スペースシャトルキャリア

 

 

 

 

HESS製 プラトイ

Toy Truck and Space Shuttle with Satellite

パッケージサイズ/縦:約12.6cm×横:約37.6cm×厚:約8.9cm

 

ニューヨークに拠点を置く1919年設立の老舗化石燃料企業HESS(ヘス)は1964年の

クリスマスシーズンにトレーラーの玩具を製造、自社のガソリンスタンドで販売しました。

 

以来、シーズン毎に新作玩具を発売する様になりトラック型を中心に点数を増やした結果

立派なコレクターズアイテムの仲間入り…という流れに。 既にHESSは主事業から

手を引いていますが玩具は引き続き毎年製造、サイトにて通販している様です。

 

本モデルは1999年のアイテムで主に子供向けですが、これ以外にもディティール面で

拘りを見せるやや大人向けのミニチュアカー(消防車)を発売しています。

 

1999年発売/定価:?(多分50ドル前後)

 

 

 

 

SIDE VIEW

全長:約38cm(シャトル尾部まで)/約36cm(トレーラー尾部まで)

 

本車はHESSのロゴが入ったスペースシャトルを運搬する専用トレーラーという趣向。

基本オリジナルデザインで車両とシャトルのスケールも玩具故のバラバラさですが、

トラクター部分等を見るに造型はそこそこ丁寧なものとなっている様です。

 

 

 

 

TOP & BOTTOM VIEW

 

シャトルの主翼は取り外しではなく折り畳んだ状態で積載されているのが好ポイント。

シャトルの機首をガッツリとホールドするトレーラー前部のデザインも格好良しです。

 

 

底部はなんちゃってモールドですがタイヤはPVC製で転がし走行が可能。

トレーラー底部には電池ボックス&ギミックの用スイッチも見えます。(後述参考)

 

 

 

 

FRONT & REAR VIEW

 

オリジナルデザインとはいえ奇を衒わず至って普通なトラクター部は申し訳程度ですが

運転席やハンドルも再現、このサイズなんでドアが開閉すると嬉しかったんですけどね…

 

HESSのパーソナルカラーである白&緑はシリーズで(ほぼ)共通。 ホイールに

用いた赤&銀メッキも非常に良いアクセントで、これもシリーズで多用されています。

 

 

因みにシャトルの垂直尾翼はパッケージングの都合もあって取り外し式なんで外して

積載するのもアリですが、外した尾翼の置き場は無いので結局付けたままという事に。

 

 

 

 

ACTION

 

トラクターにステアリング機能はありませんがトレーラーとの連結部は左右に旋回可能。

 

 

 

 

ライトアップ

 

先述したトレーラー底部の電池ボックスに単2×2本をセットし、

その後方にある赤いスイッチを入れると画像の様に車体各部が点灯します。

 

おぉ、「これでもか!」ってな感じで光るHESSのロゴがかっちょええッスな。

光の色が単調なのと光がボディを透けちゃうのが少々残念ではありますが。

 

 

電動走行ギミックはありませんがこれで正解だと思います。

 

 

 

 

シャトルを積み降ろす

 

荷台のスペースシャトルは勿論、積み降ろす事が可能。

折り畳んでいた主翼を倒し、そのまま本体側に差し込めば変形完了です。

因みに積み降ろし後のトレーラー上部はこんな感じ↓でロック機構は無し。

 

 

 

 

 

HESS、宇宙事業に参画!

全長:約27cm

 

玩具造型ですがトレーラー同様にそのスタイルは大人しめで個人的には良い塩梅。

マジな宇宙船というよりHESSの宣伝用と考えるのも一興かな? トレーラー同様に

底部のPVC製車輪で転がし走行可能、後輪はダブルってのが一寸お洒落な感じです。

 

電池使用のギミックはシャトルにも搭載されており底部を見ると電池ボックスと

スイッチ、それにスピーカーの姿が確認出来ます。 (ギミックに関しては後述を参考)

 

 

 

 

 

ライト&サウンド!

 

底部の電池ボックスに単3×2をセットして後部のスイッチをOFFの位置から

1つ上げると機体各部が点滅、もう1つ上げると継続して点灯します。

 

更に機体の後部右側にある2つの黒いボタンを押すとサウンドギミックが発動。

前のボタンを押すと噴射音が、後ろのボタンを押すと3連続の宇宙船的短信音?が

光の点滅と同時に数秒間鳴ります。 (発動中にもう1度押すと途中で停止します)

 

 

 

 

 

サテライト展開!

 

光と音以外にもコクピット上部の赤いボタンを押すとカーゴハッチが開き、アームに接続

された人工衛星がゼンマイ動力でゆっくりと立ち上がります。 立ち上がる際に左右の

パネルが自動で展開したり別電源で発光点滅発音するという凝った造りにゃ関心至極。

 

電源はボタン電池・GPA76(LR44相当)×2を衛星内にセット。

ライトは点滅用と点灯用の2灯、光と共にピーピーピーという音も数秒発します。

尚、衛星外部のボタンでON/OFFの切り替えも可能という念の入り様だったり。

 

 

 

 

玩具の中で事業の多角化を達成?

 

HESSの玩具を並べてみるとトレーラー(或いはトラック)に何かを積むスタイルは

スタンダードなもので車やセスナ等があるんですが、スペースシャトルに至っては同社の

(身の丈以上の)巨大企業っぷりを想起させるハッタリ具合が何とも面白かったりです。

 

日本ではHESSもHESSの玩具も馴染み薄いですが、しっかりとした造りの玩具が

50年以上に渡って発売され続け今年(2020年)も発売予定がアナウンスされています。

何とも楽しみな処ですが日本のファンにとっては少々入手が困難で…

 

 

 

 

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