登場作品:タイムパトロール隊 オタスケマン(1980)
タカトク製 Zキャラクター
タイムボカンシリーズを精力的に展開してきたタカトクは「オタスケマン」に於いても
主役側のメカは全て合金玩具化…したのですが前作「ゼンダマン」まで続いたマスコット
ロボットの合金玩具は発売されず。尚、Zキャラクターのロゴはパッケージ側面に表記。
もっと前面に押し出しても良いと思うのですがタカトクも色々と迷いがあった様です
1980年発売/定価:1650円
SIDE VIEW
全長:約16cm
コウノトリ型のメカであるオタスケサンデー号は指令本部から出動したサンデー号が
変形した姿なのですが、変形といってもその外観は殆ど変わらず主翼端にある「TIME P」
の文字がクルリと回転して画像の「OT」となり、底部にある片側3輪のタイヤも
回転してボディに収納、入れ代わりに画像のキャタピラとなる程度となっています。
TOP & BOTTOM VIEW
サンデー号はオタスケメカの中で最もキャラクター性が薄く感じるデザイン。
軌道上にある指令本部と地上を結ぶ単段式宇宙往還機であり、6種の小型メカの
母艦でもあるサンデー号は地球上での飛行能力や戦闘能力を併せ持ちながら
オジャママンとの戦闘は専ら小型メカに任せるという役処。
ユニークながらも何処かクールなその機影は役処に合わせたものになっている様です。
モデルの方もアレンジ控え目なクール造形で、キャタピラは残念ながらダミーですが
内部には車輪を装備。玩具らしく転がし走行が可能となっています。
FRONT & REAR VIEW
サンデー号のコクピットは目玉部分で、本来瞳は無いのですがモデルでは先のキャラ性の
薄さをカバーする為でしょうか、シールで瞳が入っています。因みにパッケージのモデル
には瞳が入っておらず部品形状も異なっています。この辺は好みが別れそうですね。
側頭部から後方に流れるマフラーはボカンメカ…というかヤッターマンメカ的な意匠。
ユニークさ以上にカッコ良さを優先させた様なデザインの方向性は少しだけタイムボカン
のメカを思い出させてくれます。個人的には毎回サンデー号が大活躍!な作品内容でも
全然良かったんだけどなぁ…モデルはそのカッコ良さが非常に良く再現されていて◎です!
ACTION
クチバシ状の機首に取り付けられたカゴにあるハッチが開閉可能。
劇中ではここから救援メカが発進するのですがモデルには格納すべきメカは付属せず…
この辺、何とも残念なところです。(涙)
♪ヒカルとナナと7つのメカが歴史を護る為、タイムパトロール!
タカトク製ミニソフビとパチリ。
ヒカルとナナはサンデー号内部でオタスケマンに変身します。
ヒカルとナナはサンデー号内部でアミダによって選ばれたオタスケメカに乗り込み
首の付け根下部、インテーク?の下にある底部ハッチより出動します。
で、オジャママンとの戦闘中ピンチになるとカゴから救援メカとして2機目の
オタスケメカが自動操縦で出動するのですが2機目の選択理由は不明。
シリーズ序盤では画像右の形態で地上走行する事も。
消しゴムが付属
本モデルにはオタスケアシカ&ウータンの2体が付属していました。
当時、消しゴムはメカやキャラが数種類パック売り等で販売されていて
どうやらその中からランダムで付属させている様です。嬉しいオマケなのですが、
やはりカゴに格納するミニメカを付属してくれた方が有難かったんだけどなぁ。
消しゴムの世界は広いッ!
別売りの消しゴムパックから並べてみました。
1番左は本作のマスコットロボ?であるヒネボット。ヒネボットはヒカル&ナナと共に
サンデー号で出動し、オタスケマンの居ない時はサンデー号を操縦します。
前作までは合金やソフビ等の単品商品が出ていたマスコットロボでしたが
デザイン的に弱かったのかヒネボットは消しゴムのみとなりました。
オタスケアシカは記念すべき第1話に登場!
ミサイル発射!
ボディ左右前面からミサイルを発射可能。発射レバーは発射口の下部にあります。
ミサイルは3発付属していました。
バトルポーズ!
クチバシを付属のオタスケバズーカに換装、首と主翼をボディ側に畳み込めば
バトルポーズの完成。本編中盤、サンデー号はマイナーチェンジしてこのバトルポーズを
熟成、頭部が背部カバーに収納され前部にマジックハンドが装備される等のパワーアップ
が図られ、玩具に於いても後に発売されるDXオタスケサンデー号でその辺がフォロー
される事になるのですがオタスケサンデー号としては本モデルの方が好みだったりします。
ところで同時期にポピーが発売していたポピニカのスカイハイヤー(ウルトラマン80)が
これと似た様な変形をして劇中に無い戦車形態になるんですよねぇ…。
説明書はパッケージに
パッケージ裏面を使用した遊び方の説明はカラーで見易く良い感じ。
ここで使用されているモデルは試作品なのか実際の仕様とは異なっています。
昔の商品にはよくあるパターンで中にはパッケージモデルのほうが商品よりも良い感じの
ものもあったりしますがオタスケサンデー号に関しては商品の方が良い感じ。
シリーズお馴染みのシルバーカード
パッケージのベラ部分に直接印刷されているのですが
個人的には切り取った状態で封入して欲しかったです。
♪すっすめ〜 オタスケサンデー号
当時オタスケマンの正体がバレないのには子供心にも設定の無理さを感じたものでした。
80年代という新しい時代が始まった事や次作「ヤットデタマン」の事を思うと
「オタスケマン」はある意味ターニングポイント的な作品だったかと思います。
因みに1980年といえば「イデオン」(トミー)、「トライダーG7」(クローバー)、
「バルディオス」(野村トーイ)、メインストリームであるポピーからは「ゴーディアン」、
「ゴッドシグマ」、「鉄人28号」等々…合金ロボが花盛り!
しかしこの年辺りを境に男児玩具業界は緩やかな変化を始めていく事に…。