本誌と歴史すごろくは欠品に…
2006年発売/定価:1980円(税込)
全景
モデルサイズ/縦:約15cm×横:約20.4cm×高:約10.4cm(台座含)
B5サイズ×4枚+台座というパーツ構成で在りし日の産業奨励館を手頃なサイズで再現。
所々で複雑な形状を見せる同館を頑張って再現していますが、そのサイズ故に組立てには
見掛けに依らぬ慎重さが要求されます…てか、自分が不器用なだけかもしれませんが。
正面からぐるっと
建物部のサイズ/幅:約14cm×高:約8.7cm×奥:約10.2cm
チェコの建築家ヤン・レッツェルによって大正4年(1915年)4月に完成した本館は
最上部にドーム状の部位を持った、当時の広島では珍しいタイプの洋風建築物。
基本的に煉瓦造りで一部に鉄骨も使用、当時から対震度には少々疑問があったとか。
モデルは小6向けの教材(付録)故か外観を大まかに、ディティールを細かなプリントで
良い感じに再現していますが組立てに関してはそのサイズからか少々難儀な部分も。
小サイズのモデルだと紙の厚みが干渉して各部品の精度が落ち易いんですよね…
慎重に作ったつもりでしたが生粋のぶきっちょぶりが顕著に出ているな…(汗)
本館部分の上部にある青い三角屋根も浮いちゃってますが当時の写真を見ると
実際に浮かした様な構造に見えるんで、ここは無問題という事に。
お、ちゃんと出入口の位置も再現してありますよ。
上部から
5階建ての円塔部分と本館の裏手を結ぶ1階通路も再現、本館部分の正面左右前方に
設けた曲面が円塔部と共に平面主体の本館に良いアクセントを付けていますね。
1945年8月6日8時15分、原爆ドームに
本モデルの外壁の一部には畜光素材が用いられているので、光を当てた後に
暗がりへ持っていくと産業奨励館の外壁の中で原爆による倒壊を免れた部分、
つまり現在の原爆ドーム部分のみが妖しく光ります。
手前の川で毎年8月6日の夜に行われる灯籠流しを見下ろす原爆ドームに当てられた
夜間照明の様にも見える本ギミック、学研のセンスにゃ関心至極です。