withアニバーサリーキャンパー
関連シリーズ:スタイリッシュキャンディ(1998/玩具オリジナル)
スタイリッシュキャンディとは?
英国のGENIE TOYSが1997年に展開した玩具シリーズをエポック社が日本国内で輸入販売
したもので、先行して人気となっていたBLUE BIRD社のポーリーポケットと似た雰囲気を
持っていますが本シリーズは着せ替えをメインコンセプトに置いた構成となっています。
シリーズの核となる人形の身長は約4.5cmで首と腰が回転&四肢が個別に可動、人形
によっては膝が可動するものも…という具合に造型も含め中々な出来に見えるんですが
やや顎を上げた状態で頭部がジョイントされているんで立ち姿が少々不自然だったり。
関連商品に多くセットされている軟質ビニール製の服を色々と着せ替えて遊ぶんですが
透明の生地に塗装したものなんで遊んでいると塗装が割れたり細い部分が千切れたり帽子
は直ぐ取れたりロン毛キャラは髪が邪魔でアウターが着せ難かったりという難点も…
しかし最大の難点は何と言っても軟質とはいえ小さい&タイトで着せ替えし難いのと
サイズの関係もあって基本的に着膨れしちゃうって処かな? この辺が商品として
イマイチ弾け切れなかった理由かと…コンセプトは悪くないんですけどね。
エポック社製 スタイリッシュキャンディ
SH-01リビングハウス/SH-02リトルコテージ
パッケージサイズ/縦:約28.5cm×横:約20.2cm×厚:約5cm
別売であるスタイリッシュキャンディ(以下SC)の人形で遊ぶ為のドールハウスで
家具類に加え、着せ替え用の服もパックされた小型プレイセットの第1弾&第2弾。
何れもSC達の「居」に趣きを置いた物件となっています。
1998年発売/定価:各1200円(税別)
◆以下に紹介する物件とその付属品以外は、人形を始め全て別売となります◆
リビングハウス
モデルサイズ/横:約11cm×高:約8.5cm×奥:約4.2cm
郊外にある一戸建て風物件で草花の絡み具合が良い感じ。 大きな窓の下にある
[ Annies ] のプレートを見るに「SC」ってのは日本オリジナルの名称なんかな?…と
少々調べてみたんですが成型色違い以外、海外版の詳細って不明な点が多いんスよね。
で、後部を倒すと屋内の様子が展開するのはこの手の物件じゃお約束のギミック。
狭くてキッチンから直通ながらトイレ&シャワーも完備…と、一通り揃っている感じ。
内見
早速、売り出し中の当物件を内見してみます。 外観からして結構気になっていたのは
何と言っても玄関のドアが人形より小さく内開きになっている点ですね…専用設計である
筈なんですが後述の物件共々、この辺非常に不可思議な案件となっています。
付属の家具類はユーザーの好みで設置出来ますがリビングスペースの関係で
自ずと配置するパターンは限られそう? ベッドを挟んだ反対側の外壁を開くと
内部にはガーデニング用品がモールドされた物入れスペースが設けられています。
玄関の壁とその反対側に飾られた絵画は入れ換える事が可能。 額縁の裏側にもイラスト
シールが貼られていますが、残念ながら表裏を入れ換えて飾る事は不可となっています。
当物件にはピンクのワンピースとブルーのパジャマ上下&ナイトキャップが付属。
慣れてないんで着せるには相当な頑張りを要しましたが…この辺、女児はお手のもんか?
リトルコテージ
モデルサイズ/横:約10.3cm×高:約8.6cm×奥:約4cm
コテージってばキャンプ場等にある家具・家電・トイレを完備した個人&グループ単位で
利用するお洒落な宿泊施設といったイメージですが、当物件の外観はまるでファンタジー
の世界から抜け出た様な超クラシックテイストでSC的にゃ少々「?」に思えたり。
元々コテージってのは中世ヨーロッパに於ける典型的農家の事だそうで成程、当物件は
そのイメージなのだな…となると益々SC玩具として疑問が湧いたり。 もしかすると
先述した小さいドアも含めて基はSCとして用意された物件ではないのかも…?
例の如く背部をパカッと開けばカントリー調の屋内が展開、屋根裏チックなベッドルーム
は良しとしてもバス&トイレ無しってのは都会っ子のSCにゃ難易度高めか?
内見
先述の物件同様、ドアが小さい…と言うか物件自体が小さいんでしょうね。
やはり内開きのドアを通ると付属の家具類によって狭さに拍車の掛かった屋内で楽しむ
事が可能。 尚、4人分のスペースは無いものの付属するワンコのスペースはある模様。
因みにルナが来ている青いジャケットとルビーのロングコートも当物件の付属品です。
キッチンのコンロも釜戸チックでクラシックな雰囲気を盛り上げます。
レンガ造りのお洒落な暖炉に掛けられた鏡にはミラーシールを使用でこちらも雰囲気○。
その暖炉を開くと内部は物置となっていてよく見ると蜘蛛やネズミや鳥の巣といった
先住者の姿も。 窓際に設けられた木製の机に載った本が良い感じを出していますが
2階?にあるベッドルームへの動線が設けられていないのは少々残念。
先述しましたが元々コテージってのは納戸(或いは納屋)が一体化した古い欧州の農家で
当物件はその辺を汲み取った造型になっている訳ですが…やっぱSC的ではない様な?
当初はポーリーポケット的な人形玩具を想定していたのかもしれませんね。
さて、上記で使用した人形と服は以前購入したジャンク品セットの中に入っていたものを
使用しているのでかなり草臥れているんですがメンバーが揃っていたのと欠品多数なれど
ジャンクならではの安価に加えコレ↓が入っていたんで手元に置いておりました。
アニバーサリーキャンパー
全長:約18.5cm
人形と建物がメインの中に於いて唯一の乗物系プレイセットがこのキャンピングカー。
プレイセットとしては勿論、ドア開閉&乗車可能といった車としてのギミックも良しで
それに加えデザイン的にも結構好みだったり…なので何時か新車で欲しいなァ、と。
因みに本来はルーフにモーターボート、リアデッキにバイクを搭載しています。
英国産なんで日本と同じ右ハンドル、乗車は膝が曲がらないんでかなりキツめだったり。
画像右下の様にボディを展開するとプレイセットとしての遊びがスタートします!
1998年発売/定価:2400円(税別)
車内
後部には展開式のソファベッド、その前にはキッチンを装備。 青いカバーを開くと
調理台と食材ストッカーらしきものがあり、実際手前にあるピンクのカバーを開けると
小物入れになっています。 階段を設け動線を確保しているのも好感度高し。
前方のユニットをクルッと上方へ持ち上げると下部にはトイレ&シャワーが現れます。
持ち上げた最上部は展望スペースで、その中間には内部に収納スペースのある
姿見が設けられているんですが例によって人形に対し高さが足りなくて…
車外
最初にパカッと開いたボディを反対側に回すと画像の様な日陰スペースが出来ます。
付属物であるビーチチェアやテーブルを置けば海辺のキャンプ気分も楽しめたり。
エミーだけ台座があったんで代表でアイドルごっこして貰いました。
アニバーサリーキャンパーは先述のリビングハウスやリトルコテージより大型なんで
4人で遊べるってのが最大のセールスポイント、欠品が無ければもっと遊べます。
最大商品であるパーティパレスよりもお手頃で車的遊びが可能なのもポイント高しです。
どうやらSCは日本オリジナル展開もあった様で1998年末にはシングルCDを発売したり
翌1999年には「ブラックトリニティ」なる3人組のライバルグループを発売したり…と、
人形セット&小物セットを中心に力を入れていた様ですが遺した爪跡は如何程だったか…
因みに人形は1/35〜1/36辺りのミニカーと相性が◎なんで、それ用の需要はアリかも?