電波発信車

TRANSMITTER TRUCK

 

登場作品:サンダーバード(1965

THUNDERBIRDS

 

全長:15.12m(タカラによる推定値)

 

 

 

 

デアゴスティーニ製

週刊サンダーバード2号&救助メカ

タカラ製 レスキューメカコレクション2

 

2016年1月より全国販売を開始したデアゴスティーニの週刊電動サンダーバード2号。

同年8〜9月に掛けて発売された第3134号で電波発信車が完成します。

 

画像右は2004年にタカラより発売された1/144電動フルアクション2号に対応した

同スケールの救助メカセットで「1」、「2」の2種類が発売。 電波発信車は

「2」にセットされており、別売りのRC磁力牽引車の台車と換装が可能です。

 

2016年発売/定価:各1750円(デアゴ版・税抜)

2004年発売/定価:2480円(タカラ版・税抜)

 

 

 

 

それでは同じ1/144として発売された2台の電波発信車を比較形式でご紹介!

基本的に画像左/上がデアゴ版、画像右/下がタカラ版になります。

 

 

 

 

SIDE VIEW

 

全長:約7.6cm(デアゴ版:画像左)/約11cm(タカラ版:画像右)

 

前後4本のクローラーに支えられた車体にパラボラタイプの大型アンテナを装備させた

スタイルの電波発信車。 劇中では車体部分が民間のメカ等にも流用されているので

サンダーバード世界では広く使用されている車体なのかもしれませんね。

 

 

 

 

TOP & BOTTOM VIEW

 

外観上は然程、奇を衒った感の無い上部。

デアゴ版もタカラ版もスタイリング的には差の無いものとなっていますが、

底部を見ると前部クローラーの幅や基部のディティールに解釈の違いが見られますね。

 

デアゴ版の樹脂製クローラーは4本共に回転するので転がし走行が可能なのですが

前部クローラーは転輪の数が少ない為か、その動きは少々硬めで基部も不動なのが残念。

対するタカラ版のクローラーは固定造型のディスプレイ仕様となっています。

 

 

 

 

 

FRONT VIEW

 

フロントグリルのディティールに解釈の違いが見られるのが興味どころの前部。

デアゴ版のコクピットウィンドウは例によってクリア成型に塗装処理の残念仕様。

対するタカラ版はしっかりとクリアパーツを活かしており、リアリティを上げています。

 

逆にルーフ上にある2本のアンテナやパラボラ中央のタワーを支える3本の支柱等、

タカラ版では省略されてしまった部分をデアゴ版は抜け目無く再現、一長一短ですね。

 

 

パラボラの支柱はタカラ版も再現しようとした痕跡が見られるんですよね…3本の支柱は

正面から見るとベンツのマークの様な配置なのですがプロップの写真によってはY型に

配置されたのもあって、この辺好みが分かれるところ。 個人的にはY型が好きだなぁ。

 

 

実際には親子ほどのサイズ差がある両モデル。

1/144のスコット&バージルを並べて見るとタカラ版のデカさが格好良く見えたり?

 

 

 

 

REAR VIEW

 

前部に比べると非常にシンプルなデザインの後部。

デアゴ版もタカラ版も造形的にはそれ程差は無いものとなっています。

 

 

劇中に登場する共通車両ではカラーリングを変更、アンテナの代わりに目的に合わせた

別のユニットを搭載している辺り汎用性の高い車体である事を感じさせます。

 

 

太陽に飲み込まれそうになったサンダーバード3号を救う為に

極寒のヒマラヤ山中から遠隔操作電波を送信する電波発信車。

そのハイパワーな送信力を考えるとタカラ版くらいのサイズの方が説得力ありそうかな。

 

 

 

 

ACTION

 

デアゴ版、タカラ版共にアンテナ部が360度旋回&仰角を変更可能。

ところでルーフ上の「I.R.3」ってのはInternational Rescueの3だと思うんですが

3って何っスかね? 運んだコンテナは6番だったし…。

 

 

 

 

タカラ版はRC化も可能!

 

タカラ版は劇中に倣った形でコクピット内部を丁寧に再現。

また、別売りのRC磁力牽引車の車台と換装すれば電波発信車をRC化する事も可能。

前後左右の移動のみならずアンテナ部の旋回も無線操作で可能になります。

 

 

 

 

デアゴ版、出動! タカラ版は…

 

デアゴのコンテナを使ってパチリ。 雰囲気が出て大変イイ感じなんですが、やっぱり

キャビン部を見るとデアゴ版は小さいですね。 コンテナのハッチのサイズを考えると

やむを得なかった…というのは解るんですけどね。 タカラ版はご覧の通り(笑)

 

因みにタカラ版の別売りコンテナ(4号付)には説明書に予めハッチを通過出来ない

救助メカもある、との表記が。 タカラの判断も間違ってはいないと思うんですが…

当時のサンダーバード製作スタッフも罪な事をするもんです。

 

 

 

 

地味なれど大活躍!

 

劇中では雪中を走りアンテナを動かしたくらいの電波発信車でしたが、

車内で防寒着を着て必至にオペレーティングするバージル&ブレインズの

スリリングな作劇で電波発信車の地味さを見事にカバーしていました。

 

デアゴ版はスタイル&ディティールの再現にクローラー回転、コンテナとの兼ね合いを

考慮したサイズ…と総合的に優れたモデル。 タカラ版は若干足らない部分もありますが

電波発信車が本来持っている魅力を再現したモデルになっていると思います。

 

 

 

 

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