ゼロエックス(ゼロX)

ZERO-X

登場作品:劇場版 サンダーバード(1966

 

全長:362.71m/全幅:237.74m(パッケージにある劇中設定より)

1993年当時の資料によると全長:380m/全幅:300mとの表記も。

 

 

 

 

アオシマ製 新世紀合金

ロボットだけに拘らないラインナップで楽しませてくれる同シリーズ。

アンダーソン関係のメカも既に幾つか商品化されていたものの、よもやこのゼロXに

お鉢が回ってくるとは考えていなかっただけに喜びもひとしおです。

オトナの事情でしょうか「キャプテンスカーレット」としての商品化でしたが

一部仕様変更した限定版として‘元祖’サンダーバード・バージョンも登場。

ここで紹介するのはその限定版になります。

 

2006年発売/定価:13800

 

 

劇中冒頭で展開される巨大なゼロXの組み立て〜発進シーンは迫力満点!

実は本作最大の見所でもあったりします。

ではモデルを使って組み立て開始!

これがゼロXの本体部。巨大な格納庫から出てくるんですが、格納庫の方が後方へスライド

していくという意表を突いた演出が面白かったです。モデルは後部のランディングギアが

再現されていないのでこの状態では後述の台座を使用しないと飾れません。

 

別の格納庫から2号翼が自走してきて後部へドッキング。

モデルは合体後、2号翼を横にスライドさせる事でロックします。(下記の1号翼も同様)

分離時には合体穴が塞がる拘り仕様となっています。

 

↓画像左は1号翼ジョイント部。同じく右は2号翼ジョイント部

 

 

更に別の格納庫から1号翼がブームに吊り下げられた状態で運ばれゼロXの上部に

ドッキング。翼端内のランディングギアを出し翼端を90度下方に折り接地させます。

 

 

基地内にあるコントロールタワーの一部はゼロXの司令ユニットにもなっており、

タワーより分離後ゼロXの先端にドッキング。モデルの接合には磁石が使用されています。

更に先端に耐熱ノーズコーンを取り付ければ組み立て完成!

 

 

テイクオフ!

人類初の有人火星探検ロケットは垂直打ち上げではなく一般の航空機の様に

滑走路を使って飛び立ちます。

 

 

ランディングギア収納

スケールの関係で車輪はダミーですが劇中通りに収納可能。

この前輪部分は劇中でもスポットが当たっていました。

 

 

2号翼に5ヶ所あるランディングギアもそれぞれ収納可能。1号翼は先述の通りです。

 

 

いざ火星へ!

合体からテイクオフまでギミック的には申し分のない本モデル。

本体部はスリムですが両翼によって醸しだす巨大感が良く再現されています。

 

 

SIDE VIEW

全長:約38cm

 

映画に登場するメカという事でテレビの画面より劇場のスクリーンに映えるデザイン。

1号翼と2号翼の位置関係に若干のアンバランスさを感じますが両翼にあるブースターの

噴射効率を考えるとこれはこれで機能的なデザインなのかも。

 

サンダーバード1号にも見られる機首の耐熱コーンはコクピットの窓を無くして(隠して)

しまうので子供心には淋しくもあるのですが大人になってその機能的な意味合いを知ると

それまで理解出来なかった格好良さを感じられるようになりますね。

初期プロップを見ると垂直尾翼は収納可能だった様です。

 

 

TOP & BOTTOM VIEW

Xというか「出」な感じの上・底部(笑)

劇中でも真上&真下からのアングルは殆ど描かれないので

デザイン的には然程突き詰めていないのかも?

 

 

FRONT VIEW

本体部分に対して差渡し200m以上もある巨大な翼を2つ持つゼロX。

実に優雅なシルエットです。

 

 

REAR VIEW

巨大なエンジンが並ぶ後部。

細かな設定が手元に無いのですがやはり原子力エンジンがメインなんでしょうか。

 

 

さて、映画を観ると解るのですが…

ゼロXは発進後、大気圏を離脱する際に1号翼、2号翼、耐熱コーンを分離します。

1&2号翼は地上からのリモートコントロールで基地に帰還、

分離された耐熱コーンの処遇は語られていません。(海上に投棄→回収?)

…なので火星への往還には画像上下の様な姿になるのですが

何とも残念な事にこの状態が劇中に登場する事はありません。

若干ディスカバリー号に似ていますかね?いやゼロXの方が先ですが(笑)

 

 

でもって6週間後、火星に到着

軌道上に本体を置き、先端の司令部を分離し火星に着陸。

司令部は探検車として活動可能、火星表面を調査します。

 

劇中に於いては分離&着陸のシークエンスもこれまた割愛、いきなり火星表面を

移動する探検車のシーンから始まります。う〜ん、なんだかなァ…

モデルの司令部も劇中通り底部のカバーが開きキャタピラを引き出す事により

探検車として楽しむ事が出来ます。ゴム製のキャタピラによる転がし走行が可能。

探検車の全長は約5cmになります。

 

 

ACTION

ルーフの一部を回転させるとマシンガンが顔を見せます。

ところで説明書を見るとサンダーバード版限定のギミックに読めるのですが

通常のキャプテンスカーレット版ではマシンガン無いのかな?

 

フロント中央のボタンを押すとスプリングにより脱出カプセルが射出可能。

劇中でも冒頭&クライマックスでスポットが当たる部分なので嬉しいギミックです。

 

モデルには天板部に貼る赤い丸シールが付属しますが敢えて貼っていません。

確かに劇中でも赤っぽいのですが真横からの視点だったし(つまり赤い直線に見える)

何より貼るとえらく浮いてしまう様な気がするんですよね…

(ゼロX時でも明確なトップビューは写らない)

 

 

ガンジャが付属!

この限定版には火星に巣食う謎の生命体がベースの岩と共に付属します。

無数に登場するガンジャは口から派手な火球を吐き探検車を襲います。

応戦するものの、たまらず軌道上の本体に逃げ帰る探検車でしたが

生命体とは知らなかったとはいえ先に攻撃したのは探検車側なんだよなァ。

因みにキャプテンスカーレットの第1話冒頭も似た様な展開だった気が…

ROCK SNAKE=岩蛇=‘ガンジャ’は日本で付けられた名称です。

 

 

で、何とか地球に帰還するも…

地上基地よりリモートコントロールされた1&2号翼とランデブーし

大気圏に突入する段取りでしたがリモコンの不調からか2号翼とのドッキングに失敗。

1号翼のみでは巨体をカバー出来ず小都市に墜落する事が確定!

国際救助隊の出動となり映画はクライマックスを迎えます。

「あれ? 大気圏突入時には耐熱コーンも取り付けるのでは?」

と思ったのですが劇中での流れを観る限りそういった段取りが全く伺えないんです…

 

 

ディスプレイ台も付属

モデルの設計に力尽きたのかシンプル極まりないデザインなのは良しとして

画像の台座が1個しか付属しないというのは如何な物か、と。

…なのでバランスを取る様にして飾らなければなりません。

出来ればもう少し形状を考慮して欲しかったですね。

細かい所が気にならないほど本モデルは良く出来ていると思います。

サイズ、プロポーション、ギミックに重量感。新世紀合金は全般的に値段が張りますが

多くのモデルがファンにとって充分に納得出来るモデルとなっている様です。

 

 

 

 

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