トレーシーアイランド

TRACY ISLAND

登場作品:劇場版 サンダーバード(2004

THUNDERBIRDS

 

組織名:国際救助隊

所在地:南太平洋上

 

 

 

 

バンダイ製 プラトイ

 

サンダーバードといえば秘密基地という事で2004年版サンダーバードにも

新たにデザインされた秘密基地が登場。玩具の方も目出度くバンダイより発売されました。

各メカの発進シークエンスが楽しめる基地玩具の王道とも言える商品内容となっており

本商品に拡張ユニットが同梱されたDX版も存在します。

 

2004年発売/定価:3980円(税別)

 

 

 

 

TOP,FRONT & REAR VIEW

モデルサイズ:約20cm×20cm

 

億万長者ジェフ・トレーシーが所有し家族と暮らす南太平洋上に浮かぶこの島の実体は

ジェフが家族と共に創設した国際救助隊の秘密基地である…というオリジナル版の設定を

2004年版もそのまま踏襲。各建物のデザインは新たに設計されていますが基本的な構成も

オリジナル版に沿ったものとなっているので往時のファンにも受け入れ易くなっています。

 

 

因みに劇中のロケーションはセイシェル共和国を構成する島々の1つである

ノース・アイランドだったそうです。

 

 

 

 

各サンダーバードメカが付属!

 

本モデルにはサンダーバード1〜4号とジェットモグラが付属し、

基地と絡めて遊ぶ事が出来るのですが何故か5号は付属せず(涙)

 

 

 

 

ACTION

それでは各サンダーバードメカの発進の様子を見ながら島巡りに出発!

 

トレーシー一家が普段くつろぐラウンジハウスの前にあるプールからは1号が発進!

ハウス上部にあるドームを下げるとプールがスライドして予め格納しておいた1号が

顔を出します。安全対策なのかコストの関係なのか残念ながら射出ギミックはありません。

 

画像中にあるイラストはパッケージにあるもので劇中モデルのデザイン画になるのですが

これを見て解る様にモデルの造形は色々とアレンジが加えられています。

 

劇中のプールは2段式で上段はダイビングプール、下段がメインプールとなっており

1号は下段のメインプールから発進するのですがモデルのプールは1段式に。

 

上部のドームはプールが閉じている平時にはシャフトによりタワー状となっていますが

劇中ではシャフトは無く、山肌に鎮座するスタイルとなっています。

 

この辺、玩具としてギミックを折り込む際のアレンジであると理解は出来ますが

ドームとプールの間にあるクネクネとしたクリップ型のハウス部の湾曲方向が劇中とは

何故か逆となっている辺りは完全にメーカー側の勘違いではないかと思うのですが…?

 

 

 

 

サンダーバード2号、発進!

 

オリジナルでもお馴染みのヤシの木の間にあるカタパルトに2号をセット。

奥には格納庫へ通じるシャッターも造形されているのですがモデルの構成上、

2号の格納〜カタパルトまでのスライドギミックは盛り込まれず。

 

 

手前にあるボタンを押せばヤシの木が(一寸だけ)倒れ、カタパルトがせり上がり

発進準備OKとなりますが1号同様、射出ギミックはありません。2号は1番人気だけに

格納〜カタパルトへのスライド〜倒れるヤシの木〜カタパルトせり上がり〜射出…の

一連の流れは是非とも再現して欲しかったですね。本モデル最大のガッカリポイントです。

 

 

 

 

サンダーバード3号、発進!

 

島の裏側の山肌を開けば3号のサイロが現れます。上部にある円形の建物が

3方に割れるので上部から3号を入れてサイロ床面にあるピンに差し込みます。

島側面にあるレバーを上げれば床面の台座共々3号が上部にせり上がります。

 

 

3号発進時に劇中通り3方に割れる円形の建物は図書館という設定。

劇中では中央に円形の穴が開いている所謂リング状の建物となっており、

3本の支柱で地面と繋がっているスタイルですがモデルは流石にそこまで再現出来ず。

 

 

先述にある1号の発進口周辺にあるラウンジハウスを始めとする基地の全体像は本作の

プロダクション・デザイナーであるジョン・ビアード氏のチームによるものですが、

この円形図書館の最終コンセプトはブラジル人の建築家オスカー・ニーマイヤー氏が

設計したブラジルのニテロイにある現代美術館を参考にしたそうです。

 

因みに3号のデザインが決定した時点で3号の直径が図書館の内径を超えることが判明。

図書館が3方に割れるとしたのはその為だそうです。

 

 

 

 

サンダーバード4号、発進!

 

島の裏面には他にも4号の発進口が設けられています。画像左のボタンを押せば

山肌のハッチが開いて予め格納しておいた4号が滑り降りてきます。

 

 

 

 

ジェットモグラ発進!

山頂部にジェットモグラを配置した後に画像左のボタンを押せば床面が下方へ傾き

ジェットモグラが山中を抜け島側面の山肌を貫いて滑り降りてきます。

 

5号を差し置いてモデル構成に編入されたジェットモグラですが、思えば1980年代の

ブーム時にポピーから発売していたサンダーバード秘密基地の大型プラトイにも

ジェットモグラが山頂から滑り降りてくるというギミックがあったので、

もしかするとこれはポピー版のオマージュだったりして?

 

でもポピー版は5号も付属していて上空で回転するギミックがあったんだけどなぁ…。

 

 

 

 

島は4つに分割可能

 

トレーシーアイランドには本モデルに追加ユニットを同梱したDX版が存在します。

DX版の追加ユニットは島中央と下側を拡張(前方から見ると凸型に)したものでしたが

分割具合を見るに、もしかすると更なる拡張も視野に入れていたのかもしれませんね。

 

90年代以降に強く感じていた基地玩具の不発感を払拭するこのトレーシーアイランドは

久々に登場した基地玩具らしい基地玩具と言える楽しいモデルでした。

 

 

 

 

THUNDERBIRDS ARE GO!

 

オリジナル版のトレーシー島は秘密基地玩具のパイオニア的存在。

鳴り物入りでおよそ40年ぶりにリニューアルされたサンダーバード。リニューアルされた

秘密基地もそれなりに力の入った内容で目出度く商品化されましたが作品内容を鑑みると

オリジナル版とは異なり‘この時でなければ出せなかった商品’だったのかも…?

そう考えれば本モデルで感じた物足りない部分も然程気にはなりません。

 

 

 

 

各サンダーバードメカも展示中!

画像をクリックすると展示室へ入れます。

 

 

 

 

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