(マックスマグマ)
登場作品:地球戦隊ファイブマン(1990/TV特撮)
バンダイ製 プラトイ
DX大型基地 マックスマグマ
サンプル用パッケージサイズ/縦:約48cm×横:約42cm×奥:約33cm
前作「ターボレンジャー」に登場するターボビルダーで打ち出した基地&母艦の新機軸を
本作でも踏襲し送り出したのがマックスマグマ。 玩具の方もバブル期の時勢に乗ったか
ターボビルダーを超える超強気の規模&値段設定で勝負しましたが当時の受け入れ度は…
ここで紹介するのは店頭用サンプル品として小売店に配られたもので(多分有償で)
マックスマグマ以外にもファイブロボ&スターファイブがセットされているんですが
サンプル品故か化粧箱では無く白箱、また武器類が諸々欠品していました。
変形合体説明用ビデオは付属していましたが視聴は無理っぽいスね。
因みにターボビルダーでは外された「大型基地」のブランドが復活したものの
このマックスマグマが実質的最後の「大型基地」であった様な気がします。
1990年発売/定価:16800円(税別)
それでは基地形態であるマグマベースから順にご紹介!
FRONT & SIDE VIEW
モデルサイズ/全高:約36.5cm×全幅:約48cm×奥行:約36.5cm
マグマベースは5人の兄弟(妹)の父・星川博士が造った基地兼宇宙船、ゾーンの襲来に
より幼くして父母と離れ離れになった5人の兄弟はマグマベースに乗ってシドン星から
地球へ逃れ、サポートロボ・アーサーG6により戦士ファイブマンへと成長する事に。
画像のマグマベースはマックスマグマの基地形態で平時はこの姿で5人の拠点となります。
前作ターボビルダーに比べると形状的にも色味的にも若干地味な印象を受けたりもしますが
建築物っぽさは上がったかな? 剥き出しの大砲が与える厳つさも良い感じに思えたり。
REAR & TOP VIEW
後述もしますがマックスマグマ時の上半身の前面をマグマベース時の背面とする事で
一層地味になりがちな背面をカバー、クリアパーツや連装砲が効いている感じです。
上部を見ても基本箱型なんでケレン味に欠けるかもしれませんが、
司令塔や大砲が想起させる戦艦っぽいデザインワークは面白く思えたりです。
因みに劇中だと左右の大砲がある天面は赤なんですがモデルの様に黒で良かったかも?
背面の底部にあるのは後述するスターキャリア用のランチで、スターキャリア不在時は
画像右の様に収納されるんですが見映えを考えると常時展開させた方が○な気がします。
それでは各メカの格納ギミックを見てみましょう!
スカイアルファー&ランドガンマ
レッドが乗るスカイアルファーは屋上にあるヘリポートっぽい甲板に置くだけですが
向かって右側にセットされた司令塔とバランスを取った感じなのかな?
ブルー&ピンクが乗るランドガンマは下部の向かって左側に格納されており、
画像右の様にハッチが開閉し手動で発進させます。
◆劇中設定◆
スカイアルファー 全長:25.5m/重量:83t
ランドガンマ 全長:12.3m/重量:38t
キャリアベータ
ブラック&イエローが乗るキャリアベータは下部の向かって右側に格納、
先端部を右にスライドさせるとハッチが開閉可能になるのでこれを倒し(画像左)
ハッチに収納されているスロープを引き出せば発進可能となります(画像右)。
尚、キャリアベータはハッチ上にあるフックで‘軽く’固定されています。
◆劇中設定◆
キャリアベータ 全長:22.9m/重量:147t
♪危険に今、命を張れ! 地球が危ない!
基地として見ると地味目なれど其処まで悪いとは思えないマグマベース、
気になる点としてはスカイアルファーの格納庫が用意出来なかった事ですかね。
忘れてましたが3連装の大砲は1軸で挿し込んでいるだけなので左右に旋回可能です。
あと、白い部位は劇中通り深めのシルバーに塗装すると化けるかも…!?
背部にはスターキャリアを搭載
2号ロボ・スターファイブのマシン形態であるスターキャリアはマグマベースの背部にある
凹みにスッポリと収納、こうなるとリアビューも賑やかさが増して良い感じに見えますね。
尚、スカイアルファーとキャリアベータを其々変形させた後に連結させると
ファイブトレーラーとして遊ぶ事が可能になります(画像右下)。
◆劇中設定◆
スターキャリア 全長:33.5m/重量:292t
ファイブトレーラー 全長:34.1m/重量:268t
ファイブロボ&スターファイブ
割とシンプル目な3機合体のファイブロボなんですが前作のターボロボが用途の異なる
車による5機合体、前々作のライブロボが空陸海とバラエティ豊かな動物型メカによる
3機合体であった事を思うと子供に対する訴求力は少々低かったかな?
ファイブロボは久々に復活したジャンボマシンダーも発売、随分力の入った展開でしたが
輪を掛けてシンプルなスターファイブも含めて‘ハズした感’はどうにも否めませんね…
玩具の魅力は着ぐるみを超えていますが着ぐるみの段階で人気を得ないとダメなのかも?
◆劇中設定◆
ファイブロボ 全高:36.5m/重量:268t
スターファイブ 全高:39.8m/重量:292t
スーパーファイブロボ
ファイブロボとスターファイブが合体してスーパーファイブロボに。
高層ビル感は何時もの事ですが纏まり具合は結構良い感じかな。
ただ腕部の固定に関する設計には若干の不満が…
◆劇中設定◆
スーパーファイブロボ 全高:52m/重量:560t
変形合体! マックスマグマ!
左右のユニットを分離させ、ユニット内部にある腕部を取り出します。
掌を出しつつ腕部をユニット外部に接続、外した大砲を肩に取り付けます。
因みに左側(向かって右側)のユニットはマックスマグマ時の右上半身になります。
同様に変形させた右側(向かって左側)のユニットと合体させれば上半身が完成。
上部中央に司令塔を接続してヘルメットを起こせばお顔が出てきます。
上部の甲板を左右に起こし内部にスーパーファイブロボを収納した後、
上半身を被せれば戦闘ロボ形態・マックスマグマの完成となります。
◆劇中設定◆
マックスマグマ 全高:77.6m/重量:2980t
FRONT & SIDE VIEW
全高:約50cm(約 1/155スケール)
む、ターボビルダーよりロボ度アップな感じ。 胸部をクリア成型としたのは良アレンジ
だと思うんですが透明度は低いんで内部のスーパーファイブロボが見難いってのは残念。
測ったらNゲージサイズってのは面白い処、鉄道模型と絡めて…ってあんま意味無いか。
REAR VIEW & DIAMONDMAX!
賑やかな前面に対し背面はアッサリ味、もう少し遊びの余地が欲しかったですね。
アクション的には両腕が付け根のラチェット機構で1軸可動、胸部の砲身を上げて
必殺のダイヤモンドマックスをソレっぽく再現するのが精一杯な感じかなぁ?
…て、両脛にある計4基の小さいレーザー砲の砲身を起ち上げるのを忘れてた(汗)
因みにマックスマグマは超合金と食玩でも発売されていました。
♪君のために 戦い続けよう
当時発売されていたミニソフビとパチリ。
5人は兄弟で全員が学校の先生ってのは面白いと思うんだけど30分のヒーロードラマで
活かすにゃ少々難儀な設定なのかも…「ウルトラマン80」でも苦労していたし。
ノボが玩具探しの旅をしていた頃、其処彼処で売れ残ったマックスマグマを見かけました。
地方の小さな店舗で10年以上鎮座しているのを見る度に切なくなったのを思い出します。
半額にしても8000円、更に半額でも4000円…それなら他の商品を買っちゃうわなぁ。
当時、何件かの店で「タダでいいから持っていって」と言われた事もあったんですが
車に乗せるのも大変だったりで断っていたんスよね…今思うと勿体無い事したのかも?
今回紹介した店頭サンプル品は最後に話を頂いたお店から譲ってもらったものでした。