(旧)サイクロン

 

 

登場作品:仮面ライダー(1971

 

 

 

 

パッケージ

バンダイ製 ポピニカ魂

 

超合金魂のスマッシュヒットを受けてバンダイはポピニカでもハイエイジ対象玩具

「ポピニカ魂」の展開を開始。その第1弾であるホバーパイルダーに続く第2弾商品が

このサイクロン号で、全身の関節が可動する新規の人形素体にスーツを着せるという

コダワリのライダーフィギュアをセットして2000年に発売。

 

約1:15スケール  定価:7800

 

SIDE VIEW

全長:約14.5cm

 

90年代後半から嘗て子供だった世代を中心に古キャラブームが玩具界で

巻き起こると、サイクロンは大人気車種という事でポピニカ魂が出る以前から

数多くのアイテムがマニア向けに発売されていました。

何しろ対象年齢を高めにした商品なのでニーズに合わせたミニチュア的アプローチの

ものが多くプロポーションやディティール等に於いて各商品、拘りを見せています。

 

ところがこの旧サイクロン、どうも商品によって微妙に解釈が違っている様で

同じバンダイ製品でも本商品とHGメタルメカ等とでは雰囲気が違います。

ポピニカ魂版も悪くはないのですが…何か違和感があるんだよなぁ。

 

TOP & BOTTOM VIEW

見た目的には可も無く不可も無い。

タンク部分が電池ボックスとなっていて、ここにボタン電池LR44を2個

セットすれば底部にあるスイッチでヘッドライトを点灯させる事が出来る。

(電池も付属します。)

 

右側のペダルや可倒式のスタンド等、その形状にも配慮が。(画像右)

 

FRONT & REAR VIEW

前・後輪共、スプリングによるサスペンション機構を再現。

マフラーの穴も開口されててイイ感じです。

 

気になる点としては正面からフロントカウルを見ると左右で分割している関係で

中心に分割線が出来てしまっています。ここはやはりUの字みたく一体成型にして

サイドにあるモールドで分割して欲しかったですね。

 

‘本物のサイクロン(とライダー)のミニチュア版’をコンセプトとして

7800円という決して安くない価格設定をしたのであれば外側から見てサイクロン

に見えるだけでなく元となるバイクをしっかりと造形して本物同様に

分割したカウルを被せるといったスタイルにした方が良いと思います。

アニメバイクと違って特撮バイクは現実に存在する場合が多いので

メーカーにはこういったユーザーの欲求も考慮して欲しいです。

 

サイクロンだけを見るとこれまで発売されたサイクロン商品を

ほんの少しグレードアップしただけの様な印象を受けるんですね。

 

LIGHT ON

他のサイクロン商品には無い特徴としてライトが点灯!この大きさが為せる業か。

 

 

仮面ライダー1号

この商品のもう一つのウリである同スケールの1号フィギュア。

グローブは画像のバイク用以外にも握り手と平手のものが各1組付属。

動きと質感に拘りを見せた一品なのだが…ここに最大の欠点がぁ!

 

中身のABS製可動素体はサイクロンに美しく乗せる事を考慮された

完全新設計品でイイ感じなのですが、これに着せるポリウレタン製スーツ

の上着は前をマジックテープで止める方式。生地の厚みにマジックテープの

厚みも加わって結果、左右で段差ができちゃう。(画像右)

このスケールでこの段差はキツイ。同じくマジックテープ止めの

コンバーターラングを付けると更にツライ事に。

パッケージではキレイに装着されているので着せ方の問題かと思ったんですが

どうやっても上手に着せられない。()

 

生地の方も見た目の質感は良いのですが、触るとベタついちゃって

遊んでいる内に表面がボロボロと剥がれてきたりもして…うぅ(涙×2)

そんなワケでバンダイの担当者にはライダーキックだッ!

 

 

このポピニカ魂サイクロンは、ハッキリ言って売れなかった。

ポピニカ魂はこの後宇宙戦艦ヤマト、金田のバイクと出てそれ以降

新製品の話を聞きません。開発側の志は高かったものの商品としての

トータルバランスの悪さが大きく足を引っ張っていたかと思いますが、

玩具ファンからは超合金(=ロボ)しか求められていないのかもしれません。

超合金よりもポピニカが好きだった自分としては寂しい限りです…。

 

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独特のアレンジで人気となったSICのサイクロンもご紹介!

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