登場作品:レッド・オクトーバーを追え!
テスト航海中に不穏な動きを見せるソビエト連邦最新の原子力潜水艦
‘レッドオクトーバー’を巡り冷戦中の米ソに緊張が走る…!
トム・クランシー原作の「レッド・オクトーバーを追え!」は1990年に公開。
旧ソ連が建造した世界最大の戦略原潜であるタイフーン級を元にした
レッド・オクトーバーはその異様な巨体で見る者を圧倒します!
ヤンキーをビビらすキャタピラー推進!
レッド・オクトーバーは外観上に於いて実在のタイフーン級と然程変わりませんが
劇中でもポイントとなるキャタピラー・ドライブなる無音推進機関が
見た目的にもタイフーン級とは違うポイントとなっています。
艦首と艦尾両舷に開閉ハッチがあり、艦首から取水〜艦尾より噴出する事で
スクリューを回さなくても推進可能とします。トップにあるのは以下で紹介する
プラモのパッケージで、艦尾から海水を噴出しキャタピラー推進を表現している
のですが、ナゼか艦首のハッチが開いていません…ツメが甘いなァ(笑)
このキャタピラー・ドライブ搭載の為か通常のタイフーン級より
全長で12m、全幅で3m大きい設定となっている様です。
同志諸君、目指すはアメリカである!
「レッド・オクトーバーを追え!」のストーリーを端的に言うと
マルコ・ラミウス艦長(ショーン・コネリー)が一部の士官と共謀して
レッド・オクトーバーを手土産にアメリカへ亡命する…って話で、
主人公ジャック・ライアン(アレック・ボールドウィン)とマルコ艦長の
「困難な状況での意志の疎通」が見所となるのですが、初めて観た時は
「空想科学潜水艦レッド・オクトーバーが派手にドンパチする映画」だと思って
ワクワクしていたので一寸肩透かしを喰らった感がしました。多分以前に観た
「ファイヤーフォックス」とイメージをダブらせていたのかもしれませんね(笑)
ファイヤーフォックスにレッド・オクトーバー、いずれにしても冷戦時代のソ連
というのはハリウッドにとって実に都合の良い「巨大な敵」だったんですね。
レベル製 プラモデル
既存のタイフーン級キットを映画公開に合わせてパッケージ変更、
これにデカールを加えた所謂タイアップ商品なので劇中に登場するレッドオクトーバー
とは仕様が異なりますが外観が派手に異なる訳ではないのでガマン出来るレベルです。
日本国内でも一部輸入販売されていたらしく、箱に古い値札が貼ってありました。
1:400スケールという大きなキットですが画像の通り部品はアッサリしており、
パッケージには10歳以上向けと表記されています。
1990年ごろ発売/定価:4000円
左舷
全長:約41.9cm
独特のロングノーズを誇る世界最大の戦略原潜‘タイフーン級’。モデルはその
タイフーン級にデカールを貼っただけのものなので残念ながらレッドオクトーバー
最大の特徴であるキャタピラー・ドライブ用のハッチは再現されていません。
画像はパッケージ横の写真より。
前部
艦首にある潜舵は可動式かと思いきや固定式…残念ッ!
巨大な艦体パーツはモールドも細かめなのですが一寸ウルサ気味かな?
ミサイルハッチ
前部上甲板にある20基のVLS中4ヶ所のハッチが開閉可能。
画像右の説明図にある様に前後の2つが同時に開く仕様となっており
発射ギミックこそありませんがSS-N-20ミサイルも2発付属します。
セイル
画像右の説明図にある様に潜望鏡等が‘まとめて’上下するギミックを搭載。
ギミック的には少々玩具っぽいですね。
後部
スクリューと舵が可動します。
劇中ではスクリューのやや前方下部にキャタピラー・ドライブ用ハッチがあり
ここから前方より取水した海水を噴出。スクリューを止めたまま推進する
といったシーンを確認する事が出来ます。
既に展示しているユリョンに比べれば遥かに
良心的なレッド・オクトーバーのプラモデル。
タイフーン級はその独特のスタイルと
「世界最大」という称号で個人的に最も好きな
実在する潜水艦です。そのタイフーン級が主役
である「レッド・オクトーバーを追え!」は
自分の中で実に思い出深い作品となりました。