登場作品:ウルトラマンパワード(1993)
「ウルトラマンG(グレート)」に続いて海外で制作された「ウルトラマンパワード」。
登場怪獣等に元祖「ウルトラマン」への回帰が見られた全13話でしたが
その第10話でぺスターが襲来した際、「S号」の名を冠する潜航艇が登場しました!
マックシャーク以来のウルトラサブマリン!
S-22号は深度1万mの潜航も可能な小型特殊潜航艇。
曲面を主体とし華美さを押さえたデザインは「タロウ」のアイアンフィッシュや
「レオ」のマックシャークよりも「マン」の元祖S号や「帰マン」のマットサブ寄り
といった感じで90年代のアニメメカ然とした可不可の無い洗練具合となっています。
劇中では水没したストライクビートルを捜索する際に活躍していました。
一方商品的な洗練度は正直低めで、使い捨てデザインの枠を出ないのが少々残念。
変則的な作品に1回のみ登場するメカに余り多くを望めないのは承知していますが
脇メカであっても強力なデザインや大活躍といった付加価値を与えて欲しいですね。
何処かの芸人が言っていた台詞「1クールのレギュラーよりも1回の伝説」。
1回の活躍がその後に長く続く商品価値を生む事だって充分有り得るのだから
S-22号のデザインや劇中の活躍にも‘1回の伝説’を目指して欲しかったです。
青い目のウルトラマン
元祖「ウルトラマン」とのストーリー的な関連性は無い「パワード」ですが
作品を構成する各ピースは「ウルトラマン」のリメイクなの?と思わせますね。
ビデオやLD展開の後にTVでも放送されましたが2012年3月現在に於いて
DVD化されておらずレンタルも無い状態なのでパワードやS-22号の活躍を
見る事が出来ません。「グレート」同様、もう一つ微妙な立場の「パワード」故に
今後パワードの玩具が市場を賑わす可能性は低いですが、せめて映像くらいは
1日も早く気軽に視聴出来る環境になって欲しいですね。
バンダイ製 スカイハンター付属品
「ウルトラマンパワード」の地上波放映を期に発売されたスカイハンターの玩具に
カタパルトで射出させるミニメカとしてストライクビートルと共に付属。
2012年3月現在、唯一の立体物となっており大変貴重な存在となっています。
尚、ストライクビートルは2機、S-22号は1機付属しています。
1995年発売/定価:2980円
左舷
全長:約3.5cm
無塗装のダル造形モデルですが付属品という事を考えれば止むを得ませんが
全体的な雰囲気は出ているので良しとしましょう。
カラーリングは他のメカ同様、銀&赤の定番ウルトラカラーとなっています。
上部および底部
上部を見るとアウトラインはスカイハンターに似ているかな?
注目したいのは後部左右に見える3枚のフィン状部分。恐らく水流ジェット推進で
何処からか取り込んだ海水をこの内部より噴出するものだと思われます。
もしかすると潜舵なのかもしれませんね。
底部はご覧の様に肉抜きされたものとなっています。
前部および後部
元祖「ウルトラマン」に登場したS号に比べると潜水艇として無理の無い、
ソレっぽいデザインとなったS-22号。1回のみの登場なのが惜しまれます。
スカイハンターより発進!
スカイハンター上部にあるカタパルトより射出可能。
スケール感は無視ですが楽しいギミックです。
「グレート」共々、それまでとは異なる魅力
を持ったメカを見せてくれた「パワード」。
ウルトラシリーズはウルトラマンと怪獣が
メインなので潜水艦を登場させても難しい
役回りとなってしまうのが難点で無難な
デザイン&演出となってしまいがち…。
いつの日か飛行メカに負けない魅力を持った
ウルトラ潜水艦が登場する事を願ってます。