REPUBLIC CRUISER
登場作品:スターウォーズ epT ファントムメナス(1999)
STAR WARS EPISODE I THE PHANTOM MENACE
全長:115m/積載量:350t/乗員:8名/乗客:16名
(劇中設定より)
ガルーブ製 アクションフリート
小型ながら人形と絡められるプレイセットであり、それでいて程良い造形も兼ね備えた
同シリーズから「epT」劇中冒頭に登場する共和国の外交船がラインナップされました。
同シリーズで大型艦船がモデル化されたのはこれが最初だった様な気がします。
有難い事に日本国内でもトミーより輸入販売されていました。
タイトルにある‘ラディアントZ’は劇中には無い設定上の船名だそうです。
1999年発売/定価:2000円(国内版)
SIDE VIEW
全長:約15.3cm (約1/752スケール)
ナブーのメカに代表される様にepTに登場するメカのデザインラインは
旧3部作のそれと比べ随分異なるものでしたが本船に関してはカラーリング以外
どこか懐かしい雰囲気を纏った感じのデザインとなっています。
TOP & BOTTOM VIEW
多角形を並べた様なデザインであることが判る上・底部。
中央部に走るパネルラインやエンジン部のモールド等、モデルに於ける
ディティール面での演出はスタイリング共々非常に手馴れた感じの安心クォリティ。
FRONT & REAR VIEW
船首上部にある小さな窓はブリッジのもの。ブリッジ下部にある円筒形のブロックは
サロンルームとなっており、緊急時には脱出ポッドとして分離する設定になっています。
後部にある3基のエンジンは上下2枚の板?で互いに繋がれているのですが
モデルでは画像の通り造型にアレンジが施されています。
本船は基本的に輸送船なので通常は非武装の様です。
船体のデザインは後のブローケッドランナーに繋がるものをイメージしたんでしょうね。
設定では就役30年以上の古参船だそうで、劇中ラスト付近に登場するパルパティーンを
ナブーまで運んだ(恐らく最新型の)曲面を主体とした外交船と比べると面白いかも。
船尾(或いは艦尾)を幅広とするのは作品世界に於けるトレンドか?
モデルの外観は玩具造形でありながらも鑑賞するに堪え得る再現度を誇っています。
ACTION
底部にあるレバーを後方へ動かすとエンジンノズル内にあるパーツが移動して
画像下の様にノズルが噴射している様に見えるという演出。
うん、シンプルながら良いギミックだと思います。
噴射炎はオレンジよりもブルーの方がソレっぽく感じるのですが
映像を確認したら白多めのオレンジって感じだったので、まぁこれで正解か。
着陸準備!
船体底部に3ヶ所あるランディングギアが展開可能。
玩具という都合上、劇中と形状が異なりますが無問題ですね。
ブリッジ部が開閉!
形状はリアル路線でもギミックは大胆に!
付属するクワイ=ガン・ジンの人形を乗せる事が可能です。
恒例のディスプレイ台も付属
身長:約2.8cmのクワイ=ガン・ジンは小さいながらも雰囲気抜群!
付属のディスプレイ台は例によってモデルと人形を同時にディスプレイ可能です。
首都・コルサント直轄の外交船!
船体色に赤系を施すのは外交船の証。真紅といってもよい本船は共和国の首都である
コルサント直轄である事を表しているそうです。劇中ではクワイ=ガンとオビ=ワン、
2人のジェダイが気合を入れて通商連合との交渉に挑みましたが…。
ガルーブ、最後の輝きか
リパブリック・クルーザーはどちらかと言うと地味なメカなのですが、モデルに関しては
大きな船体を通常モデルサイズに過不足無く纏め上げ、プロポーション&ディティールを
崩す事無く気の利いたギミックを盛り込んだとてもナイスなモデルとなっています。
ガルーブが数年に渡って築き上げてきた同シリーズでしたが「epT」を以て同社は消滅。
以後、同シリーズはハズブロが引き継ぐ事になるのですが人形を無くした時点で魅力は
大きく減退…同シリーズの魅力が詰まったリパブリック・クルーザーを手に取りながら
ガルーブ時代末期の円熟した玩具造りに想いを馳せるのも一興です。