登場作品:
ゴジラ モスラ キングギドラ
大怪獣総攻撃
全長:6m
熱感知装置サーモグラフィーを内蔵
し、ターゲットを正確に補足する。
2001年に公開されたゴジラ映画第25作、「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」は
監督に「平成ガメラ」の金子修介氏を迎えた21世紀初のゴジラ映画となりました。
父と娘の関係を軸に護国聖獣の設定を与えたりと、ともすればマンネリに陥り易い
ストーリーにこれまでに無い変化をつけようとした意欲作でした。
正統派?メカ、さつま
思えばゴジラと対決したメカって、スーパーXを始めとしてモゲラだのメカゴジラだのを経て轟天号(2005)
に至るまで兎に角ムチャなメカが多かった気がします。
怪獣映画なんだから別によいのでは?…と思うかもしれませんが、タダでさえ荒唐無稽な怪獣と対峙させる
のですから人間側まで荒唐無稽(過ぎ)では最早「まんが」です。
「ファイナルウォーズ」(2004)の時の様に割り切っているのであればそれも可なのですが、
昨今はやたらと理屈を捏ねたり説教クサかったりで高度な脚本ぶりを強調している様に思えます。ならば、
登場する怪獣以外のキャラやメカには説得力を持たせる必要があるのではないでしょうか。
空飛ぶ巨大メカや変形合体ロボットではなく、全長僅か6mの潜航艇である‘さつま’こそが‘ゴジラ’と
対峙するに相応しい人間側の対抗手段だったと思います。
いつかどこかで…
‘さつま’を操縦してゴジラに立ち向かうのは防衛海軍准将、立花泰三(宇崎竜童)。
一人娘である由里(新山千春)との「修復していく親子愛」というのが話の軸なのですが…
観ている内に「アルマゲドン」を思い出しました(笑)
クライマックス、削岩弾をつけた‘さつま’は宇宙戦艦ヤマトに出てきたガミラスの戦闘機の様だったし
パクッた訳ではないのでしょうが、やはりストーリーやアイデアは頭打ち状態なんでしょうか?
バンダイ 東宝マシンクロニクル2
コンビニ等で販売された玩具の第2弾。ラインナップは1弾と
違い、殆どゴジラ映画に登場するメカで占められています。
メカ好きには嬉しいシリーズだったが、3弾以降の予定は全く
立っていないのが残念です。
定価¥350
左舷
全長約7.3cm
プロポーションやディティールの再現度は見事の一言。
平成ゴジラメカは行き過ぎたデザインのものも少なくないのですが
この「さつま」は案外保守的な部類なので好感が持てます。
商品に関しては塩ビ製なので部分によっては変形し易いのが悔やまれます。
上部および底部
何処か有機的な感もする上部のフォルム。
搭乗ハッチを始めとする各部の細かいディティールが気持ち良いです。
前部および後部
「薩摩」と漢字で表記されていますね。
曲がってしまっていた水平舵等がなかなか元に戻りません…(悲)
ギミック
後部の推進器と舵は可動させる事が可能です。
設計の都合で意図したものでは無かったのかもしれませんが
結果オーライです(笑)
D−03削岩弾
映画のクライマックスに登場する必殺兵器、ドリルミサイル!
底部に装着!いざ決戦へ!
ん?どっかで見た様なスタイルだな…
バンダイ製 食玩ハイパーゴジラ+1
以前発売された塩ビ製のゴジラに新規のインジェクションパーツを足したもので、
小さいながらもマニアックなメカが商品化された。
東宝マシンクロニクルが発売されるまで「さつま」唯一の商品だった。(ガレキ除く)
東宝の潜水艇というと「日本沈没」の
‘わだつみ’や‘ケルマディック’を想起しますが、
‘さつま’はそれらを受継ぐ名潜水艇だと思います。
スーパーX以降、ゴジラと対峙したメカの中で
最も小さい‘さつま’ですが、ゴジラにはデカイ
メカよりもこういった小さいメカの方が画的にも
話的にも面白いのではないでしょうか。