スカイハンター

開発コード:WRSC-02-1

登場作品:ウルトラマンパワード(1993

 

全長:313m/全幅:195m/総重量:553t/最大速度:時速960キロ/基本乗員:6名

(劇中設定より)

 

 

 

 

バンダイ製 プラトイ

ストライクビートルだけで打ち止めかと思えたパワードメカ玩具でしたが

地上波放送を期に晴れてW.I.N.R.(ウィナー/国際特別調査機構)の移動要塞も玩具化、

既に展開終了していたサウンドバトラーシリーズではない純粋なプラトイで

別シリーズのソフビ怪獣とも絡める仕様となっています。

 

1995年発売/定価:2980

 

 

SIDE VIEW

全長:約27.5cm(約1/1138スケール)

 

ウィナーが誇る飛行要塞は全金属製の巨大飛行船という変り種。

前方に気嚢部、後方に機関部という飛行船としては変則的なレイアウトを可能とするのは

空想科学メカの真骨頂。派手なストライクビートルに比べ地味目なアウトラインや

全長に対して極端とも言える上下厚の薄さに魅力を感じるかどうかで評価が分かれそう。

因みに上部にある司令塔の様な部位は尾翼となっています。

 

 

TOP & BOTTOM VIEW

全体的な雰囲気をシンプル目に纏めたデザインは巨大感を上手く演出しています。

上部は双胴の飛行船らしさを見せる前部と細かいメカのモールドがある後部との対比が

面白く、底部に走る上部と異なるモールドラインは見る者に印象の変化を与えてくれます。

また底部にはギミック的な特徴として巨大なアームを装備。その後方、ノズル間にあるのが

ブリッジとなっています。尚、モデルは玩具らしく車輪による転がし走行が可能です。

 

 

FRONT & REAR VIEW

左右に大きく膨らんだ気嚢部はスカイハンターの大きな特徴ですが、その膨らみは

船体下部には持ってこない。先述にもある前後の変化に加えて上下に於いても変化を

与えるセンスには見事と思う反面、折角の飛行船らしさを失っているという残念さも…

‘らしさ’と言えば後部ノズル間の下部に吊り下がっているブリッジにそれを覗う事が。

モデルは玩具的造形(当たり前だけど)ながらも全体的なスタイリングには

リアルっぽさを与えたナイスなものに。赤い成型色に塗られた銀の発色も良く

ダルさも控え目なカッチリした質感も◎。中々の良モデルだと思います。

メッキが施されたノズルに感じる‘ひと手間掛けた感’が嬉しい後部ですが

どうせなら尾翼やブリッジもメッキ処理して欲しかった気が。

因みにモデルは付属のシールを全て貼った状態。劇中モデルとは一部のカラーリングが

異なっていたり省略されていたりしますが大きな問題ではないですね。

巨大アームの影響で艦尾に吊り下げられたブリッジ以外に飛行船らしさは無い底部。

巨大アームの形状を見るに上部左右にある気嚢部の膨らみを底部まで持ってきても

問題無かったと思うんですよね…個人的には大変惜しいと感じる部分です。

 

 

ACTION

画像の様にアームが可動して怪獣をキャッチする事が可能。

嘗ての円谷作品「恐竜探検隊ボーンフリー」のキャリードンキーを想起しますね。

 

 

小型メカが付属!

モデルにはストライクビートルが2機、特殊潜航艇S-22号が1艇付属。

2012年3月現在、S-22号の立体物はこれが唯一なので大変有難いです!

(全長は3機とも約3.5cm)

 

 

出撃ッ!

モデルの上部中央には付属のメカを射出可能なカタパルトを装備。

出撃ゴッコが出来て楽しいのですが欲を言えば基地的性格の強いメカなのですから

モデルにはスケール感無視でも良いから格納ギミックを装備して欲しかったですね。

 

 

ウルトラ伝統の巨大飛行メカ!

「ウルトラマンA」のタックファルコン以降、シリーズに度々登場する巨大飛行メカ。

艦載機・ストライクビートルを3機(資料によっては2機)、攻撃用車両・ローバー、

特殊潜航艇S-22号等を搭載する飛行空母・空中空母とも言うべき性格は後の作品である

「ウルトラマンガイア」に登場するエリアルベースに引き継がれていく事に。

空中空母と言えば1930年代初頭にアメリカ海軍が「アクロン」と「メイコン」という

2隻の硬式飛行船を建造。偵察戦闘機カーチスP-9C‘スパローホーク’を4機搭載し

空中での発・着艦を可能とした正に空中空母だったのですが程無く2隻とも荒天の為に

遭難、多数の殉職者と共に喪失という憂き目に。もしかしたらスカイハンターは

歴史の闇に消えていった空中空母・アクロンとメイコンの生まれ変わりだったのかも…!?

 

 

 

 

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