登場作品:宇宙の騎士テッカマン(1975/TVアニメ)
中嶋製作所製 プラトイ
(特約発売元:タケミ)
パッケージサイズ/縦:約41cm×横:約29.3cm×厚:約18.5cm
合金玩具が男玩の主流になる頃、中嶋製作所も「テッカマン」でこれに参入。 その
注力ぶりは合金以外でもジャンボマシンダーの亜流と言える大型商品を投入する程で、
その勢いに任せるかの様にブルーアース号も大型の基地玩具として発売しました。
余談ですが中嶋製作所は‘ジャンボマシンダーの亜流’としてテッカマンとぺガスを発売。
本家と同じくブロー成型を主とした構成だっただけに同じ大型商品のブルーアース号基地も
マシンダー的商品なんだと当時勝手に思い込んでいましたが実際は純粋なプラトイです。
パッケージの右下にはタケミのロゴが入るんですが上にある様に‘特約発売元’という
記載、以下に紹介していきますが確かに中嶋よりタケミ味の強い造型だったりします。
1975年発売/定価:?
まずは宇宙船として遊んでみる
付属する台車を基地本体に取付ければ宇宙船っぽい感じで転がし走行が可能となります。
これは嬉しい配慮なんですが左右にある赤いユニット以外、光子ロケットはカットされ
上下も逆になるってな辺りは少々残念…ここは飽くまで基地玩具として割切りますか。
とはいえ50cmに迫るサイズからくる問答無用な迫力は本来ユーザーとなるべく子供から
みれば其れだけで充分なセールスポイントかもしれません。 個人的なポイントとしては
後部ノズルの成型色をグレーや銀メッキではなく黄色とした処で何か可愛く思えたり。
メッキってば本体前部(上部)にある黒いドームを銀メッキしたロットもある様ですよ。
ランディングギア展開、着陸!
ブルーアース号は着陸時に於いて船首を上にした直立状態となります。
船体後部に3ヶ所設けられたランディングギアは画像の様にリアルに展開、脚の基部を
ロックする事で結構な重量を支える訳ですが少々固めなんで扱いには慎重さが必要です。
FRONT,SIDE & REAR VIEW
全高:約51cm
劇中だと薄めな中間色が基本でしたがモデルは玩具ならではの原色感キツめな感じに。
両サイドの赤い‘腕’部分は光子ロケットのパーツなんで着陸時には外して軌道上に待機
させておくのが本来の姿なんですがモデルでは画像の通り、お陰で迫力は増し増しです。
それでは本モデルのコンセプトである基地玩具としてのブルーアース号を順にご紹介!
ぺガス、発進!
本モデルには全高:約5.5cm(腕の先端まで)のプラ製ぺガスが付属。
基地上部中央のドームを開いて内部にぺガスを入れ、カチッというまで押し込んで
ロックした後に前部中央にある黄色いボタンを押せばぺガスが射出されます。
このギミックは先述の台車を付けた宇宙船状態でも出来なくはないんですが、
ぺガスは内部で固定される訳ではないので思った感じにはならないかもです。
前方ミサイル発射用意!
基地前面の白い中央部を前方へ倒せばミサイル発射用のカタパルトになります。
倒すと現れる窓の中にあるイラストは下部の赤いダイヤル操作で画が回転、
先述の台車を使えば通常よりも高い仰角で発射する事も可能です。
後方ミサイル発射用意!
基地の背面には付属するミサイルを4発分ホールド可能な箇所が設けられているんですが
設計が甘いのかユルユルなんで‘掛けて置く程度’な感じに…個体差あるのかな?
その下方にある窓内のイラストは前方から繋がっており、後方にも設置されたダイヤルで
画が回転します。 また、中央の赤い部分を倒せば2連装のミサイル発射台となります。
因みにカタパルト式の発射台は前後共にゴム動力、ミサイル発射ギミックと言えばバネを
仕込んだ筒の中にミサイルを入れる、若しくはバネを内蔵したミサイルを発射ボタンと
一体化した部品に差し込むのが一般的なだけに本モデルは珍しいパターンなのかも?
迎撃準備完了、通信開け!
劇中では活躍の機会こそ少なかったですが戦闘機も搭載していたので
本モデルでも是非反映して欲しかったんですが…カタパルトもあるし。
度々触れている両サイドの‘腕’を取り外してアンテナを伸ばせば(形だけですが)
トランシーバーになるという本筋から外れた遊びも可能。 一瞬何で?となりますが、
嘗てトランシーバーは子供が関心を持つアイテムの1つだった事に由縁するのかも?
探検車、出動!
前方のミサイル発射台を取り外せば転がし走行可能な探検車として遊ぶ事が出来ます。
他にギミックはありませんが探検車の全長は約19.5cmと中々の大きさだったり。
♪スペースナイツは太陽の勇者
当時発売された中嶋製作所のミニソフビと記念写真。
左からサンノー星人・アンドロー梅田、主人公・南城二、ヒロイン・天地ひろみ
本モデルはそのサイズが魅力の殆どを占めている感じで基地玩具としてはかなり大味。
もう少し詰めた設計にして欲しかった感もありますが昔流行った「大きい事は良い事だ」
のフレーズ通り、そこに絶対的な価値を見出していたのかもしれませんね。
1999年のブルーアース号
↑画像をクリックすると展示室へ入れます↑
本放送から四半世紀ほど経って発売されたブルーアース号は形に拘ったフィギュアですが
単体or光子ロケット状態を再現可能というプレイバリューのあるモデルとなっています。
何よりカプセル玩具故の値段の安さは大きな魅力、この頃のアイテムは色々面白いッス!