登場作品:OKAWARI-BOY
スターザンS
「スターウォーズ」+「ターザン」をコンセプトとした「OKAWARI-BOY スターザンS」は
普段は三枚目なのにヒロイン‘ジュン’の前では二枚目で通すスターザンを主人公にした
如何にもタツノコらしいコミカルな作品として1984年1月7日、
「未来警察ウラシマン」の後番組としてスタートしました。
アンモナイト登場
アンモナイトとはこの時期登場したデザイン集団の名で主にメカニックデザインを手掛けており、
本作に登場しここで紹介するオカワリメカもデザインしています。
前年には長く続いたタイムボカンシリーズも遂に終了。また、ウラシマンに見られた若い感覚の台頭や
アートミックが参加したモスピーダもスタート。80年代メカデザインのトレンドがタツノコアニメの中にも
登場…と、この時期はタツノコにとって大きな転換期だったかと思います。
♪SHOW ME YOUR SPACE!
オカワリメカはトビダスターを中心に特性の異なる4つのメカに変化。
ザウルスターは水中での行動を目的とした形態で、タツノコお得意の動物型(首長竜型)メカなのですが
それまで親しまれてきた大河原氏のコミカル路線とは違い先述の「80年代メカのトレンド」を意識した
デザインラインとなっており、アンモナイトデザインはこの後ジリオンへと繋がっていきます。
(当館でもアクアキャリッドを展示中)
バンダイ製 DXオカワリメカ
スターザンSのメイン商品でコアとなるトビダスターを中心
に付属のパーツを組み合わせる事で4タイプのメカへと変化
する。また電動ギミックを内蔵しており、各タイプで走行さ
せる事も可能だ。ポピニカ類では発売されなかったが、
元々ポピニカ向きではないシステムのデザインだった。
定価 ¥5900
左舷および上部
全長約27cm
(首と尾を伸ばした状態)
もはや定番となったタツノコお得意の動物型メカ、今回は首長竜がモチーフです。
前ヒレは飛行型メカ「ホークスター」の翼と共通なのでかなり大きく
その全幅は28.5cmと全長を超えています。
バランス的には亀に近いですね。
背中のミサイル発射機は玩具オリジナルです。
前部および後部
首、尾、前後のヒレは関節毎にある程度可動してポーズをつける事が可能。
…ホントに亀に見えてきた(笑)
大河原メカとは違ったアプローチの仕方で興味深い。
トビダスター
オカワリメカの核となるメカでスターザンを乗せ単独で行動可能。
玩具ではここにモーターと電池ボックスがあり底部の車輪で走行させる事が出来ます。
またパーツを付けオカワリメカとなる時は後部両サイドにあるハードポイントから動力を
パーツに伝え、これにより下記のバッファスター等は後足内にある車輪で走行可能となる。
その他のオカワリメカ
上記の様に用途に応じて変化する。
左上:ホークスター
左下:バッファスター
右上:ゴリラスター
右下はミサイル発射機を外し主翼を展開したトビダスター。
キャノピーは開閉可能でスターザンが乗っています。
オカワリメカには他にもここで紹介した
DX版の廉価版プラトイがあります。
廉価版とはいえ基本的にはDX同様に
変化させて遊ぶ事が出来る優秀なもので、
このDX版に絶対的なアドバンテージがある
かどうかは当時チョット疑問でした(笑)
二枚目でなく、三枚目でもない中途半端なスターザンソフビ。
流石パチもん(笑)