ワルキューレ

VALKYRIE SHIP

登場作品:タイタンA..2000

TITAN A.E.

 

 

 

 

ハズブロ製 プラトイ

20世紀フォックスが制作したCGアニメ映画「タイタンA..」は残念ながら興行成績が

思わしくなかった所謂‘ズッコケ映画’だった訳ですが公開前の期待値は高かったのか

ハズブロからアクションフィギュアを主体とした玩具が展開されていました。

ワルキューレは主人公ケールを助ける謎の人物コルソが船長を務める宇宙船なのですが

玩具はコルソでなくケールのフィギュアが付属するプレイセット仕様となっています。

 

因みに「バルキリー」と表記すると何か色々と面倒っぽかったので

DVDの日本語吹き替え&日本語字幕に倣って「ワルキューレ」と表記しました。

お、この方が格好良かったり?

 

2000年発売/定価:?

 

 

SIDE VIEW

全長:約45.5cm

 

迫力満点のサイズが魅力の本モデル。基本スタイルも劇中に則しているのですが

玩具的アレンジも散見します。最も目立つ点としては3点で支えるランディングギアで、

前方にあるスタビライザー状のランディングギアは本来もっと小型で位置もモデルの

位置よりかなり後方に配されています。元々ランディングギアではないんですね。

エンジン下部にある赤いパーツで表現されたランディングギアも恐らく玩具オリジナルの

演出だと思います。劇中のデザインを見るとランディングギアは絶えず収納されている感じ

で描かれており、地表に着陸する場面もあるのですがギアは確認出来ないんですよね…。

判り辛いですが着底部のスキッドと本体の間には電磁的?なモールドが入っています。

 

 

TOP & BOTTOM VIEW

然程奇を衒った感は無いアウトライン。コルソにして「オンボロ」と評していたところを

みると意図的に‘ありがち感’のあるデザインにしたのかも。

船首にクリアパーツが使用されていますが、これはプレイセット故の玩具的演出。

その後方にはサウンドギミック用のスピーカー穴が見えます。

メインエンジン底部には電池ボックスを配置。単3×3本を使用します。

モデルには電池も付属しパッケージ状態で後述のギミックを試せます。

 

 

FRONT & REAR VIEW

宇宙戦闘機然としたスピード感のある前部。

モデルは後部のノズルが半透明の赤で成型されているのですが

劇中では青白い噴射光だったのでクリアブルーとして欲しかったですね。

う〜ん…やはり船首のクリアパーツが宇宙戦闘機感を強調していますね。

正確なデータは不明ですが劇中イメージだと全長100mオーバーといった感じです。

造形に玩具的アレンジがあるとはいえ中々カッコ良く纏まっていると思います。

因みにカラーリングに関してもアレンジが入っており、劇中ではシブいグレーなのですが

周囲の光が船体に反射していたり、逆に光量を抑え船体を暗く描写している場面が

多いので実際のカラーリングはイマイチ明確ではありません。

中央と左右にある巨大なエンジンブロックが本船のスピード感を更に強調。

画像だと判り辛いですがノズル内部にもモールドが施されています。

 

 

ACTION

船首左右にあるスタビライザーが劇中同様に開閉可能。

宇宙空間に浮かぶ漂流コロニー等に接岸する際にはこれを閉じます。

先端にはレーザー砲の様なものがありますが劇中では特に使用されませんでした。

 

 

ライト&サウンド&ミサイル発射!

画像左:船体左右にある電極を触ると飛行音が鳴ります。

画像中:船体後部からミサイル発射、と同時にサウンドも鳴ります。

画像右:サウンドが鳴る時は同時に船首のライトが点滅します。

 

因みにこの部位からのミサイル発射も玩具オリジナルになります。

 

 

主人公・ケールが付属!

船首のクリアパーツが開閉し付属のケール人形を乗船させる事が可能。

スケール感を無視したギミックではありますが年少者を対象とした海外トイの

王道ギミックだけにモデルを通して作品に思いを馳せる楽しさを与えてくれます。

良く似ているケール人形の身長は約9.8cm。首・肩・脚の付け根が可動します。

 

 

因みに劇中のワルキューレは…

←赤丸部分が本来の

ブリッジの位置。前面には大型の窓があり、自動操縦時以外は操縦桿による

有視界航行を行います。劇中ではそれこそ戦闘機の様な挙動を見せていました。

 

 

画像左の赤丸部分辺りからレーザー砲が発射されていましたが正確な位置は不明。

画像右はスタビライザー(兼ランディングギア)を外したところで、ここには本来

左右観音開きのカーゴハッチがあります。モデルにも一応ハッチのモールドがありますね。

 

 

後部ランディングギアも外してみた

お、大分イメージが変わりましたね。

本来のワルキューレの形状にかなり近くなりました。

うん、カッコイイぞ! こっちの方向性でモデル化して欲しかったなァ。

 

 

パッケージにあるラインナップ

何れも劇中のものに玩具的アレンジを加えたスタイル。

それぞれ楽しそうなアイテムなのですが人形の種類が基本3種類というのが…

ケールのバージョン違いよりもコルソやスティスといったワルキューレの

乗船メンバーを立体化した方が良かった様な気がします。

 

また本品に封入されている商品カタログにはワルキューレに搭載されていた

上陸用ホバースレッドのラジコンなんていう魅力的なものも載っているのですが

上のラインナップも含めて実際に発売されていたのかどうかは未確認です。

映画が不人気だっただけにキャンセル喰らった可能性も…!?

かっちょいいホバースレッドのRC。左に写っている丸いのはヨーヨー。

 

 

主人公の味方だったり敵だったりと忙しい本船

特別有名な宇宙船ではないにせよデザインも劇中の扱いも決して悪くはないワルキューレ。

やはり例え良メカであっても作品の人気がその存在を埋もれさせてしまうのでしょうか…

 

「タイタンA..」の「A..」はAfter Earthの略で、劇中冒頭のシーンで地球は

謎のエネルギー生命体・ドレッジによる攻撃で爆発・消滅してしまいます。

 

直前に宇宙船で脱出した地球人は流浪の民となり宇宙人界に於いて肩身の狭い立場に

追いやられているという世界設定。科学者であるケールの父親は地球再生の能力を

持たせた巨大宇宙船・タイタンを事前に建造。宇宙の何処かに隠し、息子であるケール

のDNAにその場所を記した。かくして地球人の希望の光となったケールは仲間と共に

タイタンを探す旅に出るのですが…というのが大体の筋。

 

時代を反映して全編CGなのは良いのですがキャラクターデザインや話の運び方、

台詞回しや浮ついた音楽など、どうもノリが80年代っぽいんですよね。これはワザと

やっているのかもしれませんが大方‘ただ古臭い’と思われてしまった感が拭えません。

古いノリが好きな人、或いは耐性のある人であれば普通に楽しめる作品だと思います。

 

 

 

 

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