サンダーバード 5号

登場作品:サンダーバード(1965

 

全長:121.92m/全高:82.9m/重量:976

(劇中設定より)

 

 

 

 

タイトー製 プライズ

前回のラインナップを補完する3号&5号がシリーズ第2弾として登場。

両機のドッキングを再現する為かパッケージサイズは同じながら3号に対して

5号のボリューム感は相当なものとなっています。

 

2004年登場/定価:非売品

 

 

SIDE VIEW

全長:約34cm(約1/358スケール)

 

赤道上空445kmで世界中の電波を受信、その中から深刻度の高いSOSをチョイスし

本部へ伝達するサンダーバード5号は国際救助隊最大のメカ。

単なる通信衛星とは異なりトレーシー家の三男ジョンか五男アランが常駐しており

宇宙空間での救助活動も視野に入れているサンダーバード3号の

プラットホームとなる事も視野に入れた宇宙ステーションでもあります。

 

 

TOP & BOTTOM VIEW

円形の居住区と方形のドッキングポートから成る前方後円墳の様な基本スタイル。

表面の細かな構造物の多くが‘ズレた配置’となっているのがミソで底部を見ると

外形リングの接続部にも歪みを感じる設計となっており、モデルはこの辺を律儀に

再現していますが塗装に関してはもう少しグレーっぽさが欲しかったかな?

 

 

FRONT & REAR VIEW

便宜上、ドッキングポート側を前としました。

ドッキングポートに空いた大きな穴に3号の先端部がそのまま挿入される。

上下や後方に突き出たアンテナ類は宇宙ステーションとしての記号と言えそうです。

 

 

タイトー版5号最大の魅力はそのサイズ!

劇中に則した形状での一般商品としては最大級のモデルであるタイトー版5号。

一連の画像を見て判る通りアンテナの太さ等に代表される細部のディティールは

正直イマイチなのですが全体の雰囲気は◎で、景品という事を考えれば充分な完成度と

言えそう。何よりグッとくるこのデカさが最大のセールスポイントです。

省略気味とはいえ上部のドームや側面の窓にはクリアパーツを使用。

劇中同様、窓の文字は反転された状態になっている芸コマぶり!

窓の両側にあるのは流星防護用シャッターという設定だそうです。

外形リングのコイル状モールドも手を抜いておらず良い感じに仕上がっています。

ジェリー・アンダーソンは2号以外のデザインはお気に召さなかったらしく

5号に至っては論外である旨が自伝にあったのですが、こうして見ると与えられた

役処に対して充分なカッコ良さを持っているのではないでしょうか。

 

 

ACTION

別アイテムである3号を劇中同様にドッキングさせる事が可能。

3号は約1/380なのでスケール的にはもう一つ合わないのですが全体的なバランスは

まァこんなもんかな?(設定全長に拘ると5号はもっと小さくなってしまいます)

ところで何故かこの3号とのドッキングギミックはパッケージ等には謳っていません。

色んな事情があるんでしょうね(笑)

 

画像左下の赤丸部分にある様に5号のプラットホームには劇中には無い3号の機首を

支える部位が設けてあります。これが無いと3号の自重を支えられない訳ですが

これによって斜めにドッキングしている格好となるのが残念な感じです。

っていうか、3号機首の白い部分まで5号側に入り込むのが本来の姿の様なんですが…

 

ドッキングポートで言えばもう一つ↓

ディティール面は兎も角、プロポーション面では然程問題無い本モデルですが

唯一気になったのがドッキングポートの外枠部(黒くて四角い部分)は側面から見た場合、

やや斜めにレイアウトされているのですがモデルではほぼ垂直となっています。

上の画像に示した黄色い線くらい角度を付けると良い感じになったかと。

 

2号等と違って5号は細かな部位の集合体的デザインなので1つ1つの部位の形状や

取り付け角度のセンスによってカッコ良さが大きく左右されるので商品の設計者には

折角の機会なのですからここに細心の注意を払って頂きたいと考えます。

 

 

簡易ディスプレイ台が付属

組立式の紙製ディスプレイ台が付属しますが一寸締まらない感じ。

手前の小さなモデルはコナミ製の食玩で、タイトー版の基本設計は明らかに

このコナミ版を参考にしたフシがあります。

 

 

プラスチック製の台座は3号に付属

パッケージにあるプラ製の台座は3号に付属するのですが当館所蔵の3号は

中古機だったか台座が欠品していました…(泣)

 

 

最初に活躍する国際救助隊のメインメカ!

受動的な役割なのもあってかデザイン共々、子供にはウケが悪かったであろう5号。

3号同様、商品化に当って各玩具メーカーは苦労したかと思います。

思えば日本での初放映時に発売された今井科学のプラモはモーター動力による

本体&レーダー回転、ドーム発光、付属の3号とドッキング可能など

ギミック的にもプロポーション&ディティール的にも優れたモデルでした。

大人になって5号のデザインの面白さ・格好良さを感じられる様になった今、

タイトー版のサイズでフルディティール&ギミックモデルを熱望します。

 

 

 

 

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