サンダーバード4号
(2004)

 

 

 

 

登場作品;サンダーバード

     (2004年劇場版)

 

 

 

 

 

 

 

2004年、サンダーバードは3度目の劇場用映画になり封切られました。

過去2作はTV版同様の人形劇でしたが、2004年版は本物の人間によるライブアクション作品となり

メカや設定を一新、新たな商業的価値を生み出そうと試みた意欲作でした。

 

 

そのデザイン

 

*  一新されたTBメカ

2004年版のサンダーバードはご覧になられたでしょうか?

そこに登場するメカはかつてのデザインを一新され、新たなサンダーバードメカとなって我々の前に現れ

ました。それぞれのメカは昔のサンダーバードメカをモチーフにアレンジされたデザインですが、現代風

にリアルアレンジされるのかと思いきや、何だかよりファンタジーな感じにアレンジされてしまっていて、

本物の役者を使ったドラマ作りの効果が無い様な気がします。スクリーンを観てもCGワークが目立ち、

まるで紙の様に軽く動くサンダーバードメカにはかつて受けた感動を見出す事は出来ませんでした。

 

*  新サンダーバード4

 さて4号ですが、個人的には新サンダーバードメカの中では1番好きなメカです。

それはかつての4号に比べてより潜水艇らしくなっているからで、トラス構造の様なキャノピーや先端の

マジックハンド、着底用のフレームなどさもありなん…で、他のメカよりスンナリと受け入れる事が出来

ました。もっとも劇中ではそれほど活躍する訳ではありませんが…

因みに先端のマジックハンドは本体に収納する事が出来ます。

 

*  2004年版サンダーバード」は是か非か

 「非」です。圧倒的に「非」です(笑)

 新しい価値観を構築しようという試みは結構だと思うのですが、脚本・演出・メカデザイン・その他作品

 を構成する全てのパーツの方向性が一貫してない為に、「サンダーバード」という映画で何をしたいのか

 がまるで見えて来ないんですね。結果「スパイキッズ」な映画になってしまいました。

 それでも「これはこれで…」とオトナの評価をしてくれる人も居ますが、残念ながらこちとら永遠の少年。

 ダメなものはダメと言わせて貰います(笑)。監督のJ.フレイクスにして、「どうしてサンダーバードが

日本で人気があるのか解らない」などとインタビューで答える始末。そんなモンにメガホン持たしてどう

する!日本に於けるサンダーバードの市場とハリウッドの市場くらい勉強せえよ…と。

 

…で、玩具

 

 

 

バンダイ製 プラトイ

 確か元は海外で発売されたものをバンダイが輸入販売したもの

 だったと思います。04年版は日本でもかなり期待されていた

 らしく、バンダイを中心に様々な商品が売場を賑わせました。

 玩具としての4号はここで紹介するものが大きさやギミック的

に最も出来が良いと思われます。 ¥1500

 

 

 

 左舷

 全長約13cm(マニュピレーター含まず)

 キャノピーのフレームが土木作業用の機械に見える。

底部に車輪があり転がし走行可能で、その際に前部のマニュピ

レーターが前後に動くギミックがある。

THUNDERBIRD」の文字が無いので淋しい。

 

 

 

 

 上面

 舷側同様に情報量多し。

 どこか日本のアニメメカ的でもあるシルエットだ。

 

 

 

 

 

 

 

 正面

 普段マニュピレーターは本体に収納されている。

 旧作と違い小型の探照灯が複数装備されているのが何となく

リアル。このうち2箇所が実際に点灯するギミック付。

  

 

 

 

 

 後部

 ここにもフレームがあり再現されている。

 どこから見ても割と絵になるデザインだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

コクピット再現

 玩具オリジナルだがそれっぽく造られている。

 

 

 

 

 

 

 

 付属の人形を乗せてみる

 実際には座席に腰掛けて操縦するのだが大した問題では無い。

 海外の玩具にはこういったプレイバリューのものが多くて

 非常に楽しい。

 

 

 

 

 

 

 ライト点灯!

 おお!カッコイイではないか!

 赤いケド。

 

 

 

 

 

 

 タカラ製 浴玩プラトイ

 「世界の艦船」のサンダーバード版でマイクロ水中モーター

で水上航行可能! 全長約6cm ¥380

 

 

 

 

 

 

 

 比較。どちらも「遊べる」要素を持っている。

 

 

 

 

 

 

 

04年版のサンダーバードは色々不満の残る

内容でしたが、4号だけは「潜水艇」として

評価出来ると思います。

この4号が活躍する事はもう無いかもしれませんが

せめて記憶に留め、この小粒ながらも優れた玩具を

当館で保管していきたいと思います。

 

 

 

 

 

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