TOYOTA 2000GT MF10
全長:4175mm/全幅:1600mm/全高:1160mm/最高速度:時速220 km
アシェット製 1/24国産名車コレクション
同社が以前展開した「国産名車コレクション」は1/43スケールだったのですが、
今回1/24にスケールアップ。 その創刊号に選ばれたのがトヨタ2000GTでした。
サイズ、プロポーション、ディティール、ギミック共に満足のいくものとなっています。
2016年8月30日発売/定価:1202円(税抜)
ネーム入りの台座付き
本モデルは画像の台座にビスで取り付けられた状態でブリスターパックされているのですが
ブリスターから出してしまうとカバーが失われてしまうので取り外した後のブリスターも
捨てずに保存用カバーとして有効に活用すると良いかもしれません。
SIDE VIEW
全長:約17.5cm
ロングノーズ&ショートデッキというのは格好良くなる条件の1つだと思うんですが
2000GTに関しては全体を構成する曲面が格好良さ以上に美しさを演出しています。
モデルは美しいボディラインの再現は元よりホイールのデザインに至るまで忠実に再現。
その価格を考えると実に申し分の無い造型具合となっています。
TOP & BOTTOM VIEW
アメ車の様な力強さではなく欧州車の様なしなやかなボディラインは上部からも伺えます。
ボンネットの中央は薄っすらと山になっているんですが、対してルーフの中央は谷とする
辺りにも単調な曲面に留まらない2000GTの微妙なグラマラスぶりが発揮されています。
ディティール面の再現に於いてもワイパーにエッチングパーツを使用する等の
配慮が見られる本モデル。 その値段に見合わぬ丁寧な造りに関心至極です。
底部のモールドはそれなりのものとなっていますが本モデルとしてはこれで充分かな?
樹脂製のタイヤは想像以上に軽快に回転するので気持ち良く転がし走行が可能。
しかしながら残念な事にステアリングは切れず…ま、これは仕方ないですね。
FRONT & REAR VIEW
ラインの美しさは前後から見ても崩れませんね。 何処から見ても画になります!
モデルの造型も要所に使用されたメッキ部品が実車のディティールを良く伝えています。
前方から見ると特有の‘控え目なグラマラスさ'が良く解りますね。 これ以上メリハリを
効かせてしまうとマッチョなイメージが強くなって上品さが失われてしまいそう。
絶妙なバランスの上に成り立っているデザインなんですね。
んー、やはり2000GTの魅力を存分に感じる為には1/24位のサイズが必要だと実感。
本モデルは2000GTの命とも云うべき美しさを本当に良く伝えてくれます。
小スケールだと細かなディティールの再現も難しくなりますしね。
リアのネームプレートもバッチリっす!
ACTION
フロント底部左側にある小さなレバー(画像左・赤丸部)を操作すると
リトラクタブルライトが開閉可能。 ガラッと変わるもう1つの表情を楽しめます。
このスケールでこのギミックを有するモデルは少数派なだけに実に嬉しい仕様!
左右のドアが開閉可能
ウィンドウが上がった状態で造型されているのでドアを開ける時には少々苦労するかも?
それなりに再現されたインテリアと共にグッと感情移入させてくれます。 マニアからは
ギミック不要論もあるかと思いますが個人的には必須だと思うんでありますよ。
1/24っぽいルパンさんと
嘗てリリースされていたバンプレスト製プライズ品のルパン三世にご登場頂きました。
アニメキャラクターの人形ですが人を加えるとグッとドラマ性が出ますね。
乗せる事は出来ませんが華を添えるにゃ充分! やっぱ人と共にあってこそ、です。
アートな車を楽しめる活気ある世の中を!
最早、芸術の域に達した感のある2000GTは日本が生んだキング・オブ・ドリームカー。
大卒の初任給が25000〜26000円だった時代に販売価格2385500円、生産台数337台は
正に幻の高嶺の花であり、高度経済成長が齎した夢の花だったんですなぁ。
展示したモデルはそんな嘗ての夢に想いを馳せさせてくれるグッドモデルです。
現代は夢よりも居住性や経済性のみを優先する現実主義的な雰囲気が蔓延していますが
またいつか車に夢や希望が持てる余裕や活気のある時代になると良いですね。
007に登場したオープンタイプの2000GTはコチラから。