アクアタンサー

 

 

 

 

 

登場作品;科学冒険隊タンサー5

 

 

 

 

 

 

 

「科学冒険隊タンサー5」は1979年に日本サンライズ(現サンライズ)が制作した

アニメ作品なのですが、メカシーン等の一部に円谷プロ制作の特撮シーンを

折り込んだ内容で、「ボーンフリー」の流れを汲んだ作品とも言えます。

当時流行だった「世界の七不思議」等を題材にした本作は

時間と空間を越えたスケールの大きさを見せました。

 

 

そのデザイン

 

*  玩具主導の作品づくり

タンサー5の著作表記をみるとⓒTOMYの文字が見えます。

スポンサーが番組の制作に深く関わっている事の現われなのですが、既に過当競争状態であったキャラ物

玩具界に於いてスポンサー(玩具メーカー)が番組内容(メイン商品であるメカデザイン)に口を出す度合い

は年々強くなっていきます。それで良い方向に向かうのであれば問題は無いのですが…

タンサー5の玩具はワンタッチで変型可能な「タンサー合金」シリーズを主軸に展開されました。

3種類の車がボタン1つでそれぞれ陸(ランドタンサー)・空(スカイタンサー)・海(アクアタンサー)に

変型する玩具がメイン扱いなのですがこれを搭載する移動基地「ビッグタンサー」はタンサー合金シリーズ

に対応していない等、遊びの幅が広がらない玩具展開であった事は残念でなりません。

この辺のチグハグさは番組の内容にも影響するのでしょうか、同じ年に同じ日本サンライズ制作のガンダム

と比べると玩具的にも番組的にも、「もう2頑張り」くらいして欲しかったところです。

 

*  ♪深く〜深く アクアタンサー♪

小型潜航艇アクアタンサーはワンボックスカーから変型します。

その関係からか、潜水艇としてみるとかなり独特な形状をしています(笑)

潜水艇というよりもホバークラフトに近い感じがしますね。

玩具主導のデザインが悪いとは言いませんが潜水艦好きとしてはやっぱり…

 

*  ♪わりきれ〜ない〜♪

ジェット機のスカイタンサー、ドリル戦車のランドタンサーと比べると

どうしても「それっぽく」見えません…(泣)

それっぽく見えなくても、せめて格好が良ければ消費対象者である子供のウケも良かったと思うのですが

変型玩具としての合理性だけしかセールスポイントの無いデザインでは売上げもあまり芳しくなかったの

ではないでしょうか?

 

 

 

…で、玩具

 

 トミー製 タンサー合金

 キャラ物に関して今一つ乗り切れなかったトミーは合金玩具に

 於いてもアイゼンボーグやコセイドン等を発売するも単発感が

 否めなく、ポピーやタカトク・クローバーといったメーカーに

 見られた横の広がりをあまり持たない展開を見せました。

浮き沈みのあるキャラクター玩具よりトミカやプラレール等の

超強力な定番商品を持つメーカーの強みとも言えます。

 ミラクルチェンジと名付けられた変型システムは後にイデオン

の玩具でも応用される事になります。

 

 

 

左舷

左舷 全長;約10.5cm(車形態)・約14.5センチ(潜水艇形態)

転がし走行可能

 

画像左にある変型前の車形態は「イエロータンサー」と呼ばれ

台車部分より上が各方向に展開して右図の様になります。

 

 

上部

まさに「ひらき」状態のアクアタンサー。

 

イエロータンサー上部の黄色いボタンを押すとスプリングにより

一気に各部が展開、変型します。

 

両翼?後部にはミサイル発射装置を装備。

また本体後部にあるスクリューも回転可能だ。

 

 

底部

著作権表記にはしっかりⓒTOMYの文字が。

 

アクアタンサーの底部はペーパークラフトの展開図みたいですね(笑)

 

 

前部

黄色を基本に赤・青・銀メッキなどカラフルで結構なのですが、

ウインドウ部には透明部品を使用して欲しかったところです。

 

 

後部

んー、やはり本体上部にスクリューを設けたせいでしょうか

ホバークラフトに見えてしまいますね。

 

 

ミラクルチェンジ!

パッケージ裏より

 

 

これ以外にはビッグタンサーの大型プラトイに

付属する無変型のアクアタンサーがあります。

変型する事により用途やシルエットが変わると

いうのは面白いと思うのですが、

せめてどちらかの形態で強力なキャラクター性や

プレイバリュー等を持たせないと玩具としても

一個のメカとしても厳しいモノがあります。

 

 

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