サンダーバード 1号

登場作品:サンダーバード(1965

 

全長:34.9m/翼長:24.3m/最高速度:約マッハ20

(劇中設定より)

 

 

 

 

アオシマ製 新世紀合金

VIVID製 プラトイ

画像左は当館ではお馴染み、アオシマの新世紀合金シリーズとして発売された1品で

ギミックを盛り込みつつもスタイリングを重視した1/200スケールモデルとなっており

一部の仕様を変更した限定版も同時発売されていました。

 

画像右はマッチボックスから引き継いだVIVIDによる大型プラトイで、この時期展開

していたサウンドテックシリーズの1品。ミニフィギュアによるアクションプレイセット

という「遊び」を重視したアメリカナイズな商品構成です。

海外製品ですが日本でもタカラより輸入販売されていました。

 

2004年発売/定価:7980円(新世紀合金)

1999年発売?/定価:2980円(プラトイ)

 

 

以下2つの1号を比較形式でご紹介!

基本的に画像上が新世紀合金版、画像下がVIVID版になります。

 

SIDE VIEW

全長:約18cm(新世紀合金)/約36cm(VIVID

一般的な航空機とは一線を画すロケット(ミサイル?)然としたサンダーバード1号。

機首部分にあるコクピットではモニターや計器類による操縦が行われる為キャノピーの

類は設けられていません。モデルの造形はそれぞれの方向性に合ったものとなっていますが

新世紀合金は1/200と打っている割に寸法が合ってない様な。VIVID版は機首の二重線が

入っていない撮影プロップ後期モデルが参考となっている模様。機首左サイドに「TB1」の

文字が入っていないのはミスかどうか判りませんが一寸締まらないですね。

 

 

TOP & BOTTOM VIEW

上・底部それぞれ左側が新世紀合金、右側がVIVID版。

正にロケットといった感じのスタイリング。

両モデル共、ボディ中央部に括れの無いタイプを参考に造形されています。

ノーズコーン基部やボディ後部「1」のマーキングがある水色部分(原子炉か?)の

前方にある複数のスリットは姿勢制御用スラスターとして見たいところ。

 

 

FRONT VIEW

真正面から見るともう一つサマにならない1号。「サンダーバード」のチーフデザイナー

であるデレク・メディングスの言を見ても画になる角度が限定される事を自認している様です。

VIVID版は右サイドのみTB1の文字が。ボディの直径が小さめな分スマートに見えますね。

 

 

REAR VIEW

9個のノズルが並ぶ後部も真後ろから見ると何処か物足りなさを感じますね。

昔、ロケットらしいお椀型のノズルの方がカッコイイのに…と思ったものですが

考えてみればアンダーソンメカにはお椀型ノズルってあんまり見ませんね。

 

 

ACTION

1号定番の主翼開閉ギミックは両モデルに搭載。

高度を下げ低速飛行に入ると展開する可変翼は1号最大の特徴。単調気味だった印象が

一気に変わります!VIVID版は機体後部・十字型のエンジンブロック前方にある

●型(×8)のインテークが省略されているのが何とも残念なところです。

90年代以前の商品だとギミックの関係なのか主翼とボディのバランスが合っていない

ものが多くて折角の格好良さが味わえなかったりしたのですが昨今のモデルではこの辺の

問題も解消されているのでファンとしては大変有り難いです。

 

 

では新世紀合金版のギミックからご紹介。

 

機首マシンガン用意!

機首下面のハッチ後端を押すとハッチ前方が開き同時に銃身が伸びます。

 

 

空中カメラ発進!

機首上部にあるハッチを開けば内部に収納されている空中カメラを取り出せます。

空中カメラ→

劇中にも登場した無線操縦による空中カメラも極小パーツで再現されています。

 

 

←強力モリ、発射準備!

機体下面にある該当箇所のパネルを外してパーツを付け替えます。

(限定版では水中ソナーが付属)

 

 

着陸脚装備!

モデルには画像の車輪タイプの着陸脚が付属し、主翼下面に取り付け可能なのですが

同じく付属する両面テープでの装着という個人的には一寸何だかなァ…といった仕様に。

しかも本体重量を支えるには強度不足な為、付属の展示台が必要と更にアレな事に。

飛行時用に該当箇所に取り付けるカバーも付属するのですが取り外しは大変そうなので

コンパチモデルと割り切る必要がありそうです。

 

因みにモデルは垂直の支柱の後方に斜めの支柱を配置した第1話Ver.となっており、

また限定版では車輪に替わりソリタイプとなっています。

 

 

発射台も付属

待機状態でのディスプレイも可能です。

 

 

次にVIVID版のギミックを!

 

コクピット再現!

機首上部のパネルを開けば再現されたコクピットが覗けます。

シートにはパイロットであるスコットのミニフィギュアを座らせる事が可能で

シートも設定に合わせて垂直に回転可能で機体が垂直状態の時にも対応出来ます。

更に機首右サイドにある窓も開閉可能となっています。

 

 

移動司令部&空中バイク格納!

モデルにはスコットが救助現場で使用する移動司令部と空中バイクが付属。

この2つは機体中央に収納可能となっており先述のミニフィギュアで遊ぶ事が可能です。

 

 

着陸脚展開!

主翼内に折りたたまれた着陸脚が展開可能!少々頼りなさ気ではありますがこのギミック

を有するのは(2011年時点で)恐らく本モデルのみであり貴重な存在と言えそうです。

 

 

電源準備!

後部のビスを外すと電池ボックスが。単4電池×3を使用し画像右に見える

「1」の両横にあるスイッチでエンジン音やセリフが流れます。

 

 

発進シーンは見せ場の1つ!

スコットを乗せた1号は発射台に載ったまま下層に移動。

定位置に付くと直上にあるプールがスライドして1号発進!

そんな名シーンの一部を再現したのが画像のコナミ製食玩で、

小さいながらも雰囲気満点の逸品となっています。

プールを除いたドック部はプラモデルにもなっていました。

 

 

特撮史上初の可変翼機!

垂直打ち上げ後に水平飛行、ジャイロシステムにより常に平行状態のコクピット、

モニターと計器類による操縦、可変翼に垂直離着陸と当時幼少だった自分が想像出来ない

未来の航空機ぶりを体現してくれたサンダーバード1号。2号に人気が集中している感の

あるサンダーバードメカですが個人的にはこの1号が大好きです。

 

 

 

 

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