SPACE SHUTTLE ‘Orbiter Vehicle’(1981)
ロックウェル・ボーイング製実機データ
全長:37.24m/全高:17.25m(着陸時)/翼長:23.79m/空虚重量:約78t
最大積載量:25.06t/乗員:2〜8名
PLYMOUSH TOY & BOOK製 プラトイ
低年齢向けの宇宙啓蒙玩具といった感じで「IN AIR / E-Z Build」と名付けられた
シリーズの1品。 組立て時に必要なドライバーも付属します。 因みに同じ内容の
商品が他ブランドでも出ているんですが、この辺の事情はよく解りませんでした。
?年発売/定価:?
1981年4月12日、宇宙空間へ初飛行!
スペースシャトルは飛行士が乗る軌道船と赤茶色の外部燃料タンク、白い2基の
固体燃料補助ロケットから成り、このうち外部燃料タンク以外は再利用されます。
固体燃料ロケットは打ち上げ126秒後(高度:約46km)に切り離され海上に落下。 外部
燃料タンクは軌道船が軌道に乗った後に切り離され大気圏に落下、焼却処分されます。
外部燃料タンク
全長:46.9m/直径:8.4m/空虚重量:26.535t/発射時重量:756t
固体燃料補助ロケット
全長:45.46m/直径:3.71m/空虚重量:68t/発射時重量:571t
スペースシャトル打ち上げ時
全長:56m/発射時総重量:2000t
本モデルに外部燃料タンクと固体燃料補助ロケットはセットされていないので
上の画像は同じ空想科学宇宙開発局内で展示しているセット物のチープトイ、
「スペースミッション・ジオラマプレイセット」に付属するものを使用しました。
SIDE VIEW
全長:約21cm(約1/177スケール)
その余りにも飛行機然としたシルエットに当時子供だったノボは少々ガッカリ。
子供の考える宇宙船像からは掛け離れた感じだったんですよね。 でも現実的な宇宙船
とは如何なるものかを考える良い機会となりました。 一寸オトナになった的な?(笑)
モデルはシリーズ共通である良好なスタイリングに加え、全塗装による本体の光沢ぶりと
印刷処理された耐熱タイルが(やや煩げではありますが)チープさを軽減。
とてもマジメな姿勢で造型されていると思います。
TOP & BOTTOM VIEW
大気圏内に於いては基本的に滑空機となるオービター(より専門的には‘オービタ'と呼称
される場合が多い様です)。 モデルは特徴的なダブルデルタ翼にも耐熱タイルの印刷が。
対してフラットな底部には後述する展開可能なランディングギアを装備しています。
FRONT & REAR VIEW
低翼スタイルである事が解る前・後部。
ユーザーは後部ノズルの付いたパーツを本体にビス止めする作業を要します。
サイズがそこそこ大きいだけにウィンドウやスラスター等の塗装&印刷処理や後部ノズル
周りの造型&ディティールの甘さに若干の寂しさを感じますが、手に取って遊ぶ分には
そんなに気にならないかな? 基本造型の良好さからくる嬉しさの方が勝る感じです。
尚、実機だとウィンドウの斜め下あたりに船名が記されているのですがモデルでは割愛。
パッケージ裏面を見ると最終機であるエンデバー号について触れられていますが、
モデルに於いては敢えて船名を特定しない方が良いとの判断だったかもしれません。
ACTION
モデルは実機同様にカーゴハッチが開閉可能。
内部スペースに付属の機器(商品ではSatelliteと表記)を収納可能で、機器本体に
接続しているアームは90度可動。 機器を立ち上げ後にソーラーパネルを取り付けます。
因みにこの収納ギミック、何故か説明書等で触れられていないんですよね…
察しろって事かもしれませんが最初はソーラーパネルを取り外せるって知らなかったんで
カーゴスペース内にあるソーラーパネルの収納用モールドに気付きませんでした。
(たぶん)ハップル宇宙望遠鏡が付属
パッケージにはサテライトとしか表記されていませんが、恐らくハップル宇宙望遠鏡で
間違いないかと。 モデルはソーラーパネルがクルクル〜ンと良く回転する以外にも
シャトル側のアームとの接続部分で本体を回転させる事が可能となっています。
地球へ帰還!
底部3ヶ所にあるランディングギアが展開、転がし走行も可能です。 ユーザーは
3つのギアの取り付け作業を要するのですが、説明書をみると部品の向きが前後逆に
記されているんだよなぁ。 しかも結果、実機のディティールとも逆になるという…
宇宙飛行士&ディスプレイ台が付属
モデルには宇宙遊泳ユニットを装備した宇宙飛行士の人形1体と、ネーム入りの
ディスプレイ台が付属。 人形はスケール違いですが造型は中々良い感じです。
5機で合計135回の飛行!
コロンビア、チャレンジャー、ディスカバリー、アトランティス、エンデバーの5機が
宇宙へ飛び立ったスペースシャトルは2011年に全機退役。 30年の間にはコロンビアと
チャレンジャーを乗員共に失う事故もありましたが、その機影は広く親しまれました。
モデルは外部燃料タンクと固体燃料補助ロケットが付属しない事に物足りなさも感じます
が、程好いサイズとプロポーション、ディティールにギミック等々、低年齢にも対応した
商品という性格を考えれば単体としてのパッケージングは中々に優秀だと思います。
シリーズは全4種
非常に手堅いラインナップ。 同一商品&ラインナップでNEW RAY TOYからも出ており、
以前より展示している宇宙ステーション・ミールに関してはNEW RAY版となっています。
モデルにある小さな刻印を見ると、どうもNEW RAY版が元祖っぽい感じですね。
以前、もう1つ別のブランドで見た気がするんですが…記憶違いかも(謎)