サンダーバード 2号

THUNDERBIRD 2

登場作品:サンダーバード(1965

THUNDERBIRDS

 

全長:76.2m/全幅:54.86m/全高:18.29m/重量:406t/最高速度:時速8000km

(劇中設定より)

 

 

 

 

バンダイ製 プラトイ

DXサンダーバード2号

 

607080年代と定期的にブームが来ていた(そして現在も)「サンダーバード」。

92年のブーム時には玩具にもかなりのリアルさが求められ始めていた時期であり、

バンダイも前回のブーム時に展開した商品(80年頃・当時はポピー)から見ると

次元の異なる高完成度のアイテムが様々に登場しました。

 

1992年発売/定価:8800

 

 

SIDE VIEW

全長:約39cm(約1/195スケール)

 

「サンダーバード」の主役メカと言って差し支えの無い2号は超巨大な輸送機。

設定全高は18.29mという事でガンダム程と思うと…サイズ感が掴み難いですね(笑)

 

側面から見た本モデルのシルエットは玩具としては出色の出来で、同時期のポピニカ版

よりも上回っています。 過去の玩具に於いてはその格好良さ、美しさを再現し

切れていないものが多かっただけに本モデルの造型の良さが際立ちます。

 

 

TOP & BOTTOM VIEW

 

巨体に似合わぬ小さな主翼は当時から珍しい前進翼。

これ以前の架空前進翼機がパッと思いつかないので2号が初だったのかな?

 

これまで実に様々な2号のモデルが発売されましたが上・底部のシルエットに関しては

どのモデルも2号らしさが良く再現されていると言えそうです。

人によっては蛙に見えたり亀に見えたりするユニークさも魅力の1つかもしれません。

 

本モデルはハイエイジの目にも耐えられるプロポーションを誇りますが飽くまで

玩具という事で底部には小さな車輪を装備、転がし走行が可能となっています。

 

 

FRONT VIEW

 

2号の機首にあるコクピットのウィンドウはパイロットとのサイズ比を考えると超巨大。

現代の商品であればクリアパーツにしてコクピットも再現…を望みたかったところ。

モデルの基本フォルムに関しては2号の扁平っぷりが良く再現されていると思います。

 

 

無駄の無い優雅なシルエットは2号の大きな魅力。

機首上部の「2」と機首横の文字列のシールは初めから貼られているのですが

文字列の位置は少々定位置からズレている印象なのが残念なところ。

あと個人的には「THUNDERBIRD2」の「2」が大きいバージョンが好きだったりします。

 

 

玩具として見るとそれまで発売された2号の中ではピカ1のプロポーション!

エアインテーク部の赤い部位はもっと深く弧を描いて抉れて欲しいんだけど

上下分割のパーツ割や当時の成型技術ではこの辺が限界なのかな?

 

 

REAR VIEW

 

機体から独立した巨大なメインノズルとV字尾翼の上部を繋ぐ補助エンジンは後部の特徴。

機体は後方に向かって絞り込まれていくスタイルなので、こういった大きめのオブジェが

画面映えを良くするのに有効だったのかもしれません。

 

 

煩くならない程度に入ったパネルラインがディティール面を程好くサポート。

余り細かく再現すると玩具感が薄まるので本モデルに於いては良い塩梅だと思います。

 

 

‘機首にシャープさ、後部に迫力'は格好良く見える基本パターンですね。

大型モデルだけあってその迫力も良く伝わってきます。

 

 

最早完成の域に達した感のある

 

どこから見てもそこそこ画になる2号はジェリー・アンダーソンもお気に入り。

前進翼にリフティングボディという未来を予感させる高度なデザインに惚れ惚れします。

案外シックリくる赤いノズルはカラー放送を意識した配色だったんですかね?

 

 

 

 

付属のシール

 

ここで紹介する展示モデルは上のシールを一通り貼ったもので、

その作業は中々に骨の折れるものでした(汗) トシですかね?

また右下の区画はユーザー自らが切り出す仕様となっています。

 

 

ACTION

 

機体中央のコンテナは当然の様に着脱可能。

付属する4本の着陸脚を取り付ければ機体をリフトアップした場面を再現出来ます。

いやぁ、これまた画になりますな!

 

本来はコンテナ前後のハッチに1〜6の内、好きな番号のシールを貼るのですが…

ここは透明プラ版等を介して何時でも付け替えられる様にしたいですね〜。

 

 

サウンド オン!

 

機首後部には電池ボックスを装備。 単3電池×2をセットし、

機首上部にあるスイッチ(画像右の赤丸部分)を押すとエンジン音が流れます。

 

 

コンテナハッチ オープン!

 

コンテナ前方上部にあるスイッチを押すと前部ハッチがオープン。

マイクロゼンマイ使用でゆっくりと開くのが良い感じ!

 

 

後方ハッチも開閉!

 

コンテナ後方上部のスイッチを押すと後方ハッチが開きます。

画像右の様にコンテナ内部にあるレバーを操作すると内部にあるスロープ後部が

押し上げられ予めセットしておいた救助メカを前方から滑り出す事が可能となります。

 

 

救助メカ出動!

 

以上の手順で劇中のシーンを再現!

デザインの良さを始め一連の発進シークエンスから救助メカの発進シーンに至るまで

サンダーバード2号は実に見せ場の多いメカですね。

 

 

 

では付属のメカを順にご紹介!

 

サンダーバード4号

全長:約7.3cm

 

サンダーバードのメインメカの1つである小型潜水艇。

モデルは転がし走行可能で探照灯が上下に可動。

また、ルーフのスイッチで前方からミサイルを発射する事も可能です。

(ミサイルは3発付属)

 

 

ジェットモグラタンク

全長:約7cm

 

恐らく1番人気の救助メカ。

モデルは転がし走行可能でモグラ部後方のノズルを回せばドリルが回転します。

画像右の様に地中への突入姿勢も取れますが残念ながらガントリー部は固定に。

因みにモグラ部は取り外す事も可能となっています。

 

 

磁力牽引車

全長:約6.2cm

 

無線操縦の2号車と共に500tもある米軍のメカを支えた救助メカ。

モデルは転がし走行に加え左右の磁力吸着パッドがミサイルの如く発射可能です。

磁力吸着パッドは2セット付属。 2号車も付けて欲しかった…

 

 

ジェットブルドーザー

全長:約6.5cm

 

耐火能力も高い巨大ブルドーザーで瓦礫除去用のニトロ砲も装備。

オリジナルネームの‘ FIRE FRY (ファイアフライ) ’は蛍の意。

モデルは転がし走行に加えドーザーブレードが可動します。

 

 

高速エレベーターカー

全長:約4.7cm

 

記念すべき第1話に登場する救助メカで旅客機の着陸脚代わりとなりました。

モデルは転がし走行可能で荷台部にサスペンション機構を搭載。

何と言っても造型の異なる無線操縦の2&3号車も付属するのが嬉しいところです。

因みにコンテナ内にはちゃんと3台格納する事が可能。

 

 

大きい事はイイ事だ!

 

同時期に発売されたポピニカ版2号では更に多くの救助メカが用意されていましたが

しっかりとした大きさで各個にアクションを備えたDX付属版の救助メカとそれを格納

出来る巨大な2号が醸し出す問答無用な楽しさは「これぞ玩具」といった感じです!

 

 

更に付属のトレーシー兄弟

身長:約2.8cm

 

5人共同じ造型ですが劇中に合わせた様な人形体形が楽しいですね。

2号と絡めて遊べる訳ではありませんが嬉しいオマケです。

 

 

正にエヴァーグリーン!

 

50年経ってもその商品価値を保ち、輝き続けるオリジナル版サンダーバード2号。

92年発売のDXシリーズは他に1号とジェットモグラも発売。 何れも玩具らしさの中に

リアルさを取り込んだ完成度の高いモデルでしたが日本でのサンダーバード玩具は

この時期を境に変質。 次のブームである2004年に玩具展開したタカラ等からは

リアル路線のハイエイジ向けトイが中心となり玩具らしい玩具は端に追いやられる事に。

 

 

DXサンダーバード1号とツーショット

 

マイクロゼンマイによりゆっくりと展開する主翼がカッコイイDX1号とパチリ。

92年のブーム時にはイギリス本国でもマッチボックスから商品が展開されており、

アクションフィギュアが乗込める巨大な2号や基地の玩具が発売されておりました。

 

リアルさを追求したモデルもそれはそれで素晴らしいと思うのですが、

こうした玩具としての楽しさを追求したモデルの開発も忘れないで欲しいなぁ…と。

 

 

 

 

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