SRUNGLE
登場作品:亜空大作戦 スラングル(1983)
全高:9.18m/重量:23t/基本出力:4万馬力/最高速度:時速20 km
(劇中設定より)
クローバー(ポプラ)製 プラトイ
スラングチェンジモデル デラックス
国際映画社によるロボットアニメの1本である「スラングル」の主役ロボは
「マクロス」以降、急激にメインストリームに躍り出た所謂‘可変メカ'路線の1体。
画像のDX版はスラングル玩具の最上位品で3モードに変形可能。
発売はクローバーからでしたが製造はポプラによるもので、変形合体を機軸とした
「アクロバンチ」に続くロボット玩具となりました。
1983年発売/定価:3980円
FRONT & REAR VIEW
全高(頭頂高):約22cm
スラングルは通常、小型メカを使用する主人公達のチーム‘ゴリラ'の決戦兵器っぽい
立ち位置のロボ。 パイロット1名&ガンナー2名の3人乗りで体形も人間型から
やや外したゴリラっぽい風体なんですが、これは狙ったものだったんですかね?
それにしても設定全高:9.18mってーのは、やや思い切った感もしますね。
詳細が解らなかったので背中の翼ではなく頭頂高という解釈をしたんですが、それでも
こんな感じッスよ?→
サンダーバード4号がデカイんではなくスラングルが随分小型なロボっつー事なんですね。
SIDE VIEW
9m少々と割と小型である事と各部のロールバー辺りにダグラムっぽさを、胸部と背部に
銃座を有している辺りにウォーカーマシンっぽさを個人的に感じちゃうスラングル。
何れにせよ脱スーパーロボットなスタイルをアレコレ模索した跡が伺えます。
モデルは胸部や脛の内側等にダイキャストパーツを使用する等、
玩具らしい配慮が成されており安定感はまずまずといったところ。
頭部(首)の可動
変形に対応する為、首の基部が前後にスライド。 また頭部とのジョイント軸を上げれば
頭部を左右に振る事も可能。 ロボモード時に表情が付けられて良いのですが、
基部とジョイント軸の造りが少々甘めなので気を付けないと破損の恐れも。
腕・腰・脚周り
腕部は肩1軸で360度回転するのみで少々淋しいですがクリック機構を搭載しています。
面白いのは変形の都合もあって腹部で(クリック機構により)前屈が可能なところ。
また360度旋回もするので上・下半身で捻りを加える事も可能です。
脚部は付け根、膝、足首が変形の都合中心に1軸で可動。
ここにも各部でクリック機構が採用されています。
燃えるアクション!
両前腕部にあるミサイルが発射可能。
また前腕部は360度回転可能なのでミサイルランチャーの位置は変えられます。
本モデルにはハンドガンの様なバズーカが付属し両手に持たせる事が可能ですが、
残念ながらバズーカにミサイル発射機能はありません。
色々頑張ってみましたが肩と肘が動かないのでポージングを楽しむには不向きかな。
いや、それ以前に自分のポージング&撮影センスも皆無だったりしますが(汗)
タンクタイプに変形!
事前に膝のロールバーと拳、あと変形中の暴発防止に腕部ミサイルを外します。
レバー操作で爪先のキャタピラを出し、踵のキャタピラも倒した後に上半身を180度回転
させます。 因みに踵のキャタピラ可動に際してもクリック機構を搭載しています。
膝を曲げた後、腕部を180度回転させながら上半身を前方に倒せばタンクの基本形に。
胸部&背部の銃座を展開!
機体上部に回った胸部の銃座を画像上の様に立ち上げ、
頭部を回転させながら所定の位置に移動します。
同様に機体下部に回った背部の銃座を画像下の様に引き出します。
付属の人形をセット!
本モデルには画像左上にある同スケール?の人形が2体付属。(多分ジェットとセクシィ)
各銃座に着座させる事が出来ます。 因みに背部銃座は人形を乗せたまま本体に収納可能
なんですが胸部銃座は頭が邪魔になって乗せたままでの収納は出来ませんでした。
タンクタイプ、変形完了!
伸縮可能な前腕部を縮めて前腕部横のスライドレバーを操作し砲身を出せば変形完了。
どうも各翼の角度にはコレという決まりは無さそうなので、この辺は好みという事で。
ボディと干渉する故に膝のロールバーを外さなければならないのが何とも残念なところ。
飛行タイプに変形!
両脚を前方に伸ばすと同時に爪先を前方に伸ばします。 この時、脛にあるレバーを
スライドすると関節の隙間にカバーが現れるという、一見らしくない芸コマぶりも!
上半身を前方に倒し頭部、背部銃座、腕部、翼を調整すれば変形完了!
うーん、タンクに比べると一寸面白味に欠けるかな…胸部銃座が死んじゃってるし。
残念ながら自由度は低めです
本モデルは色々と面白いギミックを搭載しているんですが飽くまで各形態の為のもの…と
いう感が強く、ギミックを応用した‘俺変形'や先述のポージング等で楽しむ事に対しては
不向きですが、付属の人形と絡められるというのは何気に高ポイントだったり。
付属のシール
使いどころに悩むデザインだったんで貼るのはパスしました。
商品名を反映したシールを入れてあるのはベテランの方が携わっていたからでしょうか?
Mission Outer Space!
今時の‘フィギュア'として見れば碌にポーズも取れないダメモデルとの評価が下されそう
ですが、遊びを重視した‘玩具'として見れば当時にして中々出来の良いモデルなんじゃ
ないかという評価に至りました。 出来ればハイパースラングルも欲しかったッスね〜!