トータス号

 

登場作品:怪奇大作戦(1968

 

全長:3.2m/車巾:1.4m/最大車高:1.02

 

 

 

 

海洋堂製 センムの部屋3

1/24スケール ダイキャストカー

バンダイ製 円谷倉庫

 

海洋堂の名物専務・宮脇修一氏の名を冠したブランド「センムの部屋」の第3弾に

選ばれたのは「怪奇大作戦」のトータス号。 自動車モデルだけにミニチュア的な

アプローチで商品化。 これまでありそうで無かった1品となっています。

 

画像右はバンダイ製のトレーディングフィギュアで、マニアには良く知られている

円谷プロの倉庫に保管されている撮影用プロップ等をテーマとしたシリーズ。

これまでとは一寸異なるアプローチのミニチュア玩具を楽しむ事が出来ます。

 

20151125日発売/価格:7800円(センムの部屋・税抜)

2008年発売/定価:500円(円谷倉庫・税抜)

 

 

 

 

それでは2台のトータス号を比較形式でご紹介。

基本的に各項目の画像上がセンムの部屋、画像下が円谷倉庫となります

 

 

SIDE VIEW

 

全長:約13.2cm(画像上・センムの部屋)/約7.7cm(画像下・円谷倉庫)

 

 

劇中SRI(科学捜査研究所)が使用したトータス号は小型車ながらもSF的なイメージ

がナイスな車でした。 センムの部屋版は後発且つ多少余裕のある商品形態だけあって

スタイリングやディティールはミニチュアカーのレベルに匹敵するものとなっています。

 

対する円谷倉庫版は低価格の小スケールモデル故にプロポーション、ディティール共に

省略&アレンジ気味な造型となっていて海洋堂版よりも多少ゆったりとした雰囲気です。

現在の目で見ると少々物足りない感じですがこのクラスのモデルに多くは望まないのが吉。

 

 

 

 

TOP & BOTTOM VIEW

 

後部に向かって絞り込まれていく感じのセンムの部屋版に対して広がっていく様な

円谷倉庫版。 センムの部屋版は1/24スケールだけあって車内の再現も頑張ったものに。

どちらもオープン仕様での造型でガルウィングは付属しないのが何とも残念な点です。

 

両モデル共それなりにリサーチしての造型だと思うのですが、底部のディティールには

明らかな差異が。 車輪は両モデルとも回転、転がし走行が可能となっています。

 

 

センムの部屋版のボディは基本ダイキャスト製で質感、重量感共に◎。

円谷倉庫版のボディはクリアパーツで成型され白く塗装、ウィンドウやライトを

マスキングしてクリアを生かすという気の利いた造型ぶりを見せてくれます。

 

 

 

 

FRONT VIEW

 

宇宙船の様なフォルムを有する前部を忠実に再現したセンムの部屋版に対して

ノッペリと低重心スタイルにアレンジした円谷倉庫版ですが、好意的に解釈すれば

商品サイズから来るやむを得ないアレンジだった様な気がしないでもありません。

 

 

因みにセンムの部屋版はオール完成品としてパッケージングされていますが円谷倉庫版は

サイドミラーが別パーツとなっていてユーザーが自分で取り付ける仕様となっています。

 

 

 

 

REAR VIEW

 

ベースとなったのはスバルサンバー360だそうでリアには軽自動車感が残っている感じ。

小山の様なボディ中央から左右のフェンダーに向かって跳ね上がるラインは

50年代辺りのアメ車っぽく見えて個人的に大好きなポイントです。

 

 

円谷倉庫版は横幅が広いので大型車に見えますね。

劇中車も普通車をベースにした方がサイズ的に良かった様な気もしますが、小型車なら

ではの個性を重視したのかもしれません。 それは実際、成功していると思います。

 

 

 

 

センムの部屋版には同スケールの牧 史郎が付属!

 

演じた岸田 森と似ているかどうかは微妙なところですがこれは嬉しいオマケです!

何でも牧が運転したのは劇中1回だけだったそうですが記憶が…

 

 

 

 

 

円谷倉庫版にはディスプレイ台が付属

 

有り難いんですが若〜干の蛇足感も…?

 

 

 

 

更に付属の解説書

 

作品、トータス号、本モデルに関する解説が表裏にカラー印刷されています。

ターゲット層に合わせたマニアックで役に立つ付属品と言えますね。

 

 

 

 

 

パッケージもマニアックに

 

両アイテム共にマニア向け商品だけあってかパッケージデザインもソレっぽい演出が。

ブック形式を採ったセンムの部屋のパッケージには2面に渡って池田憲章氏とセンムの

小対談を、見開いた先にあるウィンドウ面にはトータス号と牧 史郎のデータを掲載。

 

↓対する円谷倉庫のパッケージの側・裏面は郷愁を誘うナイスなものに。

 

 

ラインナップにある2アイテムに分けたジャンボフェニックスは3機に分離合体が可能!

ウルトラマンや怪獣の造型スタイルもタイトルに倣った珍しいパターンなのも◎な感じ。

 

←お洒落な底面

 

そのデザインに担当者のエンタメ精神が垣間見れる楽しいポイント。

 

 

 

 

ホント、良い時代になったもんです

 

過去には放映当時にはプラモデルが、古物ブーム到来後にはコールドキャスト製の

1/43モデルやディフォルメ造形のソフビモデルが発売されましたが、こうして

ノボ的に納得のいくスタイルでの立体物が発売されたというのは嬉しい限りです。

 

ミニチュアカーとしてのクォリティを楽しめるセンムの部屋版、選べない上に

アレンジも効いているけど低価格でその雰囲気を楽しむ事が出来る円谷倉庫版。

どちらも良アイテムだと思います!

 

 

 

 

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