潜水艇

 

 

 

 

 

 

登場作品:スチームボーイ

 

 

 

 

 

 

「アキラ」で有名な大友克洋が原案・脚本・監督を務め2004年に公開された

劇場用映画「スチームボーイ」は蒸気機関が高度に発達した19世紀のイギリスを舞台に

主人公の少年レイは祖父と父親の発明‘スチームボール’を巡り冒険活劇を繰り広げます。

 

 

 

そのデザイン

 

*  総製作費24億円、

〜総製作期間9年、作画枚数18万枚 全世界待望―大友克洋監督最新作!!

この何とも期待させる様な宣伝文句(いつもの事ですが)は当時のチラシに踊るコピーで

実際劇場まで観に行ったのですが…正直、印象に残る様な作品ではなかったというのが感想でした。

大友克洋は好きなのですが最近の仕事はど〜もシックリこないものが多いです。

思うに大友克洋というのは‘センスの人’であり、その魅力は瞬間的な輝きにあると思うのです。

大友克洋の漫画単行本の中でも短編の面白さはピカ一で、個人的には「アキラ」より面白いと思うものが

多いのです。(アキラも初めはイイ!と思ったのですが、如何せん長すぎた…)

そんな訳でこの「スチームボーイ」も製作期間9年というのは大友克洋の仕事としては少し長過ぎる、

言い換えるなら「9年前にカタチに出来たのなら面白い」と感じられたのではないかと思います。

 

*  潜水艇…

舞台となるのは19世紀なので登場するメカのデザインも古めかしいものばかりですが、

蒸気機関が高度に発達した…という世界なので中々にユニークなメカのオンパレードとなっています。

その究極的なのが主人公の祖父と父が作った‘スチーム城’で、ここで紹介する潜水艇はそのスチーム城の

取水口を修理する為に登場します…が、その登場時間は余りに短く「よくこんなんで商品が出たなァ」と

思える程。(ラスト近くでテムズ川の水面に潜望鏡が見えるのはこの潜水艇のものか?)

デザイン的には‘潜水「球」’といった感じで、タートル号(1775)を想起します。

作業用なので武装はありませんが船外の4本のアームは接合部を中心に回転可能、劇中でも確認出来ます。

恐らく設定は1851年かと思われますが1879年には実際に蒸気機関の潜水艇が登場します。

 

 

…で、玩具

 

 

バンダイ製 メカコレクション

 「超造形魂」と銘打たれたPVCモデルで、6種類がカラー版

 とブロンズ塗装版の各2種で計12種。バンダイはHGでも

 展開しており、またメガハウスからも同種の商品が発売されて

いるので本作の商品は似た様な大きさの商品ばかりと言ったイ

メージ。しかしながら潜水艇の商品はこのメカコレクション

のみだったと思われます。  定価¥380

 

 

 

 

三面図

全高約7cm 本体部の直径は約3.4cm

‘如何にも’といったクラシカルさ。

 

短い登場時間で描かれているのは上部の覗き窓、同じく搭乗用ハッチ、

船体横に取り付けられた4本のアームの1本が接合部を中心に回転するところ。

あと恐らく潜望鏡があると思われる。

 

 

台座が付属

台座は各種共通 雰囲気が出てますね。

 

 

同シリーズの水中兵

オハラ財団が放つ新兵器の1つでテムズ川から勇躍登場!

…しかし川岸にある階段が昇れなかった…(涙)

そう云えばヒロイン?であるオハラ財団のお嬢様の名前は‘スカーレット’…。

 

 

メガハウス製 一輪自走車

主人公レイ作

無関係ですがお気に入りなので(笑)

 

このメカは人気だったのか複数の商品シリーズで立体化されており

潜水艇と同じシリーズでもラインナップされていますが、

これに関してはメガハウス製のものが1番イイ出来だったと思います。

 

それにしても19世紀・万博・発明少年…はてな?どっかで…

 

 

一時期アニメやコミックで「蒸気モノ」が

流行った(か?)時期がありましたが、

やはり04年公開では遅すぎた感があります。

当初は続編の話も聞きましたが…

大友克洋氏の‘アニメの仕事’に関しては

キャラクターやメカのデザインをしていた方が

「イイ仕事」をする様な気がします。

 

思い出した(笑)

 

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